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2023年を振り返って

どうも、ヘンリーの林です!今回は、2023年当初に立てましたヘンリーの目標とこれまでにやってきたことを振り返ってみたいと思います。

2023年のヘンリーの目標の達成度について

2023年、株式会社ヘンリーでは以下のような目標を立てていました。

「Henryが日本の医療DXをリードするかも?とざわつき出している」

こちらの目標、抜粋すると以下2つを立てていました。

  1. 導入した医療機関様がHenryを導入したと自慢している状態

  2. Henryを導入する医療機関様が今の倍以上の数になっている状態

個人的な振り返りとして、達成度としては2023年11月現時点で50%といったところです。理由は2つあります。

1つ目は、目標としていた導入数に現時点でまだ届いていない点です。何件導入していただいたのでざわつく、といったことではないと思いますが11月時点ではまだ達成していない状態で、こちらは非常に悔しい状況です。

2つ目は、まだ導入いただいた医療機関様からの自慢の声が充分出ていない点です。レセコン一体型のクラウド電子カルテであるヘンリーの大きなメリットは、ご契約いただいてから稼働が開始するまでのスピード感です。病院向けの電子カルテではなかなかイメージできないかと思いますが医療機関様側で特殊な事情がない限りは基本4~5ヶ月で導入できます。こちらは、早く電子カルテを導入したい現場の方々にとってもメリットですが、業務改善以前に「電子カルテ導入のプロジェクトを短期集中で完了できる」という面でも大きなメリットがあると考えています。電子カルテに限らず、業務システム導入のプロジェクトに関わった人はイメージが湧くと思いますが業務の中心に大きく関わるシステムの導入は非常にしんどいです。現行の業務フローの整理や移行といったソフト面だけでなく、オンプレミスのシステムの場合はサーバー室の確保やネットワーク環境も大掛かりな準備をする必要があります。ヘンリーの導入の場合でもセキュアなインターネット環境を病院内に整備する必要はもちろんありますが、導入時点での設備投資額やその後の保守費は遥かに軽減できます。 

長々と書きましたが、上記の理由で今年の2月リリースであるにも関わらず、ヘンリーは業界では考えられないスピードで病院様に電子カルテを導入することができてきました。


しかし、もちろん病院様のゴールは「電子カルテの導入」ではありません。電子カルテ・レセコンはあくまで病院様の業務の補助をするものであり、大事なことは「持続可能な形で良質な医療を地域に提供する」ことなのではないかと思います。そういった面で、ヘンリーを導入頂いた病院様はかなり短い準備期間で電子カルテの導入はできましたが、まだまだ大幅な業務改善・経営改善を達成したとはいい難い状況です。
したがって、現在のヘンリーの状況をざっくりいうと「Henryが日本の医療DXをリードするかも?とざわついている」ところまではいっていないのかなと思います。



ヘンリーが2023年に成し遂げたことについて


残り1ヶ月半、どうしたら当初立てた目標に近づくことができるのでしょうか。冒頭に申し上げた内容と少し矛盾しますが、私はまず我々がやるべきことはきちんと日本の医療DXの方向性を業界に提示することなのではないかと考えるようになってきました。

創業当初から、弊社はあまり積極的に広報活動を行っておらずどちらかというと地道に一つ一つの医療機関様を回らせて頂き、価値を感じていただいた医療機関様に少しずつ味方になってもらってきました。これは、全く普及していない状態で大口叩いても誰も信用してくれないのではないかという思いも背景にありました。
しかし、今年は強力なメンバーの力によって、前述した通り非常に多くの病院様にヘンリーを導入していただく事ができました。これは、ヘンリーだけでなく日本の医療DXの未来にとって非常に大きなことが証明できているのではないかと思います。以下にその内容を述べます。


