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就職3年目山中、虚像の爪を見られる! 山中りんたそ

 今日から本格的に新年度の仕事が始まった。今年で現職3年目になるのだが、昨年度までと大きく変わる点が1つ。新人の指導係に拝命されたのである。

 今までは一番の下っ端であったため、多少のわからないことやできないことはご愛嬌(自分で勝手にそう思っているだけ)で済んでいたものを、後輩ができたことでそうはいかなくなってしまった。これには大変困ったものである。

 ということで、全国の新入社員等に対して2年だけだが先に働いている先輩として、働く上で大切なアドバイスを2つ。

 その1。能ある鷹は爪を徹底的に隠すべし。労働者になる前の私は、有用は人は能力をむやみやたらにひけらかしたりしないという、謙虚さの美学を表すことわざだと思っていた。が、働くようになってから、このことわざの奥深さがよくわかるようになった。世の中の多くの仕事は、残念ながら仕事ができる人のところに集まってくる。爪を自慢げに見せびらかしている鷹は、直にその足に重りをつけられるだろう。自分ができることは必要以上に出さないことが身のためである。

 そして、その2。ミスしても仕方がないと思われるように行動せよ。これは私が学生時代の部活動から心がけていたことである。学生時代は野球部に所属していたのだが、周りからみて、おそらく私の取り組む姿勢は好印象だったに違いない。それは、私が野球を好きだからという理由ももちろんあるのだが、別の理由として、「山中のエラーや三振で最後の大会負けたのであれば仕方がないな。」と思ってもらうためでもあった。頑張る動機としては、ミスを想定して自己評価が下がらないように行動するといったもので褒められたものではないが、大切なことである。
 これについて、現在の私が実践していることは大きく2つ。1つは、今の職場は儀式以外はスーツを着用する必要はなく、ジャージで過ごす同僚が多いなか、毎日スーツを着て仕事をしている。また、机上には支給されているパソコン以外何も置いていない。この状態であれば、何か大切な書類等を紛失してしまっても(絶対にだめだが)、「あんなに机の周りを整理していて失くなっちゃったのなら、仕方ないね。」と思ってくれるはずである。というか思ってくれ。

 まあ、こんなことを実践しているお陰で仕事がはかどってしまいそのことを評価いただき、おまけに身辺整理ができて服装がきちっとしているやつという虚像の爪を上司がみているのだが。

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