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目先の謝罪より大切なこと〜本当の解決とはなにか〜


 謝る=解決ではないんですよ。

時々、保護者にお伝えすることばです。

トラブルが起きると、大人はとかく謝らせようとしがちです。どっちが悪いかを判断し、悪い方に謝らせる。

過去数回にわたって、そうではないアプローチについて書いてきましたが、今日はもう少しだけ、"そもそも"のお話をしてみます。いっしょに再確認してみましょう。

そもそも、トラブルの解決は謝罪ではありません。

けじめとして謝罪することは大切ですが、「謝罪」自体は解決ではない。ここを履き違えていると、こどもの伸びしろを削ってしまうように感じています。

せっかく起きたトラブル。
どうせならこどもの成長につなげたい。

なぜなら…

問題解決力を磨くには、問題が起きてから対処する経験が必要だから。トラブルは起きないにこしたことはありませんが、起きたからこそ生まれるチャンスもあるのです。

トラブル発生後に安部が意識するゴールはこんな感じ。

・今解決すべき課題をきちんと解決する
・冷静に自分の改善点を理解する
・次同じ状況になってもトラブルを回避できる
・次同じトラブルが起きてしまったら自分たちで解決できる

これらの状態に比べれば、形だけの謝罪などほぼ無意味です。

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放デイのスタッフをしながら、わが子の非行に悩む保護者からの相談に応じたり、教員等への研修などを行っています。記事をご覧いただき、誠にありがとうございます。