見出し画像

「必要なものをつくる」m.Roomオーナーの小林 昭子。

HELLO MY BLENDは、食の手づくりキットの提案を通して、手づくりをもっと身近に「つくる」を楽しむ!のコンセプトを広めているブランドです。
今回「私がつくる理由」と題して、アーティストや、画家、ショップオーナー、ミュージシャンなど普段から創作活動をされている方々に「つくること」にまつわる様々な事柄をインタビュー形式でお伺いしていきます。


「私がつくる理由」第2回目は、m.Roomオーナーの小林 昭子(こばやし あきこ)さん。

新月と満月にあらわれる「月の部屋」、m.Room。

外観


m.Roomでは服飾、食器、寝具等、作家さんが作っているものをセレクトし販売をしている。りんごの木を抜けて、ひとたび、m.Roomへ入ると外とはガラッと時の流れが変わり、ゆったりとした空気が感じられる。
それは、心安らぐ雰囲気でありながらエネルギーをもらえるような不思議な場所。この雰囲気を構成しているのは、セレクトされた作品や家の風合いはもちろんであるが、何よりお店のオーナー昭子さんから醸し出されているものが大きい。

00217.MTS.00_00_03_19.静止画001


お店でありながら、家へ帰ったような安心感も感じられる特殊な空間。取材にお伺いさせていただいた日は、とてもよく晴れていて、気持ちの良い日差しが窓から降り注いでいた。
「通常、お店は"ものを買いに行く場所"ですが、m.Roomはそれと同時に"家庭" ー リラックスできる、ほっとする、お母さんがいる、ただいまと言いたくなるような場所です。お店という形でありながら、心の交流、心の奥底で求めているものをもらいに、誰かに聞いてほしい話を聞いてもらう場所でもあります。」と語る昭子さん。

お店の運営とまくら作り、創作する上での想いをお伺いしました。

画像16


本当の自分でいることの大切さ

お店を始めた当初、実は精神的に行き詰まった時期がありました。
「おしゃれなお店のオーナー」というみなさんが持つであろうイメージの自分になろうとしていて。例えば、「素敵な先輩、憧れの大人の女性」といったイメージ。でも、それは実際の自分とギャップがあり「素敵な私になろう!」と無意識に構えてしまうことで、営業日はキャラが変わっていまい、完全に私ではない誰かになっていました。

画像9

これを続けていると毎回、営業終了後はすごく疲れてしまい、最後には「こんなの自分のやりたいことじゃない。」と嫌になってしまいました。
そのとき思い切って「私が私のままでお店がかっこ悪くなったり、みんなが引いてしまってもそれはそれでいいや」と開き直ってからは一転、お店を開くことが楽しくなりました。私が楽しいと、お客さんも楽しそうにしてくれているのが伝わってきてそれを見て、これでいいんだと思えるようになり、このとき「本当の自分でいることの大切さ」を実感しましたね。


ブローチ

美しいものと暮らす。人生のレベルが上がる。

職業柄、様々な作家さんの作品を見ているからこそ思うのですが「きれいな色を塗ったから」とか、「こんなのが流行っているからウケるんじゃないか」といった邪な想いが入るとそのものが持つエネルギーが真っ直ぐ伝わらないと思っています。
逆に真っ直ぐ伝わるエネルギーのあるものは、それだけで持っている人を幸せにする力があります。この幸せを受け取れるということは、人生のレベルがぐんと上がる気がするんです。これは経験しないとわからないかな。自分の家に持ち帰ってそのものと暮らすことで初めて身体の一番奥の芯の部分で実感できるんです。だから、美しいものと一緒に暮らしてほしいですね。

陶器


きっかけは頂き物のソバ殻枕

私は、最初からソバ殻枕を販売すること目指していたわけではありません。
亡くなった主人の母が信州の方で、地元のものを使った手作りのソバ殻枕をいただいたのがきっかけなんです。

そば殻


使ってみると、それまで使用していたどの枕とも異なる使用感で、朝までぐっすり眠ることができ、すっかり虜になってしまいました。
それ以来、他の枕が使えなくなり、作り方を教えていただき自分でも作るようになりました。
感動のお裾分けのつもりで、友人にも作ってあげたところ大変好評で依頼を受けるまでになり、そこから弟の勧めでネットショップを始めることに。
初めは、知人や、ブログを読んでくれていた方が購入してくれていましたが、続けているうちに実店舗を持つようになっていました。商売にしようという気はなかったですが、売れると素直に楽しいものですよね。

画像3

画像17

肩書きはいらない、必要なものをつくるだけ。

普段の制作において「創作をしよう」と思ったことはありません。
画家や作家、音楽家のように自分には肩書きがないと思っていて、最初はそれがコンプレックスで、肩書きのある人に羨ましさを感じていました。
私自身、専門性は全然ないと思っています。ただ、今必要なもの、今自分が欲しいもの、目の前の人が欲しいと思っているもの、それを感じた時に、手に入る材料で形にしているだけです。

00063.00_00_04_17.静止画002

私のしていることは右から流れてきたものを、左で困っている人に渡し、それらを出会わせる感じですね。m.Roomの運営も枕を作ることも「出会いのお手伝い」をしているんだと思っています。
みなさんが素敵なものたちと出会うことのきっかけになれたら嬉しいです。

00063.00_02_26_14.静止画002

取材を終えて、私は昭子さんの「創作をしようと思ったことはない」という言葉がとても印象に残った。ただ、目の前にある材料で、今必要なモノ、自分や周りの人が欲しいモノをカタチにしているだけ。シンプルな動機だが、そこには、丁寧に生活を見つめる姿勢や、どんなモノであれば周りの人を幸せにすることができるのか?と思いを馳せる想像力も必要になる。

それはまさに、クラフトの原点ではないか。

必要は発明の母と言う言葉がある。「必要は創作の母」でもあるんだなと、彼女の「つくる理由」を聞かせてもらい、そんなことを思った。


小林 昭子 × Hello My Blend
Q: スパイスシロップキットを作ってみていかがでしたか?

ジンジャーシロップを作るのは、初めてでしたけれど、面白くて楽しかったです。そしてあまりの美味しさに本当に驚きました。

画像17

瓶を取り出して味わうたびに、作ったあの日の空気が蘇るのです。一緒にいた人の笑顔や、会話も思い出して、温かい気持ちになります。

画像17

本物のスパイスの素晴らしさに加え、素敵な記憶もスパイスになったんだな、と感じました。
「自分で作る」って、そういう美味しさを生むんですね。
次回一人で作るときは、自分内のいいスパイスを引き出せるように、いい気分で作りたいなと思います。

画像6

HELLO MY BLEND スパイスジンジャーシロップキット

現在クラウドファンディングのMakuakeに挑戦中です!最大20%割引でご提供中です。HELLO MY BLENDのカレーキットも初登場です。ぜひ、この機会に自分だけのスパイスジンジャーシロップを作ってみてください。

画像12

画像13

次回予告
次回の「私がつくる理由」は10/15(金)公開予定です。「一曲一人生」をテーマに、祖父母の世代から語られた話を歌にして届ける、2019年に東京で結成された4人組バンド"暴走R" の「私がつくる理由」です。

画像14

=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
小林 昭子さんのプロフィール
公式HP*  http://m-room.shop-pro.jp/
公式Twitter * https://twitter.com/m_room_
公式IG *  https://www.instagram.com/m.r.oom/

Hello My Blend-スパイスとハーブの手作りキット- 
公式HP*  https://www.hello-my-blend.com
公式Twitter * https://twitter.com/blend_my
公式IG *  https://www.instagram.com/hello_my_blend

=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?