「成りあがり」(矢沢永吉)
ひるねさんのこの記事を読んで…
ヘイヨーさんも、さっそく「成りあがり」をKindleで購入して読んでみました!
で、感想…
ヤベエぜ、コイツは!ビンビン来やがる!永ちゃんの魂の叫びがよぉ!
確か、中学か高校の時に、学校の先生たちが「今夜、永ちゃんのコンサート行くんだ!」ってムッチャ盛り上がってたんです。
普段マジメな人たちなんですよ。学校の先生だし。それが、子供が「今度の日曜日にお父さんと一緒に遊園地行くんだ~♪」みたいに、ムッチャ楽しそうに笑顔で会話してるんです!
「え?なに?それ?永ちゃんって何者?そんな影響力あんの?」って不思議に思ったのを覚えてます。
この本を読んだ今ならわかる!コイツはすげ~!!
内容的には、永ちゃん(矢沢永吉)の独白みたいな感じなんですよ。日本語もムチャクチャだし、文法の基本もなってないような文章。国語の先生が見たら、全ページ赤ペンで修正し直すくらいのレベル!
なのに…
おもしろいんですよ!感じる!魂の叫びを!心からの叫びを!
永ちゃんが広島時代(永ちゃんが生まれたのは広島)に、親もいなくて親戚中をたらい回しにされて、散々酷い目にあって、悔しくて悔しくてたまんなくて、スーパースターになるために東京に出てくる(実際には横浜なんだけど)
で、そっから、きったない食堂で働きながら、バンドを組むのを夢見ながら生きていく。どんどん曲を作る。仲間を集める。楽器や機材を購入する。そうこうしてる内に、ガンガンレベルアップしていって、キャバレーやライブハウスで演奏するようになっていき…
やがては、テレビに出演したり、レコードデビューしたりするんだけど、そこには汚い大人の世界もある!裏切りもある!出会いと別れの繰り返しのサクセスストーリー!まさに「成りあがり」ですよ!
永ちゃんが結婚した直後に、どう~してもお金がなくて、仕方がなくアイスクリーム屋さんで働くエピソードがあるんだけど…
初日から社長に1万円前借りするわけ。で、ほんとは1万円丸々奥さんに持って帰ってやりたい!持って帰ってやりたいんだけど、バス代が30円かかるわけ。
「すまんが、これしか持って帰れなかった」って言って9970円を奥さんに渡すの。
ここなんて、涙なしには読めない!
で、キャロルの結成ですよ。ついに、永ちゃんが長年夢見てきた理想のグループ「キャロル」を結成する。
いろいろあって、キャロルも長くは続かないんだけど。それでも、いい思い出もたくさんあった!
そこで、「スペース☆ダンディ」ですよ。
この前、ヘイヨーさんがオススメした「スペース☆ダンディ」っていうアニメがあるんだけど。これ、ダンディのモデルになったのが永ちゃんなんです。
しかも、第20話に「ロックンロール★ダンディじゃんよ」って回があって。ここに、ジョニーってキャラが登場するんです。
ジョニーですよ?ジョニー大倉じゃん!
この「成りあがり」っていう本を読んでから、スペース☆ダンディの第20話を見直すと、そっくりなエピソードがいくつも出てくるんです。
同じ曲をひたすら演奏してライブをもたせるとか、解散コンサートで雷が落ちて炎上するとか。つまり、これって「矢沢永吉とキャロルの物語」だったんです!
放送から7年以上経って、ようやく気づいたっていうw
ヘイヨーさん、モノを知らなさ過ぎた!
ちなみに、「成りあがり」を読んで感動したので、さっそく続編の「アー・ユー・ハッピー?」も購入しちゃいましたw
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