心の傷は治らないなんて言わないで

心の傷は治らないんだよ。

そんな言葉をよく聞きます。
たしかに、完治はしないと思います。

しかし、治らないなんて言ったら
すでに傷ついてしまった人たちはどうすればいいでしょうか?
傷は治らないと思って諦めるべきでしょうか。

人は傷つかないで生きていくなんて
無理だと思います。傷の理由も多々です。

私は小学生の頃、再婚相手の母親にだいぶ心やられました。(笑)
もちろん、死にたいと思った時もありました。
生まれてこなきゃよかった、なんで私の家庭はこんな不幸せなんだ、なぜ母親はいないんだ、捨てられたのか、なんなのか…

それでも友達や、自分の居場所が家以外にあったので、ここまで生きてこれました。

社会に出てからは、自分の性格を見つめ直す機会が多々ありました。

多くの人に出会い、いろんな人が生きていると感じました。

自分が抱えている過去にできた傷と向き合って、その傷を治すための薬を、いろんな人と出会い、向き合いながら探し続けていたのだと思います。

家族、友達、恋人、そしてどこの誰かわからないお医者さん、会社の上司

私のことなんて所詮他人なはずなのに、いろんな経験をして生きてきた方々に、たくさんの言葉をもらいました。

「家庭がどうであれ、あなたはあなただよ」
「好きなことがあるなら、やりたいことがあるならやりなさい」

もっともっと心が響いた言葉はたくさんありますが、周りのことを考えて、自分の意見を押し殺してきた自分にとって、大事な言葉になりました。

そうやって、過去に傷つけられた心の傷によって、本来の自分を見失っていたのだと思います。

いろんな人に出会って、その傷が傷痕になったんです。

前までは痛くて仕方なくて、自己否定をしていて、自分にはダメだな、なんてネガティブでした。

でも今は違うんです。
もっと努力して頑張って、いろんな人に出会って、好きなことをしたい。
本来の自分に出会えたんです。

自分の心に傷と向き合うのは本当に大変でした。
なんの薬が合うのかわからないし、その傷に向き合うのも怖くて不安だし

その傷を治す過程がとても大事だと思いました。

傷跡は残るけど、痛みは感じなくなりました。
たまに傷に触れて、思い出すことはあっても、人に優しくできる、自分の強みにもなったと思えます。

私もこれから出会う人が、心に何かしらの傷を抱えているのだとしたら
その薬の一部になりたいと思った今日この頃でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?