5月10日:子どもに友達の行為の責任まで取らせちゃダメなんです。(注意指導の方法論)
おはようございます。
巨人の進撃を無事に受けきって地ならし完了。ようやく雑務のギアが上がってきたへいなかです。
明日、急遽東京に行くことになりました。新宿あたりで一緒にランチできる人がいたらぜひご連絡ください。
さて今日は、よくある叱り方について…「それ、どう考えても理不尽だし効果ないよ」という話です。
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家庭ではお兄ちゃんやお姉ちゃんに、学校では上級生や「デキる子」に、つい言ってしまいがちなこれ↓
”上”の者の問題行動に対して注意し、改善を促す場面でよく耳にする。
結論から言う。
これは、絶対に悪手だ。
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1)逆効果
子どもの問題行動に、明確な害意はないことがほとんどだ。好奇心・スリル・注目行動…あらゆる意味でそこに他者への害意はない。
同級生の背中に飛び蹴りをかますような、明らかに他者に危害を加える行為であったとしても、そこに傷つける意図はなく「いきなり蹴ったら驚くかな…」といった興味本位である場合がほとんどだ。
もちろんそれは、見立ての甘さや事の重大さへの無理解、他者視点のなさといった問題はあるが、少なくともその子の中に害意はない。
そして…
もしかすると「注目を集めたい」という感覚が潜んでいる可能性もある。(本人が言語化できなくても、そうした意識は多かれ少なかれ子どもの中には眠っている。)
だとすれば、その子が行動を改めるのに必要なのはそもそも注意・指導ではない。叱られるという結果自体がむしろ「注目されてる」になる場合が多いからだ。
淡々と受け流して「いたずらしたのに注目を浴びれなかった」という状況を作ることが先決で、そのうえで適切な行動をほめ、またより望ましい行動を伝えるなどしてよりよい行動の強化につなげた方がいい。
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放デイのスタッフをしながら、わが子の非行に悩む保護者からの相談に応じたり、教員等への研修などを行っています。記事をご覧いただき、誠にありがとうございます。