読解力が必要とされる時代が来ている?!
2023年のトレンドワードといえばchatGPTですね。生成AIが発達し、AIが創作を行う時代がやってきました。しかし、創作を行うにも生成を指示する人間が、正しい指示を出さないと欲しいものは生成されません。
創作を行うにも正しい指示を出せる言語能力が必要になります。そのためには指示を把握することができる読解力が必要になり、読解する力が生成を指示する力になるのです。
つまり、読解力を上げることで、昨今登場した生成AIを使いこなせる人材になれます。これからの社会を生きる子どもたちにこの記事からその基礎を学んでもらえればと思います。
読解力とは何か?
読解力とは国語でよく言われる力になります。そうすると日本語能力のようなイメージが伝わります。しかし、読解力は万国共通で、自国の言語から正確に内容を理解する力です。
読解力は高校生でも必要な科目として、現代文で学習します。中でも、「現代の国語」では論説文を重要視して、社会で生きていく力を形成する科目として学習が進められているのです。
読解力は社会生活を営む上で重要な力として現在の教育では重視されている力になります。読解力を向上することで、契約ごとでのトラブルや指示の共通認識を広げることができるのです。
では、実際に読解力とは何なのでしょうか?
読解力は先に述べた通り、文章を正解に理解し、重要なことや自分たちのしないといけないことを明確にすることができる力です。読解力は相手が言いたいこと伝えたいことを理解する力でもあります。
ある程度の読解力があるからこそ、コミュニケーションが円滑にすることができるのです。そして、読解力はビジネスの上でも大きな力になります。ビジネスは顧客の信頼獲得が重要になります。
信頼を得るには円滑なコミュニケーションが必要です。そのコミュニケーションを取るためには読解力が必要不可欠。つまり、読解力は社会人として重要なスキルでもあるのです。
長年、塾講師として勤めてきましたが、年々読解することが苦手に感じる生徒が多くなっているように感じます。また、SNSなどを通じた短文が流行る中で、長文を読むこと自体が難しい生徒も出てきているのです。
しかし、このまま大人になってしまうと大変なことになります。読解力がなく、周囲が見えず、円滑なコミュニケーションが取れないため、仕事ができないと見られてしまう可能性があるのです。
近い未来にchatGPT以上のAIが開発されるのは必至。そのAIを使いこなす側になるのか、それともAIに負けてしまうのか、これらは読解力の有無で変化する可能性が高いのです。
読解力を最大限に引き出すと…
読解力は社会でのスキルということは先述しました。塾講師として子どもたちが興味のあることなどにアンテナを張っている私の中で、読解力が最大限に引き出されているなと思うものがあります。
yoasobiは読解力で楽曲作成?
読解力が最大限引き出された例として私はyoasobiさんの楽曲を伝えています。yoasobiさんは「小説を楽曲に!」をテーマに音楽活動を行うグループです。2023年春に登場した「アイドル」は世界的な人気となりました。
この楽曲ですが、「推しの子」というアニメから作り出された楽曲ということは知られている方も多いかと思います。原作の序章を楽曲にしていますがが、序章の内容を4分以内の楽曲に圧縮したのが「アイドル」です。
この技術は高度な読解力があっての作品だと感じます。曲の元になった原作の漫画やアニメを私も見ましたが、漫画1冊分、アニメ60分とかなりの分量があります。
この分量を1つの楽曲にまとめることは至難の技です。原作を読み込み、もう一度自分の言葉にして表現することは読解力が必要だと感じます。yoasobiさんの他の楽曲も読解力から歌詞を、そして楽曲を仕上げていると感じます。
webライターの活動を通じて
私は2021年から塾講師だけでなく、webライターとしても活動しました。webライターの活動を通して、記事を書くときにいろいろな文献を参照します。当然、1つのwebサイトだけでは盗作になります。
いろいろな文献を読み込み、理解して、必要なことを積み上げて、自分の記事を完成させていく。これがwebライターの仕事です。私も執筆する際にはいろいろな文献を参照した上で、1つの記事を完成させています。
仕事を通じて、執筆するために表現を工夫することも大事ですが、記事を書くために参照する文献の読解にはかなり時間を取られます。そして、読解した内容を即表現。なかなかに読解力を必要とする仕事です。
webライターとして活動を始めた頃はうまくいかないこともありましたが、慣れていくうちに納期の中で、重要なことを抜き出して自分の中で再構成化させ、記事を完成させることができるようになりました。
読解力を最大限に引き出すことで、仕事を得ることができます。また、読解したことを自分の中で再構成することで、オリジナリティの高いものを作り出すことができるのです。
読解力を高めていくことは仕事上いろいろなことに応用可能なスキルでもあります。私自身、後悔していることは小さな頃から読書をして、読解力を鍛えてこなかったことです。
読解力を高めていれば、もう少しいろいろなことを考えて表現できたかもしれない。そう悔やまれます。だから、新卒で働き始めたときにはできていませんでした。
文系講師として国語を教えたり、塾講師として生徒・保護者様を見る中で、読解力が鍛えられ、いろいろなことを表現することができるようになりました。読解力を伸ばすタイミングがもっと早ければとも感じるところです。
読解力を上げるためには?
