エクスタシーを感じる習慣

コロナの影響で職場のヘビースモーカーが禁煙外来に通い始めたのだが、 その人が言うにはタバコを断つのは思った以上に難しいというのだ。

吸わない者からしたら「そんなんただ吸うのをやめるだけやん」となるのだが、禁煙が容易でない理由にタバコを吸うのが習慣化しているからというのがあるらしい。

寝起きの一服。食後の一服。休憩中に一服。セックスのあとに一服。

俺もタバコを吸ったことくらいはあるが、もらいタバコで済ましていたので習慣化しなかった。結果、タバコとはすんなり距離をとることができた。

前回のテキストでも書いたが、習慣化が身に染み付いたらそれが呪縛のように身体から離れにくくなることは確かだ。

裏を返せばこれは使い方によっては最高のツールにもなる。たとえば、英語を話せるようになるため毎日寝る前に必ず英語の勉強をする習慣をつくる。とか。。

ただ、このような自己実現に必要な習慣が三日坊主で終わってしまって、喫煙、オナニー、いじめなど下劣な行為は簡単に習慣化してしまうのはどうしてだろう。

たとえばタバコを吸うという行為で考えてみる。

いけないことだと思いながらタバコを取り出す→ 紙に火をつける→ 煙を吸い込む→ 思いっきり吐き出す(繰り返し)。

一連の動作に快感ポイントがいくつかあるのがわかる。

習慣化に必要なポイントは一定の快感が伴わなければそれを続けれないというものだ。

世の中で優秀とされている人、第一線で活躍している人などはこの習慣という麻薬を自分自身に設定していることは往々にしてあると思う。     そしてそういう人はナチュラルに思考することや積み上げていくことが快感なので、気がついたら高みにきていた、となるのであろう。

そうでないもの、たとえば俺みたいに根っから思考することが苦痛です。という人が自己研鑽を習慣化させるためにはそこに快感ポイントを設定する必要があるのだといえる。

どうしても物事が続かないという人は、まずは自分はどんなことにエクスタシーを感じるのかを探ってみてはどうか。

どうしてもタバコが好きだと言う人は勉強と一服を一つの習慣にするのもいいだろうし、絵を上達させたいから大好きなアイドルしか描かないとか、お笑いが好きだから千鳥の漫才を英語に翻訳する英会話法など、考えればいろいろでてくる。

快感をともわない習慣は続かないし、ストレスになるから見直してみようって話でした。

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