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私が死のうと思ったのは

一人になると涙が止まらずに、死ぬことばかり考えてしまう。「生きたい」と望みながら、生きることが出来ない現実に「死にたい」と感じる。

そんなことで死にたいの?
皆んな苦労してるのに甘えてるだけだ。
もっと頑張れ、あなたなら出来る。
不幸自慢して楽しい?
死んだら周りにも迷惑がかかる

そんな言葉は望んでいない。何万回と自分で自分に言い聞かせてきた言葉だ。私が一番よく分かっているし、他人に何か言われたところで、自分自身が変わらなければ意味がないことも理解している。

私が死のうと思ったのは、弱って泣いている人に、あなたは出来ていない駄目な人間だと怒って言える人がいること。そして周りもそれを認識しつつ何も出来ないこと、そんな人間に頼らないと生きていけない自分がいること。

過去に人の尊厳を損なうような行為をされたこと、その事を今も考えていること。自分の感情がよく分からなくて、どうしようもない絶望感や無力感がある。社会生活にうまく適応できずに、毎日がただただ過ぎていく恐怖や不安がある。

自分が悲しんでいること、困っていること、喜んでいることが分からない。そして、感情を共有したり、相談したり、助けを求めることが出来ないこと。

いっぱい食べ過ぎること、寝過ぎること、眠れないこと、性欲が無いこと、性欲がほんの少し湧いても嫌悪感に襲われること。

人前では頑張っているが、一人になると張り詰めていた心が崩れること。訳もなく涙が溢れて、声を出して泣きたくなること。

私が死のうと思ったのは、もっと複雑で深い理由があるかもしれないし、もっと単純で明日には消えてしまうようなものかも知れない。死にたいと思いながら生きることを、幸せになることを、誰よりも夢見ている。


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