早口でしゃべるオタク女子という学園ラノベの夢
学園ラノベの読者数は数十万人程度と推定されていますが一般的にラノベはオタク趣味ということになっています。てゆうか今の時代本を読んでるだけでオタク認定されかねません。読者にオタクが多いのでヒロインもオタクの需要が高いです。あなたも好きですよねオタクヒロイン。ということでオタ女について。
ラノベの主人公は一般的にオタクなので、オタ女キャラは主人公のオタク友達的なポジションとなり、一緒に部屋に一日中入り浸ってゲームとかする関係になります。読者の夢ですよね。
オタク活動中は行動が雑なので胸が当たったりパンツ見えたりさらにはベッドの上で平然と一緒に寝転がるなどしがちですが、主人公側がこれを「でも友達だから」として割り切る結果、オタ女はラノベにおいて一般的に「恋愛対象じゃなく友達として最高」のポジションになります。もっともここからが進みにくいので、ストーリー的には恋愛に進むのが先か打ち切りが先か勝負です。
また、オタ女の表現上の特徴としては服装が雑設定がよくありますね。伸びたＴシャツとかよれたパーカーだったりでソシャゲのデフォルトアバターみたいなやつ。ノベルティ女みたいなやつね。といってもコスプレ趣味設定の場合は普段着も気合入った感じになるケースもあるし、まあ現実にもそういう人いますよね。2次元よりサブカル寄りのオタクは中二病こじらせおしゃれになりがちですね。オタサーの姫っぽい感じ。あるいは不思議ちゃん。
↑ 2巻から出てくるヤバいオタク女サブヒロイン。ツンデレなメインヒロインがうっかり手を貸してしまったため生み出され3巻以降の毎巻ストーリーを蹂躙する怪物。その筋のマニアにはぜひ読んでもらいたい(5巻の表紙は液タブで生モノ同人誌を書くサブヒロイン)
継母の連れ子が元カノだった5 あなたはこの世にただ一人(角川スニーカー文庫：紙城 境介)
と、ここまで書いてあれなんですが、上記はテンプレ的なラノベのオタクヒロインの話でした。最近増えてるツンデレ系オタクヒロインの場合はちゃんとしているときとオタクな時の差分で発電するタイプだったりするので、見た目には一般人を偽装していることが多いです。まあこれはこれでエモいですね。ツンデレ系オタクヒロインは眼鏡っ子が多いのでディズニーとは関係なく多様性って素晴らしいと思います。
ところでオタクは基本は会話を好まないということになっていますが、オタク同士だとセリフが多くなります。「趣味について語るとやたらと早口で饒舌になる」という例のあれです。オタク同士の会話、現実世界では不毛な知識量マウント合戦になりがちですがラノベだとそうならないですね。作者がコントロールしてるからですね。
このため、ラノベでのオタク男女の会話は固有名詞が多くてディティールが細かいけど大筋が適当というか要するにエモいと言ってるだけというのが特徴です。相手を肯定したうえで乗っかるだけの会話なので冗長性のある情報量がテンポがよく読んでて気持ちいいし、アニメ化されたときの声優さんのボイスが楽しみですね。ていうか今回文章長かったね。書ききれなかったから明日はオタ女と親和性の高い眼鏡っ子についてだよ（予告）
↑ オタク美少女の後輩がグイグイ迫って来るというオタクの夢がここに！会話のテンポがオタクっぽいぞ
お嫁さんにしたいコンテスト１位の後輩に弱みを握られた (MF文庫J：岩波零)
↑ 幼馴染の双子の妹のほうがサブカルウザ女を見事に表現。めんどくさい女マニアにはたまらないね。そういう人にはぜひおすすめ！
恋は双子で割り切れない (電撃文庫：高村 資本)
↑ タイトルが内容。幼馴染の美少女オタクとなれ合いでカモフラ彼氏やってるうちに気になっちゃうというなんかすごいラノベっぽいけどラノベだし
ねぇ、もういっそつき合っちゃう？幼馴染の美少女に頼まれて、カモフラ彼氏はじめました (HJ文庫：叶田キズ)
↑ 学校では地味なメガネっ子が実は推しキャラの声優やってるオタク女子でそれが許嫁になったので二重の意味で俺の嫁とかこれは人類の夢だろ
【朗報】俺の許嫁になった地味子、家では可愛いしかない。 (富士見ファンタジア文庫：氷高 悠)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？