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【随時更新】人物造形のヒント / 宿題特集! 考察の参考になる(と思う)書き手さまnoteへのリンクつき

【合わせて読みたい:これは、妙にリアルな人物造形に定評のある(と信じます)こんにちは世界の深くて熱いエッセイ集『人物造形のヒント』の、副教材です。集まれ、お話を書くのが大好きな人! ご興味のあるかたは『小説の技巧』シリーズ、『物語る人々のための修辞法』シリーズも要チェック☆】

こんにちは!こんにちは世界です、こんにちは。もしかして、そう、今回は…じゃじゃーん!(テンション高めですの表現)、小説の書き方にお悩みのかたがたのお役に立てればと始めた『人物造形のヒント』、10回達成を記念して、各回の「次回までの宿題」をまとめました。

いわゆる「小説の書き方tips」「小説を書くための〇個のコツ」「読んでもらえるように書くには」みたいなアレというよりは、「物語を書くとはどういうことなのか、世界を文字で表現するとはどういうことなのか」を考えるきっかけが欲しい…と思ってらっしゃる書き手さま、アレは読み飽きたという読み手さまの、お役に立てればと思います。後ろで、私自身が気になっていて何度もお訪ねしている関連noteを(勝手に)(自分の便利も兼ねて)集めました♡ まだ収集中ですので、宿題の追加に関連noteの追加も含め、こちらの記事は随時更新とさせていただきます。

(勝手にリンクしないで!のクリエイターさま、いらしたらすみません、お知らせださい…)

毎回、書いていることですが…

答えがある宿題ではありません。これは「きっかけ」という、私なりの感謝の表現形(のつもり)です。ひらめきがあったらぜひ、教えてください!

コメントやお返事note、いただけますと、とても喜びます!!! こんにちは世界アカウントは書くこと・読むことに真面目で真摯な皆さんとの、ちょっとした文学サークル的なコメントの読み応えという点でも定評があると思うのです。特に、今までコメントでのやりとりをROMってらした書き手さま、この機会にぜひ、お気軽に、コメント欄に遊びに来てください。

各回のテーマと宿題、あえてガチャガチャになっているのですが、私の管理の都合もあり、出典を追えるようにプロローグから順番に「次回までの宿題」を抜粋。どうぞ、お好きなところから考えてみて。

では、

答えのない世界へ…


プロローグの宿題:

魅力的な登場人物がなぜ魅力的なのか、ちょっと詳しく、理論的に考えてみましょう。※ここでいう魅力的とは「目が離せない」「続きが読みたい」ようなという意味です。

① 個性は「個」性 の宿題:

登場人物はどうすれば類型を超えて、あるいは類型を踏まえたうえで、固有の性格、独特な風格を持つことができるでしょうか? 彼、あるいは彼女はどうすれば、現実で指紋を、声紋を、顔を、虹彩を、筆跡を持つように、物語の世界で性格を持つことができるでしょうか。

② 魅力的な人には安定感と意外性がある の宿題

主人公がいる小説、とくに一人称の小説において、「主人公の視点からしか他者の心理を記述できない」「主人公から見える範囲にしか他者を描けない」「物語上の出来事が主人公の存在している場所でしか起こらない」といった制約は、どのように乗り越えればよいのでしょうか。

③ 台詞と心情にはズレがある の宿題:

登場人物には、読者の目を引く個性だけでなく、読者の共感を呼ぶ人間味、読者に驚嘆を与えるような人間的な深みも必要です。身近さや現実感、精神的な成熟度や性格の複雑さを、その人らしさから逸れずに説得力を持って描き出すには、何が、または書き手のどんな意識が、必要でしょうか?

④ どんな人かわかるように書く の宿題:

自分の経験という枠から抜け出して登場人物を描くことはできるでしょうか? 自分には理解できない人を登場させることは、可能ですか。可能だとしたら、どうすれば、「自分には想像がつかない」という無力な状態から抜け出して、説得力とともにその人物を描けるでしょうか。

⑤ 「ありきたり」に魔法をかける の宿題

いわゆるポップソングの標準的な演奏時間は4分程度と思われます。好きなポップソングはありますか? その曲は何度も聴きますか? その曲を聴きたいと思うのはどんなときでしょうか。その曲を聴いている約4分のあいだに、あなたの心には何が起きていますか。…もし、その曲にあって、あなたの作品にないものがあるとすれば、それはなんでしょう? もし、その曲を聴いたときに感じる「それ」を、あなたが作品を通して実現するとすれば、あなたは書き手としなにを試みるでしょうか。

⑥ 小物づかい の宿題:

物語における感動とはどのような仕組みで生まれるのでしょうか? 自分が感動を覚えた場面を書き出し、その共通点を探ってみてください。冷静に、構造を考察してみてください。それは、あなたの手でも再現可能でしょうか? だとすればあなたは、どのように物語を書き進めればよいでしょうか?

