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数字に弱い人も、強い人も。「キッチンで読むビジネスのはなし」

一田 憲子 の キッチンで読むビジネスのはなし 11人の社長に聞いた仕事とお金のこと。読んだら明日に希望が持てる 社長11人の仕事論

著者は、「暮らしのおへそ」シリーズや、自分らしい暮らしを提案する雑誌や書籍を手がける編集者・ライターの一田憲子さん。
プライベートでは主婦でもある彼女がずっと苦手に思ってきたこと、それが「ビジネスやお金儲けに対する知識をもつこと」でした。OL生活を経て、編集プロダクションに勤務し、フリーランスになった一田さんは、
いままでそうしたビジネスやお金については、学ぶことを後回しにしていたといいます。でも、実際に生きていくにはお金が必要だし、好きなことをするにもお金は必要。
さらにいえば、好きなことを仕事にして生きていく場合にも、ビジネスのセンスは必須のはずです。(amazon商品説明より引用)

それぞれの方の人生の物語が濃密で、何回も読み返す本になりそう。

暮らしのおへそ編集長のこの本。
暮らしのおへその読者さんを始め、物や時間や手作りに愛情をこめるのが好きな人を"暮らし系"と、仮に呼ぶならば、私の友人はそういう人たちが多いです。
物を売る難しさは、店をやってる友人を通じてなんとなく知っています。
この本の中には「数字なんて気にしたことなーい」という社長さんもいて、友人と重なりました。いるいる、こういう人!
それに対し、数字を分析し緻密に行動を重ねている方もいて、11人の社長たちに多様性があって、とても興味深く読めました。

個人的には、以下の点にしびれました。

北欧、暮らしの雑貨店の佐藤さんの言葉からの著者の気づき
自分は「選んでいる私の審美眼をわかってほしい」と思っていたんだ!に共感!

私も大好きなニットのN100のブランドストーリーから伝わる、大井さんの潔い格好良さ!
社販の女王!も共感。(自分でデザインした商品はめちゃ買ってた!)

カオリーヌ菓子店のかのうさんの、新婚とか関係なく、好きを追求する探求心。理解ある素敵なパートナーシップ。
かのうさんは、いろんな種類のチーズがあることを知り、知りたくなり学校に行き、ついにはフランスのヤギまでたどり着きました(この時彼女は新婚の旦那さんをおいて渡仏!)。

かのうさんの探究心は、すごすぎて、なかなか自分には真似できるものだとは思いませんでした。しかし読み進めていくと、
好きなことを自分なりに追求すれば、
自分しかできないとか、特別じゃなくてもいいのかも。
誰かがやってるからもうやらない、とかでもない。
とりあえず好きなことを追いかけよう!と思えたのが気づきでした。

暮らし系の友人にも読んでもらいたいなあ。

【おまけ】
カオリーヌさんのバスクチーズケーキ、食べてみたくなりました。
たまたま調べてたら、2019のトレンドはバスクチーズケーキなんだとか。

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