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仕事のルーツは子供時代にあり?子育てを考える社長たち(前編) 【3夜目 第2話 (全3話)】

青山でデジタルプロダクションを営む5人の社長たちが、夜な夜なお酒を酌み交わしながらへべれけで語る馬鹿馬鹿しい笑い話や熱いクリエイティブ論をゆるっと公開中。ぜひ第1話からお読みください。

へべれけになった人
今村 玄紀(BEES/HONEY INC)実は!サッカーハワイ州代表おじさん。
加藤 琢磨(SHIFTBRAIN Inc.)実は!TTRPG好きのゲーマーおじさん。
定金 基(COPILOT Inc.)実は!こっちもゲーマー?広守備範囲おじさん。
田口 亮(FOURDIGIT Inc.)実は!海外出張帰りのタフネス飲酒おじさん。
村田 健(SONICJAM Inc.)実は!元ミュージシャンなTechおじさん。

田口:
話題、何に変えましょうか?

加藤:
あっ、じゃあせっかくなんで皆さんに聞きたいことがあるんですけど…。悩み相談してもいいですか?

定金:
お?!なんですなんです?!早く言ってくださいよー!

加藤:
(笑)いや、そんなに期待されると困るというか、すごく個人的というか、ただの加藤家の話なんですが…。

村田:
お?

加藤:
家、いま息子が小学校3年生の9歳なんですよ。で、嫁さんが「そろそろ、塾に通わせようよ」と。

田口:
うん。

加藤:
まあ、普通の意見ですよね。だけど僕は、”それでいいのか?”と思う部分があって。

田口
ほう?

加藤:
少し前の時代だったら、将来のために勉強をさせるって本当に普通のことだと思うんですよ。だけど今であれば分からないことを調べるってこと自体がすごく簡単になっているし、さらに先の時代になったら今以上に情報の取り出しって簡単になってると思うんですよね。テクノロジーの進化もあるし。そういう状況で、ただ教わって暗記する「詰め込み教育」をするのはどうなんだと疑問になるというか。

定金:
つまりググれば分かることは教えなくていいと。

加藤:
そこまで極論じゃないですよ(笑)まあでも、インプットにばかり割くのは価値あることなのか?とは思いますね。

村田:
ウチも娘がいるから、その辺りは考えるよ。

今村:
今おいくつですか?

村田:
10歳だよ。今日なんか生まれて初めてのラブレターもらって帰ってきてさ。どうやらクラスの前田君と池田君がウチの娘を取り合ってるらしい。

今村:
(笑)

田口:
(笑)

定金:
せっかくの加藤さんの議題がブレるんで、そういう不要な情報挟んでくるのやめてもらっていいですか(笑)

村田:
そう?(笑)じゃあ、その話は置いとくとして…今の小学校って授業で”パソコン”っていうのがあるじゃん。

加藤:
そうみたいですね。

村田:
娘に聞いたらさ、授業で PowerPoint 使って資料つくったりするんだって。

定金:
えっ、パワポ習うんですか!

村田:
そうみたい。でさ、娘はその授業の優秀生というか、資料の出来が良いって褒められてるみたいなんだよね。クラスの子たちも娘に「教えて!」って集まってくるみたいでさ。前田君とか、池田君とか。

定金:
それ完全に違う理由で集まってるやつでしょ!!(笑)

加藤:
(笑)

村田:
(笑)でもやっぱりさ、家にPCもiPadもあるし子供も慣れてるというか。小さい頃からデバイスやネットに触れてるって時点で、環境って大きく変わってると思う。勝手にリテラシーもついてるし。PCが身近にある分、なにかををつくれるツールや機会は昔より増えてるからそこを伸ばしてほしいとは思うし、逆によく触れるアプリの仕様とかを刷り込まれて”アプリに無い機能はできない”って思い込みがないように注意してあげないとなって考えるよ。

今村:
なるほど。

定金:
加藤さんは子供を塾に通わせない場合、どういう時間の使い方をしてほしいとか意見あるんですか。

加藤:
得意分野を伸ばしていくことに価値があると思ってるので、たくさん遊んで、好きなことを見つけてほしいですねー。よく、”子供の時に好きだったことが将来の仕事に繋がる”って聞きません?僕はこれがすごく思い当たると言うか、納得感が強いんですよ。

田口:
へぇ。子供時代なにが好きだったんですか?

加藤:
僕は、家にMSXっていうパソコンがあったんで、とにかく夢中になってそれで遊んでたんですよ。

田口:
あ、僕も同じですね。親父がIBMでJXシリーズの何かのパソコンがあって、それで遊んでました。

定金:
へぇー。

加藤:
あとは、とにかくドラクエの攻略本を隅々まで読んだり、オリジナルの武器の絵を描いたりしてました(笑)そこからゲームをつくるってことに興味を持って、小学生の頃にテーブルトークRPGを自作して友達に広めたりしてましたね。思い出すと懐かしいんですが、結構流行ったお蔭で別のクラスの奴から「これ知ってる?」って自分の作ったゲームを勧められたりしてましたよ(笑)

定金:
テーブルトークRPGだとダンジョンズ&ドラゴンズとかね。

加藤:
そうそう。あとはソード・ワールドとか。

定金:
ソード・ワールドね!懐かしい。

加藤:
ロードス島戦記とか。

定金:
あーー、ロードス島懐かしい!

今村:
定金さん、全部反応してますね(笑)

村田:
そこからゲームクリエイターは目指そうとしなかったの?

加藤:
不思議とそれはしてなくて、自分でも何でだろうって考えてみて気づいたんですが、やっぱり当時タイムリーに登場した”Web”というものが新しくて触りたくて仕方なかったんですよね。Webはできることが多くて、イラストも使える、ゲームも作れるっていう自由さも良かったというか。

村田:
わかるかも。俺も、小さい頃からずっと音楽が好きで、小学校2年生くらいの時から作曲したりして遊ぶような子でさ。だけど同時に数字もすごく好きで、ランダムな10桁の数字と10桁の数字を割って遊んでたんだよね。

定金:
変態的な遊びしてますね…それでそれで?

村田:
そのまま20代になっても音楽続けてて、それこそ一時期S◯NYのレーベルに所属したりしてたんだけど…

加藤:
えっ?!そうなんですか??

村田:
インディーズでCDも3枚くらい出したり…

加藤:
えぇ?!

村田:
そうなんだよ。だけど理系でもあったから、そのまま音楽の道に進まずにWebに行ったんだよね。もちろん、音楽は狭き道だからご縁がなかったっていうのもあるんだけど、Webなら”どっちもできるじゃん!”って。

田口:
なるほどー。

加藤:
やっぱり、仕事のルーツは子供時代にあると言っていいと思うんですよ。自分の子供にも、そういう”すごく好きなものを見つける”ってことをしてほしいんですよね。

村田:
俺も娘に、Youtube見てる時間があるならSwitchのゼルダやれって言ってるんだけどさ。

ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド / 任天堂

定金:
えー!僕、あの”祠”の謎解き、嫌いなんですけど。

田口:
(笑)

村田:
ゼルダは本当に面白いと思うよ。子供には、良いクリエイティブだとか、面白いコンテンツにどんどん触れてほしいね。

加藤:
うんうん。

第3話につづく…!

話を聞いた人
aya.h(Facebook)インターネットとお酒がすきな"非"ライター。
絵を描いた人
仲村直 (Tumblr)お酒は控えめイラストレーター。
乾杯したお店
Bar & Brochette nice(Facebook)青山の隠れ家的ワインバー。


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