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詩・小説・独白

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自分の詩と小説、あと独白のまとめです。
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#現代詩

一月十日の捨て鉢

一月十日の捨て鉢



生まれたことも死んだこともねぇよ、死んでねぇから死んでねぇだけだばーーか
人生なんて1秒たりとも生きたことないわ
ただ「己の存在を、真実を永劫証明しようとしている」があるだけだ畜生

喜も怒も哀も楽も全部一緒だ好かれたいも嫌われたいもあるかよ何かがあるふりしてるだけでなんでもいいしなんもねぇよばか

どうでも良くねぇものなんてこの世にあるわけねぇだろ生きてねぇんだから。

喜も怒も哀も楽も全

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空っぽなので

空っぽなので

 ぼくは、「死にたい」だなんていう安易で馬鹿馬鹿しい願いすらも、自分に死ぬ度胸も、別にぼくが言うほど不幸でもないむしろ恵まれた人間だということをわかってしまっているから、放棄してしまったんだ。

 もう少し苦しみ続ける人生でよかったんじゃあないか?なんて思ってしまっても、もう少し利他的な振りをした盲な利己思想を抱えて良かったんじゃないか?すべてはニヒリズムとニヒリズムのニヒリズムに落ちた僕の真実の

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どろり酩酊。

かぎのない
屋上で
コンクリに
飛んだとて
脳髄が
溶け出して
この私
消えぬまま
灰色のコンクリが
どろどろと
溶け出して
沼のごと
心臓に
取り憑いて
のみこんだ
ペラペラの
感情と
嘘っぱち
自我だけの
空っぽな
人間に
人生は
ありませぬ

「なんで私は一にも0にもなれないんですか、バグですか。意思を、いやせめて感情をください。感情を願うことすら思えないから、欲しいと思い込んでるんだ。助け

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融解

融解

泥吐く泥に 飲まれた日々に

夢なき僕は 生を語った

楔なき世に 鳴いた烏は

渦巻き溶けて もともといない

わたしのわたし カカシな白痴

願いも色も ハナから無いな

全て自分が 世界が悪い

一つは全で どれも空っぽ

ごみ

ごみ

嘘っぱちの夢だって叫んだとて

私の体だって夢の靄

脳髄をのたうちまわる刹那の享楽が

歪められたお釈迦様の姿をスクリーンに映したとて

所詮ただの映像じゃ

偽物だってわかるだろ

全部嘘だって言ったって

何処かには風に飛ばされてしまうから

願いを持てなんて

抜け殻の世界に魂なんてあるものか

ただただ曖昧の中庸の揺らめきが吐き出しただけの産業廃棄物に

今の私は永遠に今に止まり続ける

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享楽享楽ああたのし!

プライドなんか、無い方が
享楽に溺れてる方が
目ん玉潰している方が
人生楽ちん、そらそーさ!

脳すら持たない空っぽの!
外皮が甘露に溺れれば!
自分で自分を死なさせて!
虚無の現実とおさらばさ!

「まぁ、自我をすてて、マリオネットになって、他人になってまで生きてるやつに、プライドなんかあるわけないよな。そのくせプライドと虚栄心を履き違えて、虚栄心をプライドだと言い張って喧伝してやがる。全くうる

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耽溺

耽溺 溺るる この私

妄執 甘美な 盲の世

白濁 滴る 甘露の湖

鈍光 堕ち逝く 鉛玉

春のまだ少し寒い日のこと

脈打ち 脈打ち 脈打つ 心臓

侵され 冒され 透けゆく 私は

 春も近づき暖かくなっている頃だった。気がつけば体か震えていた私は、それを昨晩に夜更かしするために飲んだインスタントコーヒーのせいにした。

 スケッチブックに廉価な二次創作のキャラクターをかき上げる。震えは止まらない。気がつけば、スケッチの上はぐちゃぐちゃになっていた。

 まるで氷でできたかのような心臓は、いつになったら溶けて初

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寒い日

無色透明な冷気が私の体を侵し

青紫の心臓は己の生を示すが如く熱を吹き上げる

焼かれねば目醒めぬほどの己の顕現に

薄っぺらな脳髄は今日もペンを走らせる

湖畔にて眠る

溺れるように生を為し

目覚めたころにゃ墓の中

屍肉の眼窩にさしこんだ

ひかりにいろはありますか

甘美な霧の如き夢に刺さるは鈍重な光を纏う鉛の太き太き棘

 甘い霧の中に眠るは甘露の湖沼

 堕ち逝き眠りたるは鉛の体

 仮初の天国のよな桃色の霧中は

 ブリキの舞台に転がるシンナーの幻覚