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【会期延長】名古屋に「異彩」を永遠に。サステナブル・ミュージアム最終展示、開催中。

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名古屋・栄のシンボルであるテレビ塔の麓に現れた、HEARLBONYの店舗は
12月27日(日)までの期間限定開催の予定のところ、大変ありがたいことに、1ヶ月の会期延長に伴い1月31日(日)までの開催決定しました。これもひとえに「サステナブル・ミュージアム」に足を運んでくださった皆様方のおかげでございます。改めてヘラルボニー一同、心より感謝申し上げます。

サステナブル・ミュージアム最終展示は、名古屋・三重・大分の東海地方を中心としたアーティストが描く12点の作品群をWALL ARTとして展示。バック・トゥ・ザ・フューチャーでお馴染みのデロリアンも12月27日(日)まで展示中です。
思わず目が吸い込まれてしまうような、店内から放たれる極彩色の作品群で、2020年の最後を彩ってみませんか?

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知的障害。その、ひとくくりの言葉の中にも、無数の個性が存在します。

豊かな感性、繊細な手先、大胆な発想、研ぎ澄まされた集中力・・・

“普通”じゃない、ということ。それは同時に、可能性だと思う。

そんな異彩を、放つ作家たちと共に、
未来の循環型経済を提案します。

何故?それはこの不思議な空間が、美術館でもあり、店舗でもあるからです。

アートの作品を、鑑賞する。
アートの作品を、アップサイクルする。
アートの作品を、チケットにする。

これは、人間、社会、地球環境の持続可能な発展を目指していくための、
福祉を起点に新たな文化をつくりだす挑戦です。

「サステナブル・ミュージアム」。

展示概要

期間:11月28日(土)〜1月31日(日)
店舗名:HERALBONY
展示タイトル:SUSTAINABLE MUSEUM FINAL
店舗住所:〒460-0003 愛知県名古屋市中区錦3丁⽬15番10号先 O棟
営業時間:10:00〜21:00(2020年12月28日から10:00〜19:00)
定休⽇:不定休(2021年1月1日休館日、1月2日〜開館)
特設ウェブサイト:https://www.heralbony.com/sustainable_museum
公式Twitter:@heralbony
公式Instagram:@heralbony
公式Facebook:@heralbony.official

HERALBONY NAGOYA 限定商品

01|世界で1台のデロリアンプロジェクト -ENTERTAINMENT-

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BRING(日本環境設計)は、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャーⅡ」のワンシーン「ごみで動くデロリアン」を、ドクとマーティが訪れた30年後の未来である2015年に、同映画の配給会社と合同で開催したイベントで再現させました。

この「集めた古着の燃料で動く、世界で1台のデロリアン」がサステナブル・ミュージアムで展示されております。

展示期間 : 2020年11月28日〜2020年12月27日

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服から服をつくる「BRING x HERALBONY」限定コラボTシャツも数量限定で販売中。既にSOLDOUTのアイテムも。商品を購入すると、デロリアンの運転席で記念撮影ができるチケットとなります。

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BRING x HERALBONY Long Sleeve Art T-Shirt

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服から服をつくる
コットンの肌ざわりとポリエステルの機能性。思わずさわってみたくなるTシャツをつくりました。古着を回収し化学分解した再生原料を使ってつくられる、資源を循環させる製品です。BRINGは服から服をつくるサーキュラー・エコノミーを実現するブランドです。

なぜバック・トゥ・ザ・フューチャー2仕様のデロリアンが展示されているのか?それは、「バナナの皮、空き缶、ビール」が動力となる、未来の循環型経済の象徴、シンボルなのです。

憧れのデロリアンに乗れる時代は、間違いなく近づいてきています。
環境に優しい未来の風を、サステナブル・ミュージアム内で体感してください。

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02|WALL ART TOUR -EXPERIENCE-

