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ずっとずっと遠くへ 2024/03/17

アメリカ映画界で最も栄誉とされるアカデミー賞で、長編アニメーション賞宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」が選ばれましたね。素晴らしい!
日本の作品が長編アニメーション賞を受賞したのは、2003年に同じく宮崎監督の「千と千尋の神隠し」が受賞して以来。宮崎監督って本当に宝ですね。

この映画は私にとって、初めて映画館で2回観た作品です。
私は映画が好きで、出産してからもどうしても観たい映画は夫や親に子を預けて映画館で観ます。ジブリ作品についても物心ついた時からすべて映画館で観たと記憶しています。

私が「君たちはどう生きるか」を観ての感想は、過去の名作に出てくるシーンがオマージュのように登場したように思えました。

千と千尋のような提灯が並ぶ景色・・・
メイとサツキとお父さんが迷い込む木のトンネル・・・
雫が書いた小説の中の世界のよう・・・
わらわら、こだまっぽい・・・

それはもちろん想像力の枯渇で過去作品と似たような景色が、ということではなく、過去作品へのリスペクトを感じるような、私たち世界中のジブリファンへのファンサービスのような。そんな愛を感じました。それを見て、「なにこの過去作品のまとめ感、本当に最後の作品なのかも。」と思い、エンドロールの最後に【 監督 宮崎駿 】 で涙腺崩壊。
寂しさと共に、この作品が生まれた時代を生きていることに感激したのを覚えています。

アカデミー賞はもちろんすごいけど、宮崎駿さんはもっともっと遠くを狙っていたように思います。ずっとずっと遠くに届くよう、心のずっとずっと奥に届くように作品を作って、結果としてその全然手前でアカデミー賞を受賞したような。
最後と言わず、短編でも良いから新作が観たいです。
受賞おめでとうございます!


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