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愛おしいものたちについて 6

集中力も根気もない私が、週に一回とはいえ連載出来ていることってすごいと思うんですよ。一月の無料マガジン更新は今回が最後なので、二月もまったりのんびり続けていきたい。

今日は好きな本の話をする。大人になってからはあんまり本を読めていないんだけど、子どもの頃から短大を卒業するまで私は読書が好きだった。空想の世界に没頭するのは心地がいい。国語の教科書は授業で取り上げられる前に読み終わっていた。本好きのひとは身に覚えがあるだろう。

小学生の頃、ナルニア国物語シリーズが大好きだった。箪笥の奥から異世界へ行けるってなんて素敵なんだろう。実写化もされたけど私は観ていない。理由は特になくて、なんとなくだ。なんとなくって直感は案外馬鹿に出来ない。なんとなく好き、なんとなく嫌い。言われるほうはたまったもんじゃないけど、私は未だに直感を過信して生きている節があるのかもしれない。

ほかにも好きな本はたくさんある。『黄金の脳を持つ男』は出オチ感満載のタイトルだけど、いまの言葉で言うとメリバだ。『ひげよ、さらば』はNHKの人形劇の原作で、登場キャラは主に猫、終盤では心を病んだ雄猫が相棒の主人公である雄猫に焼身無理心中を迫ったりする。なんていうか、嗜好の方向性を完全に決められてしまった。

『くまのプーさん』『不思議の国のアリス』も挿し絵がすごく好きで、何回も読んだ本だ。クリストファー・ロビンとプーさんのお別れの場面は涙なしでは読めない。『不思議の国のアリス』に登場する料理のレシピ本『アリスの国の不思議なお料理』という本も好きだった。兎肉を用いる料理もあった記憶があるんだけど、実践したひとって居るんだろうか。

中学、高校になると詩集に関心が向き、銀色夏生から始まって友人の影響で萩原朔太郎、中原中也、西條八十などの詩を読みふけったものだ。西條八十は名前だけ聞いても分からないひとが多いかもしれない。「歌を忘れたカナリヤは~」という童謡の作詞をした詩人だ。自分でも拙い詩を書き始めて、友人や先生に読んでもらったこともある。先生には「あなたが持つそういった貴重な感性を大切にしなさい」と褒められた。

短大時代は講義やレポートのために本を読むことが多かったと思う。タイトルは忘れてしまったけど、オルレアンの噂や口裂け女などについて書かれた都市伝説の本はめちゃくちゃ面白かった。いまでもテレビで『やりすぎ都市伝説』という特番がやっているとつい見てしまう。ネットでも都市伝説めいた話は少なくない。『キャロライン・ウォルターの墓の謎の花束』を読んだ時も興奮してしまった。

大人になってから読んだ本は、だいたい映画やドラマの原作のような気がする。『まほろ駅前多田便利軒』『リバース』『22年目の告白』『dele』など好きな作品は原作も文庫で買って読んだ。『dele』いいですよ。ドラマが高品質で「小説ってどんななんだろ」って思ったら小説も負けず劣らずいい。原作といっても『dele』はメディアミックスプロジェクトで、エピソードが被っていなくて、小説にはドラマには居ない登場人物が居るので更にストーリーに広がりがある。

そういえばシャーロック・ホームズシリーズは、世界的な大ヒットとなった英国のドラマ『SHERLOCK』を見たことがきっかけでネットで読んだ。

ホームズとワトソンの関係はバディ好きにはたまらない。ボーイズ・ラブ愛好家にとっても想像がふくらむ。ちなみに昨年の月9ドラマ『シャーロック』は見ないまま終わった。面白かったのかどうかだけ教えて欲しい。

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