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HERALBONYキャストによる、ウォールアートツアー。珠玉の作品群、作家を丁寧に解説させていただきます。 近年、芸術的教養を受けてない⽅々が表現する「アウトサイダーアート」「アール・ブリュット」という⾔葉も東京オリンピック、パラリンピックの勢いも相まって広がりつつあります。ぜひ、アーティストの感性と世界観に触れてみてください。

WALL ART TOUR概要
期間:2020年11月28日〜2020年12月27日(要予約・土日祝のみ)
開催時間:13:00〜18:00
開館日:土・日・祝
ご予約はこちら:特設サイト
定員:1組
開催場所:HERALBONY Hisaya-odori PARK店内

03|HERALBONY WALL ART BAG -CIRCULATION-

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HERALBONY WALL ART BAG

展示された12点のアート装飾は、1月31日(日)の展示終了後、廃棄されずにトートバッグとして生まれ変わります。

アート装飾のサイズによって、製造可能なトートバッグ個数も異なる。3個〜6個限定のトートバッグは、裁断部分によってデザインも異なる。

大量生産ではなく、廃棄される前提のものから生み出すものづくり。販売された分は、アップサイクルトートをデザインした作家にも還元される「環境」「社会」「経済」が循環し続ける仕組みの構築を提案します。

arttotebag_名古屋3期_一覧

展示作品

1.内山.K「ナンバーザウルスの地図」

作家:内山.K(希望の園|三重県)
作品名:「ナンバーザウルスの地図」

温度の低い美しい色彩に、まずは心奪われる。
やがて、そこに込められた途方もない熱量に気づくだろう。

描かれているのは、9や6といった数字とハートや星の形を織り合わせた、独特の模様だ。
実に100種類以上の0.5mmペンを用いて、根気よく描かれている。
クールさの中に強いこだわりが見える、気持ちの良い作品だ。

2.森啓輔「Moon River」

作家:森啓輔(希望の園|三重県)
作品名:「Moon River」

これらの色をつくるだけでも、
どのくらいの時間が経つのか想像がつかない。

自らの基準で色彩を選び、コントラストをつけていく。
主にレコードジャケットをモチーフに描いているのだ。

この作品のモチーフは「アンディ・ウィリアムス」である。

3.早川拓馬「アイドルトレインエキスポ2016」

作家:早川拓馬(希望の園|三重県)
作品名:「アイドルトレインエキスポ2016」

いくら日本に鉄道が多いとは言え、こんな圧倒的な風景は見たことがない。
思わず身を引いてしまうほど、ぎっしりと敷き詰められた電車や新幹線の車体は、パズルのように組み合って人の形を浮き彫りにする。
ところどころに駅名が記されており、それは容赦なく顔面に配置されていたりする。

こんな風景は見たことがないけれど、確かにこういう忙しい街に暮らしているんだと、そう突きつけられたような気がした。

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作家:Juri(希望の園|三重県)
作品名:「Beautiful chaos of the same rhythm」

「絵画には地と図がある」なんて言われるが、この絵には地というべき余白が全くない。
一分の隙も許さない細やかな画面分割と、丁寧な着彩。
執念を持って描かれた動物や果物は、まるで別世界の生き物のようだ。

此処は極彩色の桃源郷。
今だけは、甘やかな世界に耽溺してもいい。

5.藤田望人「サインポール」

作家:藤田望人(大分県)
作品名:「サインポール」

理髪店を象徴するレトロなサインポール。
今では郷愁さえ感じさせるそれを、藤田は見事、ポップなイメージに貼り替えてしまった。

鮮やかな三つの色と、単純化された四角い線と面。
心地よいリズムを描くそれらの隙間に、ときおり異質な文字が顔を覗かせる。
都市そのもののような整頓と雑多の一枚。
サインポールの回転を思わず目で追ってしまうような引力のある作品だ。

6.藤田望人「Scrap」

作家:藤田望人(大分県)
作品名:「Scrap」

赤い車に乗って街を駆けたという幼少期。
目の前で流れていく景色の断片を、藤田は大事に記憶し、絵に起こしていく。

コラージュのように一見無造作に堆積した街のスクラップは、実際のところ藤田の生きた街の物語そのものだ。
誰もが持つ記憶の地層を丁寧に示してくれる、アルバムのような一枚である。