1つ目は、クラウドネイティブの電子カルテが実運用に耐えうるものであるという証明ができた点です。今年の1月から稼働開始した正幸会病院様の事例は、おそらく日本で初めてクラウドネイティブの電子カルテが病院で利用されたケースなのではないかと考えます。大阪の一角でひっそりとはじめられたこちらの事例ですが、日本の医療DXにとって非常に大きな一歩だったのではないかと考えます。

2つ目は、クラウドネイティブの電子カルテ・レセコンシステムであれば速いペースで普及ができるという証明ができた点にあるかと思います。ヘンリーは2023年11月時点やっと50人に達した小さな会社ですが、2023年においては契約の3,4か月後から電子カルテの稼働が開始できた病院様が多く存在します。病院への電子カルテの導入プロジェクトは一般的に早くても半年間以上かかるケースが多く、通常1年位の期間を要します。ヘンリーは現時点でも業界の倍以上のペースで電子カルテを導入することができるのです。
 医療DX本部の方針として2030年までにすべての医療機関に電子カルテを導入する、という大方針がありますが、こちらを実現するにはそもそもクラウドネイティブの電子カルテでないと導入のペースが間に合わないと考えます。紙カルテの残り4000病院で2030年末までに電子カルテを導入しようとした場合これから毎月約50病院の導入が必要となりますが、業界トップクラスのオンプレの企業さんの年間導入数が120程度であることを考えると根本的に不可能な数字です。「クラウドネイティブであること」は、世の中が求めるペースで医療DXを進める上では必須の条件と言えるのではないでしょうか。

3つ目は、世の中の医療機関様は価値があるものには投資をしてくれる、ということの証明です。この業界にいると、嫌でも「医療業界はIT化が進んでいない」「DXが遅れている業界だ」と、あたかも業界の人達が時代遅れ家のような表現を耳にします。しかし、私は医療業界の人々が「遅れているから」医療DXが進まないんだとはどうしても思えません。単に、「求めるものが市場になかった」からIT化がやりたくても進まなかったのだと思っています。
事実、全く聞いたことがない業界歴も浅い会社のお話を真摯に聞いて頂き、共感し、同じ理想を描いてヘンリーを導入してくれる病院さんがリリース初年の今年でも非常に多くいらっしゃいました。正しいものを作れば、それに応えてくれる業界なんだと感じられたことが私は今年一番大きな収穫だったと考えています。

これらを証明できたことで、私は我々が目指しているクラウドネイティブの電子カルテ・レセコンシステムにこそ医療DXの未来があると堂々と宣言できる時が来たのではないかと考えています(導入第一号の大阪の正幸会病院様は既に宣言されています)。来年は恐れずに、より堂々とヘンリーの掲げる未来を業界に伝えていきたいと考えています!


一緒に働ける仲間を探しています


もちろん、前述した通り我々の提供しているものは掲げる理想に対してまだギャップがある状態です。しかし、私はヘンリーの提供するプロダクト・サービスが日本で一番いいものになる時が絶対来ると思っています。

日本でも有数のプロダクトチームが、本当に医療機関様に対して真摯にプロダクトを作ってくれていますQAチームが、作ったプログラムが問題なく動くか信じられない速度で確認をして品質保証してくれています。深い医事知識を持ち、改善を欠かさないカスタマーサポートチーム(私の自慢です)が日々お客様のお問い合わせに迅速に答えてくれています。新生パートナーグロースチームが、電子カルテの導入だけでなく医療機関様の成長をともに目指しながら伴走しています。営業チームは、電子カルテに限らず医療機関様の課題をすべて理解し解決しようと奮闘しています。コーポレートチームと組織開発チームが、これらのメンバーが充実して働けるよう支えて、より進化させようとしてくれています

どのチームのどのメンバーも、私は一緒に働くことができて本当に嬉しいと思っていますし、まだ弊社にジョインしていないすべての方々に自慢したいです。

一方で、これから私達が目指しているゴールは大きすぎてどうしても今のメンバーだけでは達成することができません。是非、これを読んで面白いと思っていただいた方と少しでもお話させていただく機会を頂きたいです!

ご連絡お待ちしております!