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ショートショート 伝説のダジャレ

 スパイは本名を名乗れない。だから決まってコードネームがある。例えば『暁烏』『鷹の目』『記憶の象』。今私が追ってるのは『伝説の駄洒落』。変な名前。でも凄腕だって話だ。しかも、もしかしたら、追われてる私の方かも。

 第二次世界大戦中にイギリスで開発されて、国際条約で禁止されたある兵器。それの再開発が国内で行われてるって情報を掴んだ。『伝説の駄洒落』はそこの組織に雇われた殺し屋だ。回りくどい話はやめよう。ジョーク兵器。見るとおもしろすぎて死んじゃうらしい。『伝説の駄洒落』はそれの使い手なんだって。でも、使うのに自分も見たら死んじゃうのでは?

 情報を掴んでから監視の目が厳しくなった。昨日封書が届いた。中にはカードが1枚きりで、「駄洒落を言うのは?」って書いてあった。突然スマホが鳴った。非通知。誰だろう。ん? いや、まさか、これ、『駄洒落を言うのは』? あははは、ごめん勘弁し、駄洒落を、だじゃ、止め、死んじゃ、あはは…

ショートショート No.141

ショートショートnote杯参加作です。
本作で合計1ダースの提出をしてみました。たくさん書いたなあ。審査の方大変ではないでしょうか。ごめんなさい。

 以前から、このショートショートnoteを使ってショートショートを書いておられるnoterさんの星彩さんを(無理矢理)お誘いして、お互いカード(お題)をひとつづつ出し合って作成したのが本作です。

 星彩さんは「伝説の」、私からは「ダジャレ」のカードがでています。性格が出てしまっていますね。
 「伝説の駄洒落(ジョーク)」といえば、モンティパイソンフライングサーカス(イギリスのコメディグループ)のキラージョークだ! という話なのですが、文字数制限を生かせなくて、パスティーシュというほどまでには、オリジナルのコントに近づけられなかったなあ。参加している方の多くは、この短さに苦しみ、楽しんでおられるんじゃないでしょうか。

 星彩さんのお話は、こちら。