「夜市」(恒川光太郎)
noteで小説を書くのはやめちゃったので、noteの使い道がなくなっちゃったんですけど…
まあ、単発モノでいろいろ書いていこうと思います。
その一環で、ヘイヨーさんが普段読んでる本なんかも紹介していこうかと。
第一弾は「夜市」
現代作家にもいろいろとおもしろい作品を発表してる人がいるんですけど。常川光太郎さんは、特にオススメです!
なぜかというと、まずは「読みやすい!」
そんなに読書能力が高くなくても、スラスラと読めちゃいます。さすがに軽めのライトノベルに比べると、ちょっと難しいんですけど。「ハリー・ポッター」シリーズが読める人なら余裕だと思います。
あと、現代を舞台としていても、ファンタジーの要素なんかが入ってて、ワクワクするんですよ!そういう意味でも、多くの読者の好みに合うのではないかと。
常川光太郎さんは、大体何を読んでもおもしろいんですけど。とりあえず導入として「夜市」あたりがよいのではないかと(デビュー作でもありますし)
Kindleでもそんなに高くないし、Kindle Unlimitedに入ってる人なら読み放題で読めるので。
一応、ジャンルとしては「ホラー」になってるんですけど。これは受賞したのが「日本ホラー小説大賞」だっただけで、内容的にはむしろ「ファンタジー」に近いと思います。
舞台は現代の日本なのですが、途中から「夜市」と呼ばれる「異空間」に迷い込むことになります。この夜市、なんでも売ってるんですよ。生き物とか、手に取れる品物だけでなく、目に見えない「能力」まで。
で、主人公たちがこの世界で「何を買うのか?」「代金は何で払うのか?」ってのが、ストーリーのキーポイントになってきます。
正直、この作品を初めて読んだ時、驚きました!「え?この短い小説の中に、こんなにいろいろ詰め込んじゃうの!?」って。そのくらい密度が凄い!出だしはそうでもないんですけど、後ろのページに行くに従って濃くなっていきます。
同じ本に一緒に収録されている「風の古道」って作品があるんですけど。こっちも、いいですよ!
常川光太郎さんって、こういうのが多いんですけど。「長編のアイデア」で「短編~中編」を書いちゃうんです。
「うわ~!これ、ストーリーを広げていけば、いくらでも書けちゃうのに!このアイデアで長編やらないんだ。もったいない!」って作品がいくつもあるんです。
この後、長編も書くようになっていくんですけど。それはそれで、かなりおもしろいです!「雷の季節の終わりに」とか「金色機械」とか。
「夜市」がよかった人は、いろいろと読んでみるといいですよ。
noteの世界で輝いている才能ある人たちや一生懸命努力している人たちに再分配します。