原田 透子

好きなタイプはホリエアツシ/大倉孝二 最近40overにしかときめかなくなってきた&#…

原田 透子

好きなタイプはホリエアツシ/大倉孝二 最近40overにしかときめかなくなってきた'93製。

最近の記事

轟洋介、ハイロー制作陣に愛されすぎ問題。

※「HIGH & LOW THE WORST CROSS」を2回しか見ていない轟モンペの雑感であることを留意してお読みください。 ザワクロを観に行きたくてもなかなか行けなかったのでザムからザワまでを擦り倒した上で2回見たあとの感想なんだけれど、制作陣の轟洋介に対する愛情がスクリーンからはみ出しまくっている。 良し悪しは置いといて(轟ファンとしてはうれしい限りですが)、こんなん轟洋介を注視していなくても多くのひとが「おや?」って思うんじゃないの、というくらいの愛。 キャラク

    • カレー記念日

       五月の頭に出演予定だった舞台を体調不良で降板することが通知されてから、あっという間に開演を迎えて今。わたしは嘘みたいに席番号のよい奇跡のチケットを二枚握りしめている。目当てのあなたはそこにいないけれど、どうやらお元気なようでなにより。頼むからどうか、健やかであれ。  ところで最近、カレーを食べ歩いている。これの影響で。  竹中直人さんを筆頭にカレー好きなおじさんが都内のカレー屋へ出向きなんかかんかする番組なんだけれど、みんなの会話が面白いのはさることながら出てくる食事が

      • 終わりの幸福、あるいは祝福

         未曽有の疫病が世を席巻してしばらく経つ。町のひなびたステージでまばらな客を前に日がな一日笑顔を振りまいていたはずの垢ぬけないそいつは、瞬く間にスターダムを駆け上がっていった。今や武道館も満員御礼の超売れっ子。それどころか摩天楼のごとき高級マンションのペントハウスで悠々自適かつ傍若無人な富豪生活、といったところである。おかげでひとびとは生活の改変を余儀なくされ、もとよりたいして生きやすくもない世の中を、さらに息を詰めてやり過ごさなければならなくなった。終わりは見えない。もはや

        • お願いだから、一緒に幸せになろうよ

           わたしはふたり姉弟なんだけれど、はじめの子ということもあってかずっと『お兄ちゃん』にあこがれていた。お兄ちゃんがいる友人がうらやましかったし、なかには年齢が十五近くも離れている子もいて、それはいったいどんな風なんだろうと思っていた。  大学に合格し、進学が決まっていた春のことだった。高校も卒業してしまったので、高校生でもなく大学生でもなく宙ぶらりんの、なんだか妙な気になる春だった。母の実家である盛岡の祖父母の家にひとりで遊びに行ったとき、ふたりの口からあまりにもあっさりと

        轟洋介、ハイロー制作陣に愛されすぎ問題。

          箱根に行きたくなってきた

           映画『ロマンス』を繰り返し見ている。初回限定版にくっついているメイキングやら舞台挨拶やらの特典映像を見てすっかりくらってしまい、立て続けに二回も見てしまった。最初に見たときはストーリーそのものはさほど響かなかったんだけれど(マジか)、見れば見るほど好きになっていく。大島優子さんがウルトラかわいい。もちろん大倉さんもハイパーかわいい。タナダ監督は美しい。作品のすべてが愛おしい。  ほんで何度も何度も箱根の景勝地を見るもんだから、めちゃくちゃ箱根に行きたくなってきた。実際何度

          箱根に行きたくなってきた

          後ろから羽交い絞めされるような無駄遣いしてえ

           昨日縁あって手に入れた『開放弦』という舞台のDVDを見た。2006年の夏にパルコ劇場で上演された戯曲だ。どうして今になって十五年も前の芝居を見る気になったかというと、無論、大倉孝二氏が出演しているからである。もう最近、大倉さんの作品を追うことしかしていない。ちなみに先日、実家のテレビ台に、かつて録画していた赤堀雅秋の『世界』がダビングされたディスクを見つけて小躍りした。それについてはまた別のときに書こうと思う。ありがとう過去の自分。  すべての読者に優しくない、あらゆるも

          後ろから羽交い絞めされるような無駄遣いしてえ

          シンパシー・フォーザ・デビル

           「どこ見て歩きゃ褒めてくれんだよ」  これは『ピンポン』に出てくるアクマという少年の言葉だけれど、若干十六歳の放った台詞が、大人になればなるほど深く刺さって痛みを増してきた。  今日、ピンポンのアニメと映画を一気に観た。もう何度観たか知れないくらい繰り返し観ていて、正直DVDは動作がちょっと怪しい。アニメは本当に原作に忠実なんだけれど、より厚くなったキャラクターの心情描写や、声優の話しかたを映画に寄せている感じが本当に良くて、もうずっと泣いてしまう。  ところでさまざ

          シンパシー・フォーザ・デビル

          音楽がひとを救済するはなし。

           ロックンロールはひとに優しい。葛藤とか不安とか息苦しさとか、その他もろもろのほとんどすべてを代弁してくれているからだ。ときに無骨に、ときに優しくそれらをすくいあげて、気が付くとそばに寄り添っていてくれる。  大好きな曲の中に、LUNKHEADのインディゴという曲がある。中学生のとき、ギターをやっていた後輩に教えてもらったバンドで、その子がこれ聴いてください、と何枚も渡してきたCDの中に入っていた。曲の正しい解釈がなんだかはわからないんだけれど、疾走感があってどこにだって連

          音楽がひとを救済するはなし。

          しょうもないはなし。

           もしも全ての責任を手放すことが許され、一ヵ月ほど暇をもらえるんなら、築三十五年くらいのほどよく古いアパートでおじさんと暮らしたい。おじさんの具体的な例については各々想像にお任せするけど、背が高くて少しくたびれていると良いなと思う。  「おじさん」って人種のことは結構昔から好きで、そういうことを言うと大抵「イケメンに限るんでしょ」とか「西島秀俊みたいな」とか言われるんだけれど、正直イケメンにはあんまり興味がない。『デートするなら美人がいいけど結婚するなら家庭的な女』(言葉が

          しょうもないはなし。

          さよならだけがロマンスだ!

          ※文中でタナダユキ監督の小説、及び映画【ロマンス】の内容について深く触れております。未鑑賞、また鑑賞予定の方につきましてはご留意のほどよろしくお願いいたします。  タナダユキ著【ロマンス】を読んだのでロマンスについて考えることにしました。映画の原作だ、と思い手に取りましたがどうもそうではないらしく、出版時期は映画の公開とほぼ同時。こういう本っていったいなんて言うんでしょうか。う~ん。ともあれ、映画の「手が届かなくてかゆい」を補完してくれ(たような気がし)たので、映画では多く

          さよならだけがロマンスだ!

          【マシーン日記 観劇録】不気味な気持ちになる芝居

           ※仰々しいタイトルを冠していますが、これは『俳優:大倉孝二』が好きな人間による書き散らしです。また、文中で演目の内容に深く触れる部分がありますので、未鑑賞、これから鑑賞予定の方につきましてはご留意のほどよろしくお願いいたします。 【マシーン日記】の簡単なあらすじ小さな町工場・ツジヨシ兄弟電業を経営するアキトシ(大倉孝二)は、妻サチコ(森川葵)とともに自らの工場で働いていた。工場に隣接するプレハブ小屋に住む弟のミチオ(横山裕)は、壊れた機械を見ると直さずにはいられない電気修

          【マシーン日記 観劇録】不気味な気持ちになる芝居