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鬼の正体

 先日公開し終えた小説について↓

 執筆中にはまとめ切れなかった想いが、
 4月6日の早朝3時頃に、
 浮かび上がったので記録しておく。


 残念ながら私、偏光は、
 母を知らず、
 父も失踪したまま行方不明。
 (戸籍上両親と呼べる人は存在するが観念としては不在)

 私の方がより多くを受け取れていたからだろう。
 何かを間違えたわけでもなく。


 誰もが鬼を利用してしまえば良い。
 押し付けるのでも、
 追い払うのでもなく。

 鬼の方では太古の昔から、
 ヒトを愛し続けているのだから。
 (血肉を通せばその様は歪んで見えて当然だ。
 ヒトは迷い続け、
 世は歪み続けるものだから。
 しかしその血肉を作り成したのも実のところ何者であるか。)

 血肉を軽んじる愚を思え。
 血肉を軽んじる言説には疑いを抱け。

 目を覚ます必要は無い。
 「貴方の目は覚めていない」などと、
 何者が貴方にそんな失礼をほざくのか。
 その正体をこそ考えろ。

 ただ立ち上がれ。
 立ち上がり得ない者は声を出せ。
 言葉にならずとも『声』は放てる。
 喉を通さずとも血肉を通して共鳴する。


 私は言葉以上に『声』の存在を信じている。

 形式を揃えた分かりやすさよりも、
 血肉を通した文章を信じている。

 実に血肉を通せたならば、
 外国の物語であれはるか昔の古典であれ、
 その見え方は変わる。

 養分は既に世に満ちあふれている。
 味わい尽くすが良い。 

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