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10月25日:リーダーの難しさ。
Facebookで学校の先生たちの投稿を見ていると、面接の練習についてお話されているのを時々見かけます。
確かに、中学や高校では入試に向けて面接の練習をやった気がします。…高校ではやらなかったかな。
面接…新卒の就活の時も法務教官採用試験の時も、今回の放デイへの就職も、面接の練習はしていない。そこまで緊張もしていない。
投稿を見て…
そうか、面接って練習するもんだったわ
と思い出した。
僕はいつから面接に緊張しなくなったのだろうか。
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似たようなことは他にもある。
結婚式だ。
たぶん最初にきちんと自分で出席したのは25歳の時だったと思う。高校の同級生のやつ。あの頃は出席の返信を出すにもいろんなマナーを調べて緊張しながら書いていた。
結婚式に出る
という状況に不安が大きくて、またドレスアップする経験もなかったから練習代わりにとにかくいろいろ調べてた。
27歳で大手ゼネコンに勤めてる大学の友人の式に呼ばれた頃にはもう緊張してなかったな。
なんでも経験が大事なんだろう。
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そういう意味ではやっぱり…
リーダー
ってのが一番難しい。
この国ではそうそう任されることもない。経験すること自体が難しい。
皇太子は帝王学的なものをきっと学ぶんだろうけれど、この国では「リーダーのあり方」なんてものを学ぶ機会がない。誰も教えてくれず、ほとんど経験もできない。
手探りでやって、なんとか形にしてる…
そんな状態のリーダーがこの国にはそこらじゅうにいる。
リーダー学が必要だ。
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でも実は…
この国ではリーダーは成立しやすい。
なぜなら「リーダーをやりたくない人」が圧倒的に多いからだ。上司に不満を持っていても、「だから代わりに私にやらせてくれ」という人はほとんどいない。
代わりにやるくらいなら今のままがいい
そう思ってる人が本当に多い。
学級委員でも生徒会でも部長でも…基本的に候補は乱立しない。極めて一部の人が手を挙げ、実質選挙も行われずに決まっていくことが多いし、下手すりゃ立候補はなく、他薦で勝手に候補にさせられる。
何が何でもリーダーになりたくない人たちが多いから、手を挙げた人のところにはそれなりに人が集まってしまうし、不満を持ちながらでもそこに留まってしまう。
職場に不満があっても転職すらできない。
でも
だからこそ、この国でリーダーをやるのは難しい。
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正確に言うと…
リーダーをやること自体は簡単だけれど、素敵なリーダーであることが難しい。
なぜなら、下手なリーダーシップでも集団がまとまってしまうからだ。
手を挙げれば人が集まり、集まった人は簡単には抜けていかない。人が抜けなければ最低限の形は整い、リーダーの人脈やアイデアだけで最低限は仕事が回る。
だからこそ気をつけなきゃいけない。
リーダーの仕事は、メンバーの力を引き出すこと。そしてそれは、多くの場合、自分とは異なるモチベーションに対して働きかけることが必要なんだ。
リーダーをやる人間は、大抵の場合割り切ることが得意。「仕事」というだけでしっかり集中できたり、「収入」を責任に変換して惰性に流されずに自分を動かせる。
でも
後から入ってきてるメンバーは違う。人間関係を大事にし、気分にも流される。それが悪いわけではなく、そういう部分が得意なんだ。
だから
メンバーが気持ちよく動けるように工夫し、メンバーが自然と力を発揮できるように配慮するのがリーダーの仕事。
そこをわからず、指揮命令系統みたいなものの上にあぐらをかいてるアホ上司が塀の中にはたくさんいたし、外に出ても似たような人をたくさん見かける。
僕には料理はできないけれど、きっと和食とフランス料理では包丁の使い方から違うだろう。
リーダーってのは、自分の主食が米なのにメンバーにはパンを配るような、自分の言葉の変換が必要なんだ。
この国ではその必要性に気づくことすら難しい。
この国の停滞は、下手なリーダーシップ、下手なマネジメントによって生まれていると僕は思う。
今勤めてる放デイも似たようなもの。僕にやらせてくれれば1ヶ月で雰囲気が、3ヶ月でサービスの質が、半年後には売上が変わるはずだ。2年後には若い世代が主力を張れる人材になっているだろう。
気持ちよく働き、無自覚に力を発揮させる…
それは教師が教室で子どもに対して生み出したい状況と実は同じなんだ。
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放デイのスタッフをしながら、わが子の非行に悩む保護者からの相談に応じたり、教員等への研修などを行っています。記事をご覧いただき、誠にありがとうございます。