「誰が何と言おうと初稿が一番おもしろい!」(梶原一騎)
はい。今回は名言です。
前回のマルケンさんは、「原稿は最低でも7回書き直せ!」と言っていたのですが…
今回は、それとは対照的な信念の持ち主。それこそが梶原一騎!
梶原一騎をご存じない方のために、簡単に説明を入れておくと…
「マンガ原作者」です。有名なところでは「あしたのジョー」「巨人の星」「愛と誠」「タイガーマスク」などなどなど。
原作者なので、絵は描かないんですけど、その代わり「ひじょう~に、熱いシナリオを書く」ことで有名です。
この梶原一騎という人、仕事はできるんですけど、トラブルが多いことでも有名で、いろんな人とイザコザを起こしていますw
あと、締め切りもあんまり守んなかったみたいだし。完全に締め切りが過ぎてるのに、余裕で飲みに行ったり、遊びに行ったり。
ま、そういう性格だったからこそ、熱いストーリーやキャラクターを生み出せたんでしょうね。
で、今回のタイトルにもなってる
なのですが…
小説に限らず、創作っていうのは、基本的に「手を入れるモノ」なんですよ。1度ざっくり形を作っちゃって、そこから細かい部分を作り込んでいったり。そうでなくとも、完成原稿に修正を加えたりするものなんです。
ところが、梶原一騎はこれをやらなかったんですね。
ヘイヨーさんも、この気持ちは凄くよくわかります。なぜかというと、「推敲すると、流れや勢いや熱さが失われてしまう」からなんです。直せば直すほど、冷たい文章になっていっちゃうんです。
確かに、推敲作業にも長所はあります。「完成度が増す」んですよ。たとえば「日本語として正しい文章になる」とか「ストーリー的に矛盾がなくなっていく」とか。代わりに、勢いや流れは壊れてしまいます。
ヘイヨーさんは「魂を感じさせる作品!」を目指してるので、極力直さないようにしてるんです。せいぜい誤字脱字程度。あとは、明らかに日本語として間違ってる場合のみ。
少々日本語としておかしくても、「勢いがあってよし!」と、あえてそのまま残す時も多いです。
みなさんも心の中で迷った時には、叫んでください。
「誰が何と言おうと初稿が一番おもしろい!」
この記事が参加している募集
noteの世界で輝いている才能ある人たちや一生懸命努力している人たちに再分配します。