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絵画よりは立体展示

塩田千春の作品が好きだ。
2019年に六本木でやっていた展示を見に行ったが、これには度肝を抜かれた。赤い糸がたくさんめぐらされている作品が目玉でずいぶんTVにも取り上げられた。周りの人々も見に行っていた人がいた。

それまで美術館や企画展を見に行っても、ものすごく感動した経験はなかったが、これは本当に圧巻だった。何がそんなに響いたのかというと、たぶん人が生み出した立体的世界の中に迷い込んだ、という体験が初めてだったのもあったのだろう。まるでその人の精神世界の中に飛び込んだような感覚が、とても新鮮だった。

来年、大阪で巡回なしの大規模展示をするらしい。ひとりで深夜高速を飛ばし見に行くか、悩んでいる。前回が4年ほど前だったし、また次があるかどうかわからない。わたしも、いつまでこの世にいるかなと思うと、見ておいたほうが良いような気になる。

大阪までは車で6時間くらい。新幹線など公共交通機関を使っても、トータルの移動時間はさほどかわらないだろう。ちょうど1年後が展示期間となるらしい。それまでのんびり計画をたててみよう。生きていく楽しみになるかもしれないから。


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