読解力は一長一短では身につかない力です。また、読解力は測ることができない力でもあります。国語の点数だけが読解力につながるわけではないのです。表現力や場の理解力なども読解力に相当します。
だから、単純に読解レベルいくらと数値化できません。しかし、読解力を高めるには経験値ややり方的なものは存在します。ただ、安直に本を読めば向上するというものでもないのです。
では、どのような訓練が必要なのか?私の経験などを踏まえて、読解力向上を達成するための方法を考えていきます。
単に本を読むだけではダメ?本を読む◯◯が必要!
読解力を身につけるためには本を読めばいい!と思われている方も多いかと思います。しかし、本を読むだけでは読解力は向上しないのです。例えば、本を読んでも内容を覚えきれないことがあると思います。
私自身もよくあることです。この本を読もうと思って読んだはいいが、初めの方で重要と思ったことが思い出せないということがあると思います。何が原因なのか?
色々考えたところでわかったのが、本を読む目的です。単に本を読む行為は本を広げればできます。しかし、内容を把握するにはなぜその本を読むのかという目的や理由が必要なのです。
私は大学3年生のときに初めてちゃんとした形で本を読みました。就職活動に向けて、1冊の本を読んだのです。当時の私は心理学に興味があったので、心理療法の本を夏休みで読みました。
説明文だったのですが、読み込むことができ、就職活動であるSPI試験の言語分野の得点もみるからに上昇しました。このときは興味のあることから少しでも知識を吸収したいと思い、本を読んでいきました。
つまり、本を読む目的があったのです。だから、説明文でもスラスラと読むことができました。単に本を読めばいいのではなく、本を読むことで得たいことを明確にすることで、読解力も向上するのです。
学びの姿勢が一番!文章から学び、読み取る!
目的を持って本を読むことができれば必然と本から何かを学び取ろうとします。本の中で重要になることや作者の意見などくみ取るべきことはたくさんあります。
また、必要な情報を取捨選択し、自分が身につけたい力を形成するための基礎を作ることになるのです。そして、内容を深くするために的確に重要な箇所を見つけ、理解する。これが読解力につながるのです。
文章を読んで学ぼうとするからこそ、理解するためにその内容を噛み砕く。それが読解力の原型になっています。教科書はその典型になるでしょう。教科は文章で書いてあります。そして、子どもたちは必要なところを読む。
こうして、読解力を形成するのです。しかし、子どもたちは教科書を読解するまでに至っていません。例えば、教科書何ページにこの内容があったなど、内容の把握ができていないのが現状です。
確かに私は塾講師として教科書の内容に目を通しますが、私よりも触れる機会の多い子どもたちよりも私の方が内容を覚えています。文章をいかにして読むか、目的と興味は本読みにおいて重要な位置を占めているのです。
人を読む力も読解力?
読解力は何も文章だけから身につくものではありません。人自体も読解力が必要になります。相手がどんな人であるか、性格や思考の傾向などを知ることは円滑なコミュニケーションにおいて重要です。
人を読解する。塾講師として私は生徒たちとその保護者様に向き合ってきました。幸いなことに多くの生徒、保護者様は私のことを理解していただき、楽しく授業をすることができました。とても感謝しています。
ただ、私自身もある程度、生徒たちや保護者さんを読解することを行い、円滑なやり取りができるように心がけていたところもあります。生徒たちや保護者様から信頼を得られることが塾として重要な仕事です。
また、人を読解するには言葉によるカテゴライズも重要になります。性格や思考傾向を言葉に落とし込むことで、個人個人への対応を可能にするようにしていました。
読解力は言葉を自由に扱えることで、幅が広がり、内容を詳しくすることができます。単に読み取るだけではなく、自分の中で言葉を変換して使いやすい言葉にすることで理解を深めるのです。
人を読み解くことは読解力を向上する上で、やっていくべきことでもあり、ある程度の読解力がないと人を読むことができず、円滑なコミュニケーションを図ることは難しいのです。
まとめ
読解力は現代社会において重要なスキルでです。これから言葉を巧みに使い、AIを活用していく時代になります。読解力はその時代に必要な力です。しかし、昨今の教育の変化で、本当の読解力形成がうまくできていません。
英語力を強化するにしても母国語は日本語。基盤となる言語を使って、コミュニケーションを取れなければ、英語を学んでも活用るすことはできません。英語を身につけるにも読解力は必要なのです。
私は一人でも悩んでいる子どもたちを救えることができればと思い、この記事を執筆しました。読解力向上。少しでも危機を感じたのであれば何かしらやって見ることが大事です。
この記事から勇気ややる気、危機感を抱いていただけたら幸いです。
終わりに
現在、私は読解力向上に向けたオンラインで指導を行う講座を開講しています。第一弾として夏休みの宿題である読書感想文を書くための講座を開講中です。以下はそのコンテンツになります。
ご興味がありましたら、YouTubeの視聴やメルマガの登録をしていただけるとうれしいです。無料特典もあります。みなさんの読解力向上に役立てればと感じております。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?