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40過ぎのパラサイトシングル初めて家を借りる

しょうこ先生の占いで「実家からでたほうがよい」と以前から言われていた。しかも2回も。
お金が不安で正社員として奴隷のように働いていたときも「忙しいから時間が」とか理由をつけてなかなか一歩ふみだせずにいた。
「1人暮らしをする」はいくらいきんでも出し切れないうんこのように頭の片隅にいつもあった。
思い出したときは不動産のサイトを見て、問い合わせて考えるの繰り返し。不動産屋さんから返事があったりなかったりして「家を出る、出ない」界隈をウロウロしていた。

2023年9月にまゆんさんがお話会で「やりたいことは今すぐやってください」とおっしゃっていた。

住みたい町があり不動産サイトで「借りれそう、借りたい」と思える物件を発見した。
その町の駅は急行が止まり、駅前に大きなスーパーがいくつもあり、近くに割と大きな公園があり、足を延ばせばスーパー銭湯もある。
わたしにとっての住みたいまちNO.1でよさげな物件があった。

仕事中にサイトを見ていたが勇気をだして問い合わせボタンを押した。
すぐに不動産屋から返信。内覧が可能でわたしの希望した日にちに行けることになった。

緊張しながら不動産屋へ。なんせ人生初の内覧。
不動産屋のお姉さんは希望した部屋のほかにいくつか同じような部屋を探してくれて、その日に3つの物件をみにいくことに。

希望していた部屋を最初に行き2階の角部屋で悪くなさそう。
そのほかの2つの物件もそれぞれの良さがあったのだが最初の物件に決めてその日のうちに希望をだした。

わたしは派遣社員で年収も低い。審査が通るのだろうかとおもいひやひやした。無事に審査がとおった。

物件が決まったら少しずつ物を運びだすことに。
机を買い、まずはテレワークができるようにした。
100円ショップでこまごましたものをそろえて、なんとか体裁が整ったときは「やったー」という気持ちになった。

それからというものの、頭の中は「引っ越し」になり近所のスーパーへ段ボールをもらって荷物を詰めたり
捨てるのには忍びないが必要としていないものを泣く泣く捨てた。
例えば、好きだけど読んでいない本、いとこからもらった、自分に多大な影響を及ぼした古い漫画、頂いた手紙など。
断捨離がきつかった。
それでも捨てきれず、保留は実家に置いていった。

11月の中旬に彼に手伝ってもらい布団や家財道具を運び出して家具や家電を購入し、完全に引っ越しをした。
IH、エアコン、洗濯機の使い方がわからない。一から取説を読む。
ゴミの捨て方が違うから自治体のWebページを読む。
アパートだから周りに迷惑をかけていないか、物音たてないようにする。
IKEAで家具を買ったので一つずつ取説を読み自分でトンカチを叩いて作る。
実家にいるときから毎月赤字だったので、食事は節約をしたいからできるだけ自炊。
電気代を節約したいから、エアコンを付けないでいたら、冷えで気分がひどく落ち込み「私なんて生きていても意味ない」となった。危険。
仕事が忙しくなり頭がオーバーヒートになり、そのあと夕食を食べたら、倒れた。もっと危険。
納得を積み上げて生活を作り上げていった。

わたしは疲れに気づくのが遅い。
年末には熟睡できない、体がかゆい、腰が痛いなどの不調まみれになっていた。

誰かに言われてやっているのではなく、頭の中の上司が厳しいので体は疲弊していった。(セルフでブラック企業をしていた)
鍼、整体にしょっちゅう行っていた。

正月休みですこし緊張が解けたのか体調がよくなった。仕事で疲れていたのかなと思ったが、新生活の疲弊に気づいたのは1月上旬。

「お金を節約」がひどく縛り付けていた。
すべて見切り発車で始めましたこの生活。お金の勘定をしていたら一生出られないと思ったので家を借りた。それでも生活が回らなくなるのなら、どこかでストップがかかるだろうなーと。例えば審査に通らない、物件がトラブルで借りられなくなるなど
気に入った物件をなにも問題なく借りられ、今のところ問題はないというのに「お金がないからどうにかせねば」と苦しめていた。(毎月赤字ではある)

2-3月くらいから慣れてきてよかったと思うこともあった。
家事をすべて自分で思い通りにできる。洗濯もニットを自分で洗ったことがなかったので調べて100円ショップでネットやら買って自分で思い通りにできる。夕食は食べたいものを食べることができる。調味料をすこしずつそろえていき料理のバリエーションも増えてきた。
余裕が出てきたので、地図を見ると駅周辺には飲食店がけっこうあり、まだまだ探検したい。
自分に集中ができるようになった。実家はどうしても家族のことを気にしないといけない。ごはんの時間、お風呂の時間、ゴミ出しのタイミングなど。。今はすべて自分のタイミングでできる。

「人は感動と納得を集めるために生きている」と時明さんが言っていたが、
1人暮らしはわたしにとってそれらをすこしずつ集めることができる。



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