⑦  設定は行動とセット の宿題:

物語における比喩の可能性について考えてみましょう。散文的な比喩と詩的な比喩の違いはどこにあるでしょうか。直喩、暗喩、換喩があると思われますが、そこにはどのような種類の技巧があるでしょうか。(例えば、日本語ではように、ごとくに、くらいしかない直喩ですが、西洋語へ漕ぎ出すと形式別品詞別に厳密な文法があり、直説法と仮定法(接続法)のように《法 mood》によるニュアンスの違いさえ存在しています。)あなたの作品の比喩を抜き出して、書いた時のあなたの心に何が起こったのか、読み手の心に何が起こるか、考えてみましょう。効果的な比喩の使い方は? リアリズムとリリシズムは両立可能でしょうか?

⑧ ギャップでは「驚き」と「より深い理解」を意識する の宿題:

人物の性別を反対にして同じ主題で書いてみましょう。例えばカフェでパートナーと久しぶりに静かにコーヒーを飲んで大切なことに気づく、個性的な友人に酷い目に合わされるも重要な学びを得る、等々…。おかしな点、変わらない点はありますか? あなたはそれらの人物に対してどちらの性を選ぶべきでしょう? あるいは、選ばないで書くべき? 戻って、元の原稿を見直してみましょう。あなたはいま、物語の主題をどう考えますか? それは初めに考えていた主題と同じですか? 違いますか?

⑨ 追い込め!追い込め!追い込め!   の宿題

あなたの描く人物は「そそり」ますか? そうならば、あるいはそうでないなら、それはなぜ? 官能的であることと性的に露わであることは必ずしも一致しません。あなたの物語の性と官能がまだ狭く、浅いと仮定して目を閉じ、あなたの物語の性と官能が非常に広く、深いと思い直して、目を開けたら…あなたの視界は、どのように変わりますか? 現実に存在する、多様な性に対して、文学の性と官能はどのようにアプローチできるでしょうか?

⑩ 長所と短所は対応させる の宿題:

物語に生命を与える描写と、物語から精彩を奪う描写の違いはなんでしょうか? 読む快感、書き手としての嫉妬にため息をつくような描写と、退屈でため息をつくような、次のト書きまで読み飛ばしてしまうような描写の違いは? 思わず没頭してまるで自分が旅行に行ったような気分になる旅行体験記と、知識としての情報を拾い読みして終わりになる旅行体験記は、何が違いますか? 文字で綿密に外見を描いても、写真一枚に勝てないのでしょうか? 文字にはできて、ほかの媒体にはできない描写とは、どんな描写でしょうか?

宿題について考えるための関連note:

①の宿題(個性)の参考になる(と思う)note:

②の宿題(主人公の視点という制約)の参考になる(と思う)note:


③の宿題(複雑さとその人らしさ)の参考になる(と思う)note:


⑤の宿題(ポップソング)の参考になる(と思う)note:

⑥の宿題(感動)の参考になる(と思う)note:

⑦の宿題(比喩)のの参考になる(と思う)note:

⑧の宿題(自作における性的な観点)の参考になる(と思う)note:


⑨の宿題(性と官能)の参考になる(と思う)note:

⑩の宿題(叙景)の参考になる(と思う)note:

毎回お読みくださってる皆さま、ありがとうございます、これいいのかな、これでいいのかな、不安なときにも必ず、皆さまがいらして、時には温かな励ましのお言葉をかけていただいて、どうにかこうにかいま、全部で約250記事、ここまでこれました。

琴線に触れたら必ずスキくださるかた、マガジンをフォローいただいている皆さま、ありがとうございます、わ♡もらえた♡と、なんだか、賞でもいただいた気持ちになってしまっています。

たまたま通りがかって気に入ってくださったかた、ありがとうございます、ご縁に感謝です。

遡った記事まで目を通して、しおりがわりにスキをくださるかた、ありがとうございます、ああ今日、あの話を読んでもらったんだ、書いて終わりじゃない読んでもらえるんだ、また頑張ろうって思えます。

こっそり読んでくださってるかた、いらっしゃることを信じています、ありがとうございます。

読んでくださってる、全てのかた、それぞれに。

ありがとうございます。

お話を書くのが、大好きです。

お役に立てれば幸いです。少しでも皆さまの書き手ライフ、読み手ライフが、楽しくなりますように!

今日は明日、昨日になります。 パンではなく薔薇をたべます。 血ではなく、蜜をささげます。