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洋介犬『ジゴサタ』

 はじめましての人も、
 前から知ってる方も、
 ごきげんよう。

 偏光です。

 Pixivで公開してきた小説以外の文章を、
 noteに移して行きます。

(文字数:約1000文字)


 マンガは本じゃねぇ、
 といった言い方は良くされるが、
 ではこうした記録を書く際に、
 どこに分類すれば良いのかね。

 それはさておき、
 要らんやろ、
 ネットに反響五万とあるやろとは思いつつも、

 洋介犬『ジゴサタ ~地獄の沙汰もお前しだい』
 のレビュー。

あらすじ
  煉獄に堕ち、
  ニノス王のスカウトで、
  地獄の刑吏になった「私」の仕事風景。

すでにネット上でほとんど全部見ているものを、
なぜ改めてそれも紙媒体で買うのかと言えば、
紙媒体に適した話だと思ったからだ。

地獄のイメージがダンテの『神曲』ベースというのも、
本好きにとって知的好奇心を刺激される。

一件の罪に対し、
1~2ページの短編でインパクトがありながら、
罪の解釈に、
適した刑の与え方など、
効率良くまとめられサクサク読めるが、

数を増し質量を持つようになると、
また違った趣きが現れる。
「おい。なんぼほど罪あんねん(きっと無限)」

「もしあなたが地獄に堕ちたら、
 下されるのはきっと、こんな罰」

と言うキャッチコピーが帯にあるのだが、
このボリューム感(しかもまだ一巻)で読むと、
言わずもがなである。

堕ちるだろうし下るだろうよ。
程度に解釈の問題で。
(煉獄で済むかもしれないし、
 自ら望んで地獄の刑かも分からないが)

それはそれとして主人公と先輩刑吏が妙に可愛い。
良く出てくる「へるっ」って擬音がやたら可愛い。
(決して可愛い状況では使われていないんだけども)

もちろんそれは刑吏の衣装をまとって、
ある意味キャラクター化されているからであって、
たまに「人の目」が覗く時は底無しに怖いんだが。

一つだけ購入するまでは知らなかった、
と言うよりネットで見ていた間は、
意識すらしていなかった情報があって、
それを踏まえた上で読み直すとまた味わい深い。

購入した人の内、
どれだけが気が付いて意識したか分からないが、
今後の展開にも影響してくる要素と思われる。


2024年現在:
  最終巻まで全4冊購入して読み終えた。
  面白かったし本棚に保管。

  上記の「意識していなかった情報」
  については、
  思っていたほど明記されなかったが、
  影響も皆無ではなかっただろう。

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