プラネタリウムとケンジトシ

行ってきました!
プラネタリウム『時を刻むこの星空』と舞台『ケンジトシ』

まずプラネタリウム。
プラネタリウムって大好きなんですけど、眠くなる要素詰まってません?
暗くて、いい感じの音楽と推しの癒し声のナレーション。
それを目いっぱいシートをリクライニングして見るなんて、もう寝るしかないでしょ。
実際、2017年にコニカミノルタで、博己さんがナレーションやってたのを見に行った時、爆睡したもん。
だってさ、タイトルが『スターナイト・ヒーリング』って。
ただでさえ眠くなる要素いっぱいなのに❝ヒーリング❞って…
更に早起きの遠征だし、アロマの香りまでしちゃってたもん。
起きてるのムリ!

で、今回も爆睡しちゃうかも~とか思いつつ行ってきました『時を刻むこの星空』
始まるまでは爆睡する自信しかなかったけど、内容が私好みで楽しすぎて目が覚めました。
天文学の起源、プラネタリウムの歴史、惑星の動き、黄道12星座(12星座の成り立ち)、アストロラーベの構造etc…
大好きな物がいっぱい詰まってた~!
天文学とか地質学にちょっと興味があって、高校の理科の選択科目を地学にしたかったのに、私の学年から地学が無くなっちゃったのよね。
1つ上ならあったんだけどね。
そんなこと入学前に決めて欲しかった。
あぁ、アストロラーベ欲しいなぁ。
自分で分解したい。

そしてそして、『ケンジトシ』
ここから先は、ネタバレになるかも?なので、知りたくない方はブラウザを閉じてくださいね。
とは言え、私自身がネタバレできるほど理解できたのか?と思ってますが。

宮沢賢治って、教科書に載ってた作品しか知らないのよね。
小学校で『雨ニモマケズ』の暗唱したんだけど、今でも言える。
あと、1997年にPSで『moon』ってRPGがあったんだけど、この中にも宮沢賢治作品のオマージュがいくつかあります。
このゲームの世界観が大好きで、Switchに移植された時にサントラも含めて買い直しました。
PS4版、PS5版も発売されてます。

話が逸れた…
宮沢賢治と言えば、独特の世界観で理解が追い付かない。
他の作品なら、観るまではなるべくネタバレを拾わないようにするんですが、この『ケンジトシ』は予習が必要だなと思って、観劇前に戯曲を読みました。
そして、織り込まれているケンジの作品を片っ端から読んでみました。
が!読んでもワカラナイものはワカラナイ!

ということで、ケンジの作品を理解するのは諦めました。
諦めて❝イシワラ❞に注目。
イシワラは石原莞爾という実在の陸軍軍人です。
法華経に傾倒し、国柱会に入会するというケンジとの共通点もあります。
他にもいろいろありますが、この戯曲においてイチバン注目したのは、ホサカとのやり取りの中で出てきた『最終戦争論(世界最終戦論)』
そして、ケンジとトシの調査に来たということ。

『最終戦争論』が発行されたのが1940年なので、イシワラが岩手にやって来たのはそれ以降ということになります。
つまり、ケンジもトシも既に亡くなった後です。
じゃぁ、あのケンジとトシはいったい何者なのか。
それを考えた時に、「あ!幻燈だ!イリュージョンだ!」と。
そして、この舞台ちゃんと楽しめるぞ!と確信しました。

宮沢賢治の作品が難解であるが故に、物語の構造まで見えなくなっていたみたいです。
ワカラナイ!と思っていても、物語の構造が見えれば『ケンジトシ』の世界に身を置くことはできます。
この構造、『王妃の館』のラストシーンにおける❝新しい物語を読みその世界に入っていったツアー客たち❞、『ルードヴィヒ』における❝マリーが読む手紙を聞いているシューベルト❞と似ているなと感じました。
『ケンジトシ』においては、❝ケンジとトシの調査にやって来たイシワラの目線❞で観ると分かりやすいと思います。

そういえば、2月22日にライブ配信していただけるみたいですね。
この日、別の予定があって休みを取ってるんですよ。
しかも、その予定は午前中で終わるんですよ。
どんな偶然でしょうね。

あとWOWWOWで放送してくれるんですね。
以前、WOWWOWの契約してたんですが、オリジナル作品も他の配信で観られたりするので解約しました。
必要な時だけまた契約すればいいよね。
そしてこれがその時だよね。
過去のシスカンパニーさんの舞台は円盤化されてないみたいですし、録画必須ですね。

さて、偉そうに長々と書いてきましたが、これはあくまでも私の解釈です。
まだこれから観に行くという方は、こんな駄文にこだわらずに楽しんでくださいね。

プラネタリウムと『ケンジトシ』別記事にしようと思ったのですが、まだ公演中の舞台のお話なので、なるべく下に沈めたくてあえて2本立てにしました。
ご理解くださいまし。

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