奈良県コンベンションセンターの愛称公募があると信じ、勝手に考えてた件

奈良県コンベンションセンターについて

 2020年に開業した奈良市にあるコンベンションセンター「奈良県コンベンションセンター」。戦略的なMICE誘致時代に最大2000人収容可能な県下最大のMICE施設として開業し、展示会や会議、イベントで既に使用されています。

 この立地にはかつて、県営プールと奈良警察署(共に移転)があり、コンベンションセンターの新設を含め一帯が再開発されました。この区画には奈良県コンベンションセンター以外にも高級ホテルである「JWマリオットホテル奈良」や放送局の「NHK奈良放送会館」が立地。コンベンションセンターの付随機能としても観光交流施設として「奈良蔦屋書店」や奈良公園方面への観光利用も可能な駐車場、そして、空港リムジンバスと市内観光地周遊バスが発着するバスターミナルが一体的に整備されました。

 筆者はこの区画と「奈良県コンベンションセンター」について「愛称」の公募があると勝手に思いこみ、開業前はそれに応募すべくネタを溜めていましたが、愛称公募に至ること無く開業を迎えました。

 今回は、当時のそのネタを改めて整理しつつ、記事執筆にける付け加えも含め、「もし公募があったなら、こう応募していた」という内容でお届けします。

日本のコンベンションセンターの愛称

 日本国内のMICE施設には正式名称と愛称が設定されている施設があります。例として「千葉県日本コンベンションセンター国際展示場」=幕張メッセ、「東京国際展示場」=東京ビッグサイト、「大阪国際見本市会場」=インテックス大阪などです。

 これに倣い、奈良県コンベンションセンターも愛称が設定され、公募されると思いこんでいたのは筆者の勝手です。

 国内のコンベンションセンターの愛称で目立つのが「メッセ」という単語です。新潟の「朱鷺メッセ」をはじめ、「ふじさんめっせ」「ポートメッセなごや」「くにびきメッセ」など、複数の施設が「メッセ」を名乗っています。「メッセ」はドイツ語で「見本市」のことだそうです。国内では「幕張メッセ」の知名度から「メッセ」と名が付くとコンベンションセンターの事だと思う方も多いのではないでしょうか。わかりやすいですね。

 一方で、「東京ビッグサイト」や「インテックス大阪」のように、知らなければ何をする所かがわからないケースもありますが、コンベンションセンターへの来訪客は「施設を見に行く」というより「催事を見に行く」ので、施設名称への直感的な「わかりやすさ」はそこまで必要が無いとも言えます。

幻の筆者案

 では、幻となった筆者の名称案について記したいと思います。

1.コンベンションセンターと区画の2つの名前

 まず、考えるべき愛称、名称は2つあるとしていました。それはコンベンションセンター施設そのものと、ホテル、NHKを含めた再開発区画全体の名称です。これらの名称は全く別の単語を並べるのではなく、連続性のあるものでコンベンションセンターを中枢とする施設群として一体性、ランドマーク性を高めるべきだと考えます。

 ということで、区画名称には語尾に「タウン」を、コンベンションセンター愛称には「スクエア」を充てることとします。

 コンベンションセンターの語尾には先述の「メッセ」を充てようかと思ったこともありましたが、幕張メッセがあまりに著名なことから二番煎じ感が否めず不採用。古都奈良に立地しながらも近代的な設備であるこの施設にふさわしい「先進的な感じ」のする語尾として「四角形」を意味する「スクエア」を充てました。

2.オリジナリティーを出す

 次に、○○タウン、○○スクエアの「○○」の部分についてです。この部分はこの地や施設の特徴、特性を表現できる場所で、全国の施設でも同様の例があります。直接地名を充てる例もあります。先述した「朱鷺メッセ」や、中部国際空港島にある「Aichi Sky Expo」はその地の特性を表現した良い例と言えるでしょう。

 では、筆者の頭の中です。奈良県コンベンションセンターは、桜で有名な佐保川に近く、また平城宮跡などの文化財も近隣にあるという特徴もありますが、私の頭の中では、奈良県コンベンションセンターとNHKの外装の特徴である「校倉」について注目しました。

 これは東大寺にある「正倉院」の「校倉造り」を参考に、その形状を模して外装としてもので、地域の特性と施設の特性の両方を兼ね備えた「校倉」を採用することとします。やわらかく、読みやすい平仮名表記の「あぜくら」とすることとします。

 これで「あぜくらスクエア」「あぜくらタウン」となりました。

3.地名を入れる

 このままでは、どこにある施設かがわからなくなります。また、大規模な集客施設となる為、地名を入れることでその地域全体の知名度向上にも役立つことでしょう。「幕張メッセ」の「幕張」がその顕著な例と言えるでしょう。

 そこで、「奈良・新大宮」を先頭に付けることとします。これで「奈良県」にある「新大宮」にある施設ということがわかりやすくなります。

4.結論

「奈良・新大宮あぜくらタウン」

「奈良・新大宮あぜくらスクエア」

さいごに

 「もしかしたら開業後に何らかの愛称募集があるかも?」と思い、このような公募は大概の場合「未公開の作品」が条件なものですから今までネットにはアップしていませんでした。福井県の平行三セク会社の社名募集の話題で思い出して改めて整理をして投稿した次第です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?