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そばかすがコンプレックスだったけれどYouTuber岡奈なな子のオレンジメイク可愛い

私、めちゃくちゃそばかすっ子なんですよ。


薄っすら見えてるね〜レベルじゃなくて、もうガッツリ!そばかす女です!赤毛のアンも顔負けやで!みたいな。だいたい一度会ったら覚えてもらえるのはこのそばかすのおかげだと思っている。



このそばかす、学生時代はそりゃもう地獄でした。コンプレックスでしかなかった。中学入学前の春休みに、当時ママが海外から取り寄せていたビタミンCの粉を溶かして飲むジュースを1日に3杯も飲んでお腹壊したりしてた。

入学前になんとかそばかすを消したかったんだよね。



自分の顔があまりにイヤで、なんでそばかすあるの?親にはないのに!って毎日思っていた。ハワイ生まれだからってなんとか自分を諌めていたけれど、それでも鏡を見るたびにアーアって思っていた。



中学3年生で、自分に魔法をかけるようにした。

毎日お風呂上がりに、鏡を見ながら「私は綺麗」「私は可愛い」と唱える。

美白になると謳われた化粧水と乳液をひたひたと当てて。


もはや呪文である。


いや呪いじゃなくて、祈りのようなものだった。

当時大好きだった、モデルの森絵梨佳ちゃんの写真を集めて、眺めながら一生懸命、自分を好きになろうとしていた。


自分を好きになるための努力。

そばかすがイヤで仕方なかったけれど、ママが「深津絵里めちゃくちゃそばかすあるんだよ」と教えてくれた。当時見ていたテレビ「ロンドンハーツ」で、淳が深津絵里の大ファンだと毎週のように言っていた。

深津絵里。あの儚げな美人にも、そばかすがあるなんて。



目指すは深津絵里にしよう。自分を好きになるために、私は私のコンプレックスを、コンプレックスだと感じないように努めた。

そばかすがあっても、こんなに綺麗な人もいるんじゃないか。



ちがう。私が私のことを可愛いと思えないのは、そばかすのせいじゃなかった。

私が私のことを可愛いと思えなかったのは、私の性格の悪さだった。15歳なんて、なんて青春だっただろう。2度と戻りたくない年齢だね。



高校生になって、ある程度そばかすコンプレックスが薄れた。私のことを美人だと言ってくれる人がちらほら現れた。一般受けしない美人だと言われた。褒めてないわ、と突っ込むも、ずっと自分の心に残ってるから嬉しかったんだと思う。




好きな人に振り向いてもらえなかった。私が私のことを好きになれなかった原因は、それがとても大きいと思う。



自分のことを好きになる方法なんて、好きな人にすごく好いてもらう、以外にない。

と、気づいたのは、ここ最近の話。



だけど好きな人に好いてもらうには、まずは自分のことを好きにならなきゃ始まらないんだよ、とも、思う。



自己肯定感が低くていいことなんか、なにもない。


卑屈になったり、見栄を張ったりするだけ。



とりあえずそばかすコンプレックスからは抜け出せた。夏になると紫外線が怖いけれど、太陽が似合う女の子に憧れていた時期もあったけれど、暑いのは好きじゃないし焼けるのもイヤだし、かといってマスクで覆うのも嫌いなので、このままでいくことにした。


これは諦めじゃない。自分のことが好きになれた証。



「そばかす」というとマイナスな印象を持つ人が大半だろうけど、そのそばかすさえも愛せる自分と愛してくれる人を見つけたらいい。



前に紹介した岡奈なな子ちゃん

の新しいYouTubeが上がっていたから見てみたら、「シミ、そばかすがあってもいいじゃん!キュートなオレンジ縛りメイク」という素敵な見出しだった。



なりたい自分と、そうじゃない自分。ギャップがあればあるほど苦しいだろう。だけどそのギャップを、いかに楽しめるかも、自分なんだと思う。

私はもう自分の頬からそばかすがなくなることはないだろうと思っている。「年取ったら自然と薄くなって消えるよ」という、幼い頃に言われた母からの慰めは戯言となった。だけどそう慰めてくれることでなんとかやっていけた幼少期も、私には必要だった。それくらい、私にとってコンプレックスだった。


美は絶対だから。美は力だと思うから。



美しさを手に入れることで得られること、たくさんある。美しいというだけで強くなれる。



私の場合、そばかすがなくなることで美を手に入れられると思っていた。強くなれると思っていた。



今ではもう、そばかすありきの美であり、強さだと思っている。



美はパワーで、そのパワーは人それぞれ違う。美しさに、いろんな種類があることも知っている。




夏が来る。



日焼け対策はしっかりしましょうね。



アーカイヴに出てきた4年前の私。

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