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デザイン思考テスト事業責任者が語る!官僚→戦コン→ベンチャー経験者としてのキャリア観【後編】

これからのキャリアについて、数ある選択肢の中からどのようにして選べばいいのでしょうか。学生のこんな疑問に応えるため、VISITS Technologies株式会社(以下、VISITS)で「デザイン思考テスト」事業責任者を務める永井がトークイベントを実施しました。今回はトークイベントを前後編のシリーズで振り返ります。後編となる本記事では、複数の仕事を経験してきた永井から学生の皆さんへのメッセージをご紹介します。

ー3つのキャリア軸の中から自分に合う軸を見つけてほしい

私はキャリアには大きく3つのパターンがあると思っています。1つ目は、省庁などのルールメイキング系。国のために頑張りたい熱い人たちや公務員という安定性を求めている人たちがタイプ的に多い印象です。2つ目は、コンサルタントや会計士、弁護士などのアドバイザリー系。合理的で的確なアドバイスをすることが仕事で、ロジカルに強みをもつ人が多いように感じています。例えばグローバル企業を相手にするコンサルティングファームでは、グローバルで通用するように根拠となる数字を最優先で話を進めることが求められます。3つ目は、事業会社や政治家、ベンチャーなどの自分が主人公系。どれだけ人を惹きつけられるかが重要で、ミッションドリブンな人が集団を率いていることが多いと思っています。

どのパターンが合うかは人それぞれだと思います。じっくり自分に合うものを選ぶことも大切ですし、もし自分に合わないと思ったら他のパターンでチャレンジしても良いと思います。いろんな会社や世界観の中から、自分に合う合わないを見極めてみてください。

ー配属先での学びを次に繋げられる人は重宝される

大企業に新卒で入社すると、経営企画に携わりたかったのに地方の営業をすることになるなど、希望通りの部署に配属されない場合もあります。1年目から右も左もわからずに地方で営業をするとなると、営業のスキルだけでなく、自分とは毛色の違う人と一緒に仕事を進めるマネジメントやチームワークなどさまざまなことを一度に学ばなくてはなりません。しかし、そうした経験が結果的に能力アップに繋がって、その後に活きることも多々あります。
本当に大事なのは、配属先で何を学ぶのか、そして学んだものを次に結び付けられるかです。採用や人事領域でも、営業などの違う領域から異動してきた人が本質を突いて組織全体を変えていくことはよくあります。そういう感覚を持って、自分のキャリアや配属に対しても前向きに考えてもらえればと思います。

ー若いうちは目の前の面白いことに全力で取り組んでいい

前編の中で「35歳くらいが軸固めの時期」という話をしましたが、逆にいうと35、6歳くらいまでは自分が成し遂げたいことを無理に決めなくてもいいと思っています。そういったことは悩みながらいろいろなことを経験することで見えてくるものなので、若いうちは目の前の面白いことや、やりたいことに全力で取り組んでください。それと同時に視野は広く持って、いろんな経験や学びを蓄積していけば、最終的に自分の成し遂げたいことにいい感じに繋がってくると思います。

登壇者:VISITS Technologies株式会社 エグゼクティブディレクター | デザイン思考テスト事業責任者 永井 翔吾氏

プロフィール

1986年生まれ、埼玉県出身。2012年大学院法務研究科を修了し、同年、司法試験と国家公務員総合職試験に合格。2013年経済産業省に入省。主に、知的財産政策や法律改正業務に携わる。その後、ボストン コンサルティング グループに入社し、大企業の新規事業立ち上げや営業戦略等のプロジェクトに従事。2016年、創業期の株式会社VISITS WORKS(現 VISITS Technologies株式会社)にジョインし、現在は、デザイン思考テスト事業の責任者。誰もが自らの人生をワクワクしながら生み出し続ける「創造社会」を創ることをミッションに活動している。3人の子供の育児にも奮闘中。

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