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社内ラジオをやっている話。リモートワーク中心な組織のコミュニケーション施策

こんにちは。ヘンリー人事・広報の小山(@helene815)と申します。

先日、ヘンリーでのコミュニケーション設計についてnoteを書いたのですが、予想以上に”スキ”をいただけて嬉しかったので、社内の取り組みを定期的に発信していこうと思います。

今回は、社内のコミュニケーション施策について書きます。

リモートだと仲間のことを知る機会が少ない

ヘンリーは、80名以上のメンバーがおり、副業や業務委託で関わっている方が社員の倍以上いる組織です。リモートワークが中心だとちょっとした雑談をする機会があまりなく「同じチームの人でも意外と相手のことを知らない」といった声が去年の夏くらいから聞こえてくるようになりました。

それまでも、試行錯誤しながら色々なコミュニケーション施策をやってきました。

  • コミュニケーション施策の例

    • Slackのプロフィール設定ルール(顔と名前と役割、主な稼働時間の記載)

    • Notionでのメンバー一覧ページの作成(チームごとにメンバーの自己紹介が見れる)

    • Collaの導入

    • 月一でのオフライン会の企画

    • 期末イベントの企画

リモートワークが中心で働く時間帯が異なるメンバーもいる中で、メンバー同士がお互いのことを知り、コミュニケーションを取りやすくする環境づくりは一筋縄ではいきません。どんな情報があれば、あるいはどんな場があればコミュニケーションが取りやすくなるかも人それぞれ。「雑談の機会をつくる」といった施策が必ずしもフィットしない可能性がある(メンバー同士の接点が重要であることは認識しつつ)、であればメンバーの人となりがわかるようなコンテンツをつくれないか、と考えたときに行き着いたのが”社内ラジオ”でした。

なぜラジオ?

今のヘンリーのようなアーリーフェーズのスタートアップだと、社内の環境や仕組み、制度など整っていないものもまだ多くあります。メンバー一人一人が自分の役割を全うしつつ足りない部分を補い合いながら走っているので、どのメンバーも割とずっと忙しい…でもメンバーも増えているしコミュニケーション施策の必要性は感じている…どうしたものか。といった悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

ヘンリーでも、メンバー同士の接点=コミュニケーションの機会をつくる、と捉えていた時期があります。たとえば、1年ほど前までは入社メンバーと全メンバーが交流できるよう1on3を設定する施策を行なっていましたが、メンバーが増えて調整が困難になってきたのもあり辞めてしまいました。サービス開発が佳境に入ると、なるべくメンバーがそれぞれの仕事に集中できるようにしたい。でも、忙しいからこそ、仲間とコミュニケーションが取りやすい環境をつくりたい。もやもやもや…としていた中で、コミュニケーションの機会をつくる以外にも、メンバーのことを知れるコンテンツをつくるというやり方もできるかもしれない、と考え始めました。

最初は、メンバーのインタビューコンテンツを作成し読んでもらう、ということも考えました。ただ、記事コンテンツはインタビューするメンバーに確認含め時間を取らせてしまうこと、コンテンツを作成する工数が一定取られてしまうこと、コンテンツをつくってもメンバーが読む時間を確保する必要があることを踏まえ、社内外の広報施策としては良いなと思いつつ、社内のコミュニケーション施策としては今は適さないのでは、と思いました。

ちなみにメンバーのインタビューの発信はこちらにまとめています。


インタビューするメンバーの時間や負担を極力なくし、社内の多くのメンバーが触れやすいものをつくりたい…音声コンテンツならインタビューの時間だけ確保できれば良いし、メンバーの人柄や話の温度感も伝わりやすく、聞くメンバーも何かをしながらなど好きなタイミングで聞けるのでは?と思い立ち、ここまで仮説ができたらまずはとにかくやってみよう!ということで去年の9月から社内ラジオを開始しました。

機械音痴でもできるラジオ収録

お恥ずかしい話、私は機械があまり得意ではありません。使ったことがないツールを前にするとあたふたしてしまうタイプです。ラジオをやろう!と思ったのは良いですが、編集するスキルも時間的余裕も自分にはない…なので、インタビューするメンバーも自分も極力負担がかからない方法でやろう!と決め、ツール選定を行い、以下の流れを作成しました。

実際に社内のNotionで共有している流れ

ツールベースで説明すると、こんな感じです。

  • Google スプレッドシート/フォーム/ドキュメント

    • 事前準備に使用。インタビューする順番の管理と事前アンケート、シナリオ作成

  • Zoom

    • 録音に使用。インタビューを録画し、音声ファイルだけをダウンロードすることができる

  • Notion

    • 音声ファイルの添付・ストックに使用。クローズドに音声を共有できるプラットフォームって意外とない…となったのですが、Notionは添付した音声ファイルの再生速度を変換でき、モバイルアプリでバックグラウンド再生が可能

  • Slack

    • 共有に使用。メンバーが聞きたくなるような投稿を模索中

こんな感じでNotionにラジオをまとめています

編集はしていません!事前アンケートをもとにシナリオを作成し、録音の前に大まかな流れや話したいことをメンバーと確認すれば、一定形になることがやってみてわかりました。

録音データはNotionに添付し、Slackで共有していますが、スタンプやスレッドで盛り上がる回も多く、メンバーのことを知り、そこから新たなコミュニケーションが生まれていく形が作れたのはよかったと思っています。

今後もアップデートし続ける

社内ラジオを始めてみて半年。移動中や休憩時間に聞いているメンバーが多く、最近では「一つのテーマをもっと深ぼる方がおもしろそう!」などメンバーから意見をもらえるようになり、試行錯誤しながらアンケート項目やシナリオの構成を見直し、工夫するようにしています。

ラジオについて社内アンケートをとったときにもらった意見

週に1人くらいのペースでインタビューを続けていますが、インタビューのサイクルをもっと早くまわしたい、インタビューだけでなく複数人でテーマを決めて話してみるのもありかも、と色々と欲も出てきているので今後試していこうと思っています。

”社内ラジオ”は他社でもニーズがあるのではないか、むしろ他社ではどのようにやっているのだろうと思い、今回ヘンリーでのやり方を書いてみました。こんなやり方があるよ、ラジオ以外にもこんな取り組みをしているよ、などぜひ他社での取り組みについても知りたいと思っているので、Twitter などで気軽に話しかけていただけたら嬉しいです。

会社のカラーやフェーズ、規模によってもその組織にあったコミュニケーション施策は変わってきます。”今”メンバーや組織が必要としているものを常に意識しながら、今後も施策を改善し、新しいことにもどんどんチャレンジしていきたいと思っているので、ヘンリーの組織やカルチャーが気になった方はお気軽に連絡ください。

最後までお読みいただきありがとうございました!!

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