見出し画像

3.「俺は例外だ!」

会議中に参加者の電話が鳴り、社長が「うるさい!会議中は切っとけ!」。店舗に行くとスタッフが髭を生やしており、「髭ぐらい剃れ!」。遅刻した社員に「社会人の基本知らないのか?せめて遅れますと連絡しろ!」。

社長が不愉快に思う諸事項に対し、何度も起きると「ルールを作るぞ!」と言ってスタッフを戒め再発防止する。これは当たり前のことで、寧ろ、今までルールを作っていなかったことが不思議と思える。

厳格に定め運用開始しスタッフは緊張感を以て臨むも、1か月くらいして起きることは、社長自らが定めたルールの違反者第1号になる。スタッフは凄く恐縮しながらも違反している社長に勇気を出して「ルール違反ですよ」と苦言を呈す。社長は慌てて「ごめん!ごめん!」と平謝り。しかし、酷ければその翌日にはまたルール違反を犯す。流石にそこでスタッフは指摘せず、敢えて見過ごすが、また直ぐ起きる。何度も違反を見過ごすも、これではルールの維持が難しくなることと、社長が裸の王様になることを避けようという思いからスタッフは再度勇気を出して社長に指摘する。

「俺は例外だ!」とキレ気味で返答。「俺はお前たちと違ってすることが色々多いんだ!」と正当化する。これを言う社長の会社はスタッフはお客様を見ずに社長ばかり見ている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?