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ピコピコハンマー連打vsナイフ一刺し

1. 時は満ちた(喧嘩の幕開け)

この前母親と史上最大の大喧嘩をした。もう親子関係は修復不可能だと思ったくらいには毒を吐き合った。

当時は父親がコロナに罹患していたため、母も私も家で過ごすことを余儀なくされていた。普段よりも一緒に過ごす時間が多い分、相手の嫌なところも目につく。そんな小さなイライラが積もり積もった状態、まさに「喧嘩上等」の特攻服を身にまとった私たちは些細なすれ違いを丁寧に拾い上げて、喧嘩の火種に仕立て上げたのだ。

2. Fight

私と母は性格が正反対だ。喧嘩になるとその違いを徹底的に非難して互いに傷つけあってしまう。そしてその性格の違いは喧嘩の戦法に如実に表れる。

母親は感性豊かで、素直に感情を表現することが得意だ。一方で私は論理的で、冷静に物事を俯瞰することが得意である。
喧嘩になると、まず母親はイライラ・怒りをそのままストレートにぶつけてくる(怒鳴る笑)。しかし私からするとその感情のぶつけ方が幼稚に思えて達観したような態度をとる。それを察知した母親の怒りのボルテージがさらにあがる。いつもこの悪循環なのだ。
しかしこちらも人間なのでいつまでも達観したような態度を取り続けるわけではない。私は我慢できなくなると、努めて冷静に、けれども反論の余地を残さない正論を並べ立てて徹底的にやりこめる。

ピコピコハンマー連打とナイフ一刺し。

母親はとにかく「私は怒っています」一点張りのピコピコハンマーを連打してくる。数打されて我慢の限界が来ると私は「あなたの主張は間違っています。理由は~~で、これはつまり~~だからです」と鋭いナイフで一刺しして撃沈させるのだ。

3. 親子だからって全部分かり合えない

性格が正反対な私たちは喧嘩中に「こんなに性格が違うのは相性が悪いんだ。だからこれ以上一緒にいない方が良い」という過激な帰結にいつも至ってしまう。でも不思議なことにまだ絶縁していない笑。

親子だからって全部分かり合えるわけないし、その必要もない。親子という繫がりがあるからこそ、過度に相手に期待をしすぎてしまうのではないだろうか。だから自分が想定していた相手とは異なる実態を観測した時に、過剰反応してしまうのだ。一部分の想定外をまるで相手の全てが自分とは相性が悪いと捉えてしまうように。

今回は仲直りした私たちだけれども、きっとまた同じようなテーマで喧嘩すると思う。でもそれで良いと思っている。冷静になった時に、「親子だからって全部分かり合えるわけではない。でもお母さんの全てが私と相性が悪いわけではない。」と思える自分がきっといてくれると思えるからだ。

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