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守護神のようなミネラル「亜鉛」について

「亜鉛」といえば、

特に今はビタミンCと並んで

「健康な免疫を保つ」(白血球の生成に必須)ということで注目されていると思います。

そのほか「味覚」がなくなったら「亜鉛不足」なんていうのも

聞いたことがあるのではないでしょうか?

健康な皮膚・髪・爪を保つのにも必要な必須ミネラルですが

亜鉛の仕事はとても多いです。

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亜鉛の働き

ざっと挙げると

▷ 成長と修復
▷ 体を守る(心身のストレス・感染・汚染)
▷ 分泌(体液・粘液)
▷ 消化
▷ 感情や睡眠のコントロール
▷ 脳内伝達物質
▷ 免疫の働き
▷ ホルモンのバランス
▷ 血糖値のバランス
▷ エネルギーの生成
▷ 味覚
▷ 皮膚・髪・爪
▷ DNAの転写
▷ 肝機能・アルコールの解毒・コレステロール
▷ アレルギーに関与
▷ 抽象的思考

関与しているものを書き出すとすごいですねぇ。

これでも一部でもっとあるのです。

めちゃくちゃ働き者なのですが、

全部説明すると本になってしまいそうなので

今回はいくつか面白いものをピックアップしてみます。

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亜鉛は私たちを守ってくれる

外敵から守ってくれる「守護神」のようなミネラルです。

❖ 身体的ストレス
❖ 精神的ストレス
❖ 感染
❖ 毒素

などから守ってくれます。

ストレスに感染に、まさにこの時期に大活躍してくれるミネラルですよね!

ちなみに毒素には、アルコールも含まれます。(アルコールの解毒に必須!)

他にも水銀や銅過多、カドミウムといった金属を排出するのにも関与していると考えられています。

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分泌物と亜鉛

潤いを与え抗菌作用がある体から分泌されるものほとんどに

(体液だとか粘液)亜鉛が関与していると思っても良いです。

分泌物には

酵素・胃酸

なども含まれます。

もう少し例を挙げると

汗・涙・唾液・腸内液・膣分泌液・月経液・精液・脳骨髄液・尿

なので分泌物が関与する問題に幅広く影響します。

例えば

▷ 口内炎
▷ 鼻炎(アレルギー性も含む)
▷ 消化不良・胃酸不足
▷ ディスバイオシス(腸内細菌のバランスの崩れ)
▷ デリケートゾーンのかゆみ

に至るまで。

免疫力もあげることから粘膜の感染や炎症などには亜鉛はとても大事です。

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亜鉛と脳

脳の活動にも関係している亜鉛は、

❖ 覚醒(低血糖・ノンアドレナリン)
❖ 抽象的思考
❖ マルチタスク
❖ 感情
❖ 記憶
❖ 言語
❖ 脳内伝達物質(セロトニン・メラトニン・ドーパミン・ノンアドレナリン)の生成

亜鉛不足は鬱や不眠にも関与していると考えられていますが

覚醒にもまた亜鉛が関与しています。

睡眠と覚醒の調整に関与って言った方が良いかもしれませんね。

面白いのが「抽象的思考」

物事を包括的に捉えるのに亜鉛が必要なため

亜鉛不足になると「マルチタスク」や「言語の習得」が難しくなると言われています。

この辺で私は亜鉛不足かもって思っちゃいます笑

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アレルギーと亜鉛

もう一つだけ付け足したいのは

アレルギーとの関わりです。アレルギーは

▷ 喘息
▷ アトピー
▷ 食物アレルギー・過敏症
▷ アレルギー鼻炎(花粉症)

全てに言えることですが

多くの場合「亜鉛不足」がよくみられることです。

▷ 粘液
▷ 免疫
▷ ストレス
▷ 感情や気分
▷ 消化

などなどアレルギーの根本的なことに関わるので、

亜鉛が不足していないか見直すことが大事だと思います。

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亜鉛不足はどうして起こる?

▶︎ 需要が増える:妊娠・授乳期、ストレス時
▶︎ 摂取不足:偏った食事や亜鉛を含む食品を十分に食べていない
▶︎ 吸収の問題:胃酸が減り吸収が悪い(加齢・薬など)
▶︎ 排出量が増える:汗、便、男性の射精↑

そしてホリスティック栄養学的な見方からもう一つ

ミネラルのバランスの崩れた時

です。

具体的には

銅が多すぎる
水銀・アルミニウム・カドミウム・アンチモンが体内に蓄積

銅と亜鉛は相互に作用します。

また亜鉛は金属の排出に関与しますが、

体の中に蓄積されていると

銅も他の金属も亜鉛の吸収を妨げます

これらの金属が体に蓄積されているかはわかりにくいですが

◼︎ 亜鉛不足なのに亜鉛のサプリなど飲んでも常に不足する・回復しない
◼︎ これらの金属に接触することがあった(アマルガムや銅パイプ仕様の飲料水など)

は疑う時かもしれません。

毛髪ミネラル検査や尿検査などでチェックできたりもしますが

専門家に相談するのが良いでしょう。

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検査は?

血清亜鉛値を測りますが

血液検査だけでは本当の不足かを理解できないです。

(正常値でも不足のことがある)

不足のサインが多々ある場合

総合的にみて不足を疑います。

まさに亜鉛的思考が必要ですよね!

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亜鉛を多く含む食品

牡蠣・牛肉・ナッツ(ブラジル、アーモンド、カシュー、ヘイゼル、くるみ)、ひまわりの種、穀物類(米、小麦、麦、ライ麦)、オリーブ、レバー、魚介類

ベジタリアンは特に不足しやすいので気をつけましょうね!

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最後に

いっぱい省いても長くなてしまいました。

不足かな?って思ったら

亜鉛を多く含む食品を意識的に取ってみてくださいね。

サプリを上手に使っても良いかもしれません。

数ヶ月経ってもよくならない、とか

不調かなって思ったら

まずは医師に相談しましょうね!

今日はちょっとあまり見かけない「亜鉛」について

ホリスティック栄養学的な見解も交えて

書いてみました。

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プロフィール

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