Taka M.

歴史と文化に関するアレコレを、自己の思考整理を兼ねて不定期に綴っていきます。 『歴史と…

Taka M.

歴史と文化に関するアレコレを、自己の思考整理を兼ねて不定期に綴っていきます。 『歴史と文化』は、もっと活用できる筈!をmotto(モットー)に。 歴史と文化で地方を盛り上げたいオジサンです。

マガジン

  • 文化財とデジタル化、そして…

    4回にわたって書きました『文化財とデジタル化、そして…』をまとめました。

  • 歴史と文化を6次化しなきゃ!

    5回にわたって書いた『歴史と文化を6次化しなきゃ!』をまとめました。

最近の記事

立体物を3D画像化してみた!

画像のデジタル化って? 画像がデジタル化する前は、銀塩フィルムと呼ばれた媒体が、複製・複写で使用される手段でした。 そして「デジタル画像化」の初期段階は、銀塩フィルムで撮影された画像を、フィルムスキャナーでデジタル化(デジタルスキャニング)することで実現していました。 後に性能が良い(高解像度の)画像センサーが開発され、デジタルカメラが普及してからは、フィルムでの撮影は省略されることになります。 (一部の美術品撮影、大型フィルムでの撮影は、現在でも残っています。) 私の限

    • 文化財とデジタル化、そして…④

      Vol.4 それでも心配なニセモノ問題…。 コピーライト等を明示しておいたとしても、インターネットに公開した静止画像は、スクリーンショット(キャプチャー)などの操作をおこなえば、コピーを入手することは可能です。(もちろん画像解像度などは劣化しますが) この状態は合法的ではありませんが、所有者や社会に対して実害を与えていませんし、現時点では黙認されている場合が多いです。 ですが、3D(三次元)データとなると、少々問題は複雑化することが危惧されます。 かつて、カラーコピー

      • 文化財とデジタル化、そして…③

        Vol.3 デジタル化で解決!? 前回、文化財(歴史と文化)を維持する側と、それを活用する社会側、それぞれ文化財とデジタル化との関係性や意義を見てみました。 概して、文化財(歴史と文化)をデジタル化することで、何等かの解決・進展を見ることができそうです。 幸い現在は、平面に限らず立体物や空間まで、あらゆるものがデジタルデータ化できる時代です。 これで社会の要請と文化財が抱える問題のいくつかが、解決できそうです。 デジタル化(特にデジタル静止画)の作業そのものは、業者に依頼

        • 文化財とデジタル化、そして…②

          Vol. 2 今回は、社会的環境を確認 します。 ① インターフェイスのデジタル化 まず言えることは、それ以前に比べ 個人 と 個人、または 個人 と 社会 との接点にデジタル(機器)が介在する場面が増えていることです。 その傾向はパソコンなどが普及し始めたころから始まっていたのでしょうが、令和初期に起こった新型感染症禍において加速したように思います。 確認できること ・公的申請(転出入届、確定申告など)のネット対応化 (窓口申請不要)が進んでいます。 ・コンビニエ

        立体物を3D画像化してみた!

        マガジン

        • 文化財とデジタル化、そして…
          4本
        • 歴史と文化を6次化しなきゃ!
          5本

        記事

          文化財とデジタル化、そして…①

          「歴史と文化を6次化しなきゃ!」の記事では、消費者が求めるカタチで、カタチのない「歴史と文化」を届ける工夫が足りていないことを書きました。 「第一次産業(農水産物)を、求める消費者に届きやすいカタチに調整、加工して届ける」という6次化の手法を参考にして、「歴史と文化」をデジタル化して、広く求める消費者に届けてみるという提言でした。 今回は、イメージが付きやすい文化財をテーマに書きます。 「何故、デジタル化するのか? 問題解決に結びつくのか?」について書いていきます。その中で

          文化財とデジタル化、そして…①

          歴史と文化を6次化しなきゃ!⑤

          第5回を講読していただき、ありがとうございます。 先回までで、「6次化の手法で歴史と文化」を届けることの意義についてお伝えしました。 今回は具体的に、何を準備し、どのように動いたら良いのかを書いてみようと思います。 必要なモノは、3つ! 1.サポーター 2.ファシリテーター(世話人・繫ぎ役) 3.システム(デジタル化) サポーター 「歴史と文化で町おこし」などの活動をする際、ファシリテーターと呼ばれる人材が情報を整理し、深め、議論を深めながら、計画の進むべき方向を示す役

          歴史と文化を6次化しなきゃ!⑤

          歴史と文化を6次化しなきゃ!④

          第4回を講読していただき、ありがとうございます。 今回は「歴史と文化を6次化的思考で届ける」ことについて、少し深堀りして書こうと思います。 1.届ける・発信するカタチは、相手に合っていますか? 情報を受け取る側(消費者・観光客)に立ち、必要とされている情報を「受け取りやすいカタチ」に加工し、届ける準備が出来ているでしょうか?  次々と新しいSNS(ソーシャル・ネットワーク・システム)が生み出される中で、それに合わせて新しい顧客(ファン)を獲得するのは大変なことです。 ガイ

          歴史と文化を6次化しなきゃ!④

          歴史と文化を6次化しなきゃ!③

          第3回を講読していただき、ありがとうございます。 前回の具体例を受けて、今回は6次化の概念を整理していきたいと思います。 6次化って? ここでは先ず、6次化を再確認してみます。 これまで「6次化」と書いていますが、一般的には「6次産業化」と言われています。 6次産業化とは、農業や漁業などの第1次産業がその栽培や漁獲だけに留まらず、その後の加工・販売までを考慮して商品開発や流通まで展開している業務形態をあらわしています。 農業経済学者である今村 奈良臣が1992(平成4)

          歴史と文化を6次化しなきゃ!③

          歴史と文化を6次化しなきゃ!②

          第2回を講読していただき、ありがとうございます。 前回の概念整理を受けて、今回はその具体例について整理していきたいと思います。 「歴史と文化」と「6次化」については、次回にします。 ここまでは、 「歴史と文化」を「大切にしたい、大切にしなくては!」という思いがあっても、何が対象となるのか? がわからない! という意見も良く聞きますので、具体例を整理してみます。 ここでは対象を4つの分野に絞りましたが、日常生活のあらゆる場面に、その対象はおよびます。 ≪郷土芸能≫ 地域に

          歴史と文化を6次化しなきゃ!②

          歴史と文化を6次化しなきゃ!①

          皆さんが住んでいる地域には、どんな歴史と文化がありますか? 「歴史と文化が豊富な場所は?」と聞かれれば、多くの人は「京都や奈良」と答えるでしょう。 確かに!  そこには、寺社仏閣、伝統工芸、地域性のある飲食、風習、芸能など、数えたら限りがない程の歴史と文化が詰まっていますね。 ですが、規模の大小、数の多少の差異や、意匠の派手さ、地味さはあるでしょうが、同じような対象が身近な地域にもあるはずですよ。 ただ、多くの人が歴史と文化を「自分の生活圏外」にある「目新しい」ものだと思い

          歴史と文化を6次化しなきゃ!①