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【ハーブ紹介】フワフワ甘いハーブ マシュマロウ

ふわふわと甘〜いマシュマロ、

多くの人が一度は口にしたことがあると思います。

キャンプファイヤーで焼いて食べるのが欧米では定番です。

お菓子のマシュマロは、実はハーブの世界から始まりました。

ハーブの名前マシュマロウ(marshmallow 和名:ウスベニタチアオイ)がお菓子の名前に由来しています。

Wikipediaより
前述のウスベニタチアオイのエキスと蜂蜜を混ぜたのど飴から、19世紀フランスの菓子職人が砂糖を加えて菓子として完成させた。これは植物エキスの粘りを利用したものだったが、19世紀後半にはゼラチンと泡立てた卵白の粘りで代用する現在のかたちに変化している[1]

Wikipedia


植物学名Althaea officinalisのAlthaeaはギリシャ語のAlthoを語源としています。

Althoとは、英語で”Cure”、 「治す」という意味です。

古代から薬草としての効果が認められ広く使われてきたハーブなのです。

今日はフワフワ甘〜いハーブ、マシュマロウについてです。

粘りのある植物エキス

Wikipediaに「植物エキスの粘りを利用した」と書かれていますが、

このハーブはこの粘りこそが効能に結びついています。

メディカルハーブでは「Demulcent」と呼ばれますが、粘液保護剤・粘滑剤という意味です。

マシュマロウの根を水に入れてしばらくすると、本当にプルプルとろりとした液体になります。

この粘りあるエキスは、粘膜との相性が抜群です。

マシュマロウは荒れた粘膜をスーッと鎮静し、癒してくれます。

抗炎症作用もあるので

消化器官(特に食道・胃)では

  • 胃潰瘍

  • 食道炎

  • 消化器炎

呼吸器官では

  • 喉いた

  • 喉頭炎

  • 扁桃炎

  • 気管支炎

  • せき

泌尿器系では

  • 膀胱炎

  • 腎臓結石

  • 泌尿器系の感染症

などに使われます。

潤うハーブ

ハーバリスト サジャは、マシュマロウを「潤いを与えるハーブ」と呼んでいます。

そのメカニズムとして粘液に潤い(水分)を与え、粘液が正常に働くよう促します。

最近の臨床実験では、マシュマロウと他のハーブ(生姜、タイムやアイビーの葉)を混ぜることで乾燥した咳に効果があることが示されています。

お肌も粘膜も乾燥するのは嫌ですよね〜。

この潤う性質は、実はハーブ医学ではとても大切です。

多くのハーブはどちらかというと「乾燥 Dry」する性質を持っているからです。

潤いを与えるハーブは「甘い」のが特徴です。

外用としても活躍

体の中の炎症だけでなく、皮膚や口内にも使えます。

マウスウォッシュとして

  • 口内炎

  • 歯周病

クリームに混ぜて

  • 湿疹

  • アトピー性皮膚炎

使用上の注意

とても安全なハーブですが、

妊娠中・授乳中の人は専門家の指示に従って注意して使用(または使用しない)しましょう。

最後に

ハーブのマシュマロウは私の大好きなハーブの一つです。

安全で効能の幅が広く、多くの人が恩恵をうけることができると思います。

どこかがイガイガ・キリキリする時は

マシュマロウが活躍できるかも?

残念ながらおやつのマシュマロにはもうハーブのエキスが含まれていませんが

ハーブティーなどで気軽に試してみてくださいね。


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