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一周まわっての『女の子扱い』

性別に関係なく、能力で評価される職場だからこそ、「働く女性」の平凡な一例としての存在感を出していきたい、ベイビー・シャカイジンです。


「女性も男性も関係なく働ける職場です」

こんな言葉を、就職活動中に幾度となく目にした記憶、皆さんにもあるのではないでしょうか。

就職前の私

性別に関係なく、能力で評価される職場。
これを、就職先の条件とすることは、ずっと前から決めていました。「女性だから」という理由で、過度にプロモーションされたくないし、「女性だから」という理由で、ガラスの天井があるキャリアを歩むのも避けたいと思っていました。
他にも、ワークライフバランスのある仕事がしたい、グローバルな仕事の機会が欲しいなどの条件も加味し、結果として、外資系企業に就職を決めました。
内定後の私は、漠然とバリバリと仕事をこなすかっこいい女性像への憧れをより一層強め、『自分のキャリアは成功したものでなければいけない、絶対に昇進したい』という思いに駆られていきました。

就職後の私

さて、いざ就職してみると、同期、先輩社員を含め、色々な女性社員の姿が見えてきます。
新入社員研修中、やる気があるのかないのかわからないような、フワフワとした態度の同期社員をPCのスクリーン越しに眺めつつ、やっと気づいたのです。『どうやらみんながみんなキャリアで成功したいと考えているわけではなさそうだ』という、至極当たり前のことに。

先輩社員の多様さには、より一層驚くばかりでした。
私がまさに思い描いていたような、いかにも仕事ができそうで昇進を見据えていそうな方もいれば、なんとなく働き続けて入社15年目、といった感じの方もいました。

女性で働くなら、

  • 優秀でなくてはいけない。

  • 明確かつ強力なキャリア目標がなければいけない。

  • 女性の社会進出をさらに後押しする存在でなければいけない。

就職して色々な女性社員を見て、初めて、私の中の凝り固まった働く女性像は、強まるどころかバラバラに解体されることとなりました。

最近の私

女性として仕事をするなら優秀でなければいけない、という思い込みから解放された私は、自分自身も、働く女性の一例であることを意識するようになりました。

  • 性別関係なく働けるような環境にあるからこそ、自らの属性を認識した上で仕事をしたいし、女性が働いている姿が「当たり前」であるという景観を作ることに貢献できればいいな、と思います。
    そういう意味で、自分を「女の子」扱いしたいと思うのです。

かつての就活生だった私には理解できなかったはたらく女性がいる世界。これを、今後社会人になる人たちが、少しでも解像度高く見ることができるようになれば、社会が少し、生きやすい場所になるような気がします。


2023.2.3 追記


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