「避難することの重み」を僕らは想像できるのか
イスラエルが地上侵攻のために、避難を呼びかけています。
だけど、住み続けてきた場所から「二度と戻れないかもしれない」と思いながら避難をすることは簡単ではありません。
僕は、シリアから難民として逃れた人たちから話を聞いてきました。
その中で、こう話す人がいました。
「それでも、出ないと危険だと思ったから」と、死ぬかもしれない大きなリスクを持って、彼は他の国に逃れました。
「難民の人の気持ちに、なれるはずがない」
5年ほど前。とあるシリア難民支援を行なうNGOが実施した日本でのイベントに参加した時のことです。
スタッフの方々と打ち上げに行った際に、「気になったこととかあったら教えて」と言われたので、
と、言ったところ、現地の最前線で活動されている方から
という返事がきました。驚いたのですが、「確かに…」と思いました。
スウェーデンで難民申請をしているシリア人の方と話していた時に、
と言っていたからです。
ただ「同じ気持ちになれない」ながらも、「避難する」ことの重みを、ほんのっちょっとでも、想像することはできるかもしれない、と思い、文章を書きました。
「避難できる」は救いにならない、というと言い過ぎですが、少なくとも「危害を加えない」という言葉は明らかに間違っています。
先週、イスラエルはシリアのダマスカス・アレッポに攻撃しましたが、これは今に始まったことではありません(記事)。
今年2月に起きた震災後も、3度シリアにミサイル攻撃を実施しています(記事)。
何より、イスラエルは国際法違反をし続けており(外務省HP)、パレスチナの人を苦しめてきました。
ハマスのテロ行為に関しては全く賛同できません。
しかし、イスラエルが今やっている軍事侵攻だけでなく、今までやってきた罪が裁かれないのはおかしい、と心から思います。
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