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歴史と文化を6次化しなきゃ!③

第3回を講読していただき、ありがとうございます。
前回の具体例を受けて、今回は6次化の概念を整理していきたいと思います。

6次化って?

ここでは先ず、6次化を再確認してみます。
これまで「6次化」と書いていますが、一般的には「6次産業化」と言われています。

6次産業化とは、農業や漁業などの第1次産業がその栽培や漁獲だけに留まらず、その後の加工・販売までを考慮して商品開発や流通まで展開している業務形態をあらわしています。
農業経済学者である今村 奈良臣が1992(平成4)年に提唱した造語で、第1次産業の多角経営化のことを6次産業化と呼称します。
当初今村は、農水産業が本来の第1次産業が隣接する第2次・第3次産業と連携して取り組むことから、1次と2次、そして3次を足して6次となる造語を提唱しました。しかし後に、単なる横並びの連携ではなく有機的に連携、あるいは統結合を図るとして掛け算の6次であると、再提唱しています。
農水産業に主眼をおいた提唱であるため、6次産業化のゴールとして「農産物のブランド化」「産直販売」「地産地消レストラン」などが目指すものとされています。
事例として、広島県世羅町での取り組みが良く知られいます。


6次化とは「求められるカタチで提供すること」!

6次化を端的に言い換えれば、「求められるカタチで提供すること」だと思っています。同じ欲しいモノでも、求めるカタチや条件は様々です。条件に合っていなければ、手に取ってもうらチャンスすら低くなってしまいます。

分かりやすいように西瓜(すいか)を使って説明します。
ちょっと前まで、八百屋やスーパーマーケットで販売されていた西瓜は収穫したままの丸ごと1個のカタチでした。ですが最近はカットされ小分けされたものが増えました。「西瓜は食べたいけど、丸ごと1個は要らない」という声に応えたものです。
提供するカタチとその提供先との関係性とを、簡単に図で説明します。

また、提供する方法も変わってきています。

この6次化を、歴史と文化の分野に応用して考えることはできないだろうか。というのが私の趣旨です。


次回は、歴史と文化、そして6次化との関係性ついて書きます。

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