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実は旅が苦手(向いていない)って人いますか

僕は正直なところ、旅行がちょっと苦手だ。
苦手というか、たぶん向いていない。
だからか、そもそも旅にあまり価値を見出すことができない。

理由としてはいくつか(いくつも)ある。
・公共交通機関にできれば乗りたくない
・車やバイクならまだマシだが、しかしそれで遠距離だと帰りがしんどい
・混雑が苦手
・時間(日程)に拘束されたくない
・本を読んだり書いたりできない(日々一番したいことだが、わざわざ旅先でしていたらもったいないように思う)
・感動力が低い(大体何を見ても食べても「おー。んじゃ帰るか」といった程度)
などなど。

よって能動的にはあまり旅行は行かない。
たまーにしたくなる時はあるが。やはりごくたまにでいい。

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もちろん旅は強制ではないので、したくないならしなければいいだけのことなのだが、しかし世間の風潮としては「旅はいいもの」だと言うし、「国内海外様々な自分の知らない土地に行くと知見が広がる」的なことも言われている。
よってなんだか旅をしないと損をしているような気がしてくる(これも一種のFOMOなのだろうか?)。

しかしながら、旅以外でも、大抵の物事ならそれなりの良い面があるし、知見が広まる面があることだろう。
たとえば食であれば、料理や食材に詳しくなれるし、おいしい料理やお店を人に提供することができるようになる。
またファッションであれば見た目が良くなるし、知識が増えたら人にアドバイスもできるようになることだろう。
そう考えれば「旅」が特別でないことがわかる。

それなのに「旅はした方がいいぞ」と言われても(誰も言っていないかもしれないが)、それは「りんごは栄養あるから食べた方いいぞ」と言われているようなものだ。そしたら「いや他の食べ物でも代替できますし。必須じゃないですよね」と答える他ない。

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ちなみにドライブやツーリングはむしろ割と好きな方だ。
車やバイクはモノとしても好ましい。
しかしそれらは運転をするのが好きなだけなので、快適に走れればその辺をぐるっと回ってくるだけで満足してしまう。つまり別にどこかに行きたいわけじゃないので、やはり旅にはならないのだった。

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実業家の出口治明氏は、「人間が賢くなる方法は、人、本、旅」と言った。

↑これは納得感のある話なのでぜひ一読してみてほしい。

僕はといえば、この中で実践していると言えそうなのはたぶん本しかない。他のことはむしろ「めんどいなあ」と思って避けがちだ。
まあ、逆にいえば本だけでも読んでいるだけマシだったと捉えられるかもしれない。

そこでふと思ったが、本を読み、書きつつ、旅をすればいいのではないだろうか。いわゆるワーケーションというやつだ。
最低限日々本を読んで書ければ満足なので、あとは何をしても(しなくても)いいと思っているなら、旅をしたっていいはずだ。

しかし残念ながら書くだけで生活費を賄えてはいないので、収入源的に長旅を実行するには心許ない。
KDPの売上がもう少し伸びればあるいは実現もみえてくるかもしれない(ライター関連の仕事をすればリモートに有利かもだが、僕はどうせ書くなら自分の資産になる文章を書きたいと思うので、そういったことはしていない)。
あとはバイクもあるから、バイクで移動しつつUberEatsでも稼働すれば旅費くらいは賄えるかもしれない。

なかなか面白そうだが、果たして旅に向いていなく、出不精でもある自分がそんなことをするのかというと……少々疑問だった。

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旅好きな人はこんなことをあれこれ考えずに、もっとぽんぽん次から次へと出かけていくのだろう。たぶん次の行きたいところもたくさんあるに違いない。読書好きが次読みたい本などいくらでもあるように。

投資家のウォーレン・バフェットは、「能力の輪の内側に留まれ」と言う。
出口氏が言う「アンコンフォートゾーンで学ぶ」のも確かに大事だろうが、めんどくさがり(内向的な人)は基本的にはバフェットの言に従っていた方が幸福度は高いような気がした。
出かけるにしても、やはりたまにでちょうど良さそうだ。

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その分活字を取り込んで吐き出します。