メーデー!メーデー!
2020年10月 オヤジが救急搬送された
このまま死ぬかもしれない そんな状態が数か月続いた
6年生だったムスメと1年生だったムスコに 私は言った
「パパは大きな病気でこの先どうなるかわからない
でも 私たちにできることは何もない
だから 通常運転でいつもどおり生活しよう
あなたたちは学校に行くし ママは仕事に行く
パパのことはお医者さんに任せておけば大丈夫」
新型コロナウイルス感染症がじわじわと広がり
医療機関も少しずつ対応が厳しくなっていたころだった
通常運転でいきましょうと宣言したものの
子どもたちの負担が増すことは目に見えていたため
オヤジの実家の近くに引っ越すことをすぐに決めた
卒業を控えたムスメは電車を乗り継いで越境通学
1年生のムスコは引っ越し先の学校へ転校
子どもたちは平気そうな顔をしていたけれど
そうとう不安だったのだったと思う
けれど いっぱいいっぱいの私は気が付けなかった
ムスメの不登校やムスコの学校でのトラブルは
このころの出来事が引き金になっていたのだと思う
後悔先に立たず
昔の人はよく言ったものだ
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