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私の就活の軸はOSのアップデートです。

面接官:「就活の軸は何ですか?」
私:「OSのアップデートです。」

これ本番の面接で言いたかった。
選考中はこのドンピシャな表現が思いついていなかったけれど、いざ自分がどの企業で働こうか自問自答をする過程で言語化されました。

ところで私はiPhoneに憧れ続ける生粋のAndroidユーザーです。数年前に一瞬流行ったClubhouseというアプリを私も入れよーって思ったら、AndroidのOSには対応していなくて諦めた覚えがあります。
iPhoneとAndroidの差であったりOSのバージョンの差を日常生活の中で感じることは少ないですが、新しいアプリをインストールする時に痛感します。

本題の就活の話に戻ります。就活初期の私は何かの専門性を持ったビジネスパーソンになりたいと考えていました。スキルや専門性こそがこれからの社会を生き抜くために必要だと考えていたからです。
しかし、変化が激しいと言われているこれからの社会では、必要な専門性やスキルも当然タイムリーに変化していくのでしょう。そうなった時、本当に大切なのは、スキルをアプリに見立てると、どんなアプリにも対応出来るようなOSを自分が持っていることだと考えるようになりました。
その時その時に社会が欲しているアプリをさくっとインストールできるようなOSです。

では、「OS」とは何なのでしょうか?
ヒントになりそうなエピソードをひとつ紹介します。

前に話した私の長期インターン先での話です。
会社として新たにデータサイエンス部門を立ち上げるタイミングがあり、そこで私もデータサイエンス部門に参加しました。なので会社の中にデータサイエンスの知見を持った人は誰一人おらず、私ともう一人のインターン生と社長の3人で実験的にスタートしました。
当初は大量のデータを前に、見切り発車でデータを加工してはグラフを作っていました。1か月くらい経てば、基本的なデータ加工やグラフ作成はお手のもの。ですが、「じゃあこのグラフは経営判断にどう活かせるの?」と聞かれると毎回答えに困っていました。
そんなある日社長が「『何が目的のデータか?』『データを見る観点は何か?』ここら辺を思い描いてから、手を動かした方が良い」とアドバイスしてくれました。
これがOSのヒントになる気がしています。持っているスキルで何を成し遂げたいのか?スキルの使い所はどこにすべきか?ここら辺の目的意識を思考して、それに沿った形で発揮されて初めて、そのスキルは自身のアプリとしてとしてインストールされていくと私は考えています。実際に社長はデータサイエンスのスキルは全く持っていませんが、いつでもそのスキルを自身のものにしていくだけのOSはきっと持っていたんじゃないかと思います。

ですが、私自身まだこのOSの正体について綺麗に言語化できていません。でもOSの存在と大切さは確信しています。
ということで、私は自分のOSをアップデートさせていけるような環境、少なくともエピソードトークに頼らないで語れるようになるまでは、そういった場所に身を置こうと思っています。

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