7.藤田望人「confection」

作家:藤田望人(大分県)
作品名:「Confection」

ロゴマークや看板の文字に強いこだわりを持つ藤田は、やがて自分だけのフォントを生み出すようになった。
描き、破り、重ねてできた、豊かな色彩の地層。
その中に藤田オリジナルの数字やカタカナが隠れている。
ともすれば、すぐに地中に埋もれてしまうそれを、どうかあなたの目で見つけ出して欲しい。

8.藤田望人「Black out」 -

作家:藤田望人(大分県)
作品名:「Black Out」

周りにはたくさんのモノと言葉で溢れているのに、心の底にあいた穴に乾いた風が吹き荒ぶような、空虚な夜。
きっと誰の人生にも不意に訪れる、生きることの哀しさと厳しさを感じさせる作品だ。

元々、絵の中心には「45」という数字が描かれていたらしい。
それがどんな形でどんな意味を持つのか、モノリスに隠された今となっては誰も知ることができない。

9.のりみち「カーテン」

作家:のりみち(希望の園|三重県)
作品名:「カーテン」

オイルパステルをニードルで削った跡が心地よい。
このカーテンを捲った先にはどんな世界が、どんな生き物たちが待ち構えているのだろう。

制作中は画面から目を離し、般若心境や独り言を呟きながらクレヨンを動かしていることも。
何かを描こうとして制作するのではなく、妄想の傍らの出来事として作品が完成しているようだ。

10.和田成亮「ノースウエスト航空」

作家:和田成亮(アトリエ・ブルート|愛知県)
作品名:「ノースウエスト航空」

すべてが吸い込まれそうな躍動感。
規則性のない、うねりたち。

「荒波」や「台風」のような自然を想起させる。
しかし、これは和田の中にある航空会社のイメージなのだ。

この世界では、飛行機がマッハ1.0を超える超音速流。
タイトルは、「ノースウエスト航空」。

11.和田成亮「ユニバース」

作家:和田成亮(アトリエ・ブルート|愛知県)
作品名:「ユニバーサル」

激しく描く姿の残像が見えそうだ。
不死鳥のようにも見える。

実はUSJパレードの動画を観た後に描いた作品。
飛び散る絵具は、ネオンを表しているのだろうか。

12.岡部志士「Hoo!Hey!」

作家:岡部志士(希望の園|三重県)
作品名:「Hoo! Hey!」

クレヨンを塗って面を創り、色を消すようにニードルで削ってできたクレヨンのカスを集めて、粘土のようにして遊びながら作品を創る。

ボードやキャンバスに、クレヨンにポスターカラーを加え着色した面をニードルで削るといったように、制作方法にも幅がでてきている。

実はその削りカスを集めてできたかたまり(本人はコロイチと呼んでいる)こそが本人にとって本当の作品であり、結果としてできた絵画はただの削り残したカスであり興味はない。

さいごに

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そこにあるのは間違いなく、「アート」なのだ。
名古屋テレビ塔の麓にあるのは、久屋大通公園内に突如出現した「美術館」。美術館でありながら、人々の交流の場でもある。

難しいことを考える必要は一切ない。何を観て、何を感じるか、ありのまま、自分が感じたことを持ち帰っていただきたい。

これから紡がれていく、ヒサヤオオドオリパークの歴史の中で、サステナブル・ミュージアムは本当に、本当に短い歴史の1ページになるだろう。知的な障害のあるアーティストが描いた作品が、HERALBONYというブランドが、テレビ塔の麓にあったんだよ。と少しでも多くの方に語り継いでいただけば、この上嬉しいことはない。

残り、約30営業日。1日1日、貴重な時間。
私たちがするのは、丁寧にアーティストと、作品をお伝えしていくことです。ぜひ、残りの期間もご来館お待ちしております。


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