麻雀歴9年の元鳳が選ぶ麻雀戦術書ベスト10
タイトルの通り、写真に積み上げられた麻雀戦術書の中から、麻雀歴9年の元鳳が厳選した戦術書ベスト10を発表しよう。
筆者の麻雀遍歴
・天鳳歴9年(今年で完全に引退)、フリー経験無し、リア麻チョットデキル
・最高八段の元豆鳳、総対局数10000戦以上、東風・半荘オールラウンダー
評価のポイント
・内容の重要度が高く、繰り返し読むことを推奨できる
・曖昧な表現がなくわかりやすい
・本として面白い
それでは、どうぞ。
第10位
ゼロ秒思考の麻雀 / ZERO
天鳳には制限時間があるため、思考の瞬発力も実力に影響してくる。
その思考の瞬発力を高めるために、ある程度システム化できる選択は
システム化=ゼロ秒思考しようというコンセプトの本書。
思考リソースを重要な局面判断に割くためのシンプル麻雀メソッドを学びたい方は是非。
第9位
デジタルに読む麻雀 / 平澤元気
中級者から上級者へステップアップしたい打ち手向けにおすすめ。
一言でレビューすると「鉄強がやっているデジタル読みテクニック集」。
安定鳳凰民になりたいなら必携かと。
第8位
超精緻麻雀・新次元麻雀 / ASAPIN
この二冊に二冠天鳳位の麻雀が詰まっている。
”超精緻”は麻雀の大まかな考え方。
”新次元”が実戦的問題集+ケイテンの取り方講義という内容。
天鳳位の思考の深さ、ケイテンの極意を知りたい方は読むべき。
第7位
麻雀・鉄押しの条件 ―3人の天鳳位が出す究極の結論― / 独歩,かにマジン,
しゅかつ,平澤元気
本書は、「鉄押しの条件」を天鳳位3名の意見とnisiさんのデータを参考にして平澤プロが総評している。言わば「鉄押しの条件」の探求書だ。
1つの節が牌図→対談→まとめ という流れで全4章、33の鉄押し条件が収録されており、4名の多面的な意見とデータをこの一冊だけで取り入れられる。
第6位
天鳳 公式完全攻略読本 / ネマタ
これまでに挙げた戦術書よりはすこし有用度は劣るかもしれない。
ではなぜこの順位なのか・・・
それは天鳳の攻略法が記載されているからだ。
章立てが上卓→特上→鳳凰と段階的にレベルに合わせた攻略法(麻雀戦術指南)を解説。しかも歴代天鳳位の訓示も収録。
あなたが連ラスを引く原因は、この本を持っていないから・・・
ということはないだろうが、天鳳民なら持っておくべきだろう。
公式ですよ!公式!!
第5位
麻雀勝ち組の鳴きテクニック / 川村 晃裕
本書は鳴きテクニックのみの麻雀戦術書だ。本当に「鳴き」だけだ。
だからこそ、他の戦術書では扱えないような鳴き戦術まで踏み込み、
詳細にわかりやすく解説している。
門前派や鳴きに自信がない打ち手だけでなく、
普段から鳴けていると思っている人にもぜひ読んでほしい。
第4位
フリー麻雀でもネット麻雀でも使える 現代麻雀最新セオリー / 雀ゴロK
「雀ゴロ感覚」と「データ」の両面から導き出された死角なしの戦術書。
レイアウト・色分けがきっちり施されており読みやすく、頻出の場面を厳選して収録してあり、死角なしの解答には最新の巡目データも付属。
初心者から上級者まで使える汎用性の高い麻雀セオリ―集。
この本で、最先端の麻雀セオリーを手に入れよう。
第3位
押し引きの教科書 / 福地誠
麻雀の強さは、牌効率と押し引きでどれだけ間違えないかだと言っていいだろう。
本書が3位である理由は、その押し引き判断を確認するためのドリルとして繰り返し使えるという点だ。
押し引きは特に不運な放銃が続くと崩れやすい。そして崩れると成績も悪化する。僕もそうだった。
だからこそ、この教科書を用いて押し引き判断に狂いが生じてないかを確認する必要があるのだ。
教科書と銘打っているだけあって内容も豊富。
序盤・中盤・終盤・巻末に至るまで隙がない。
押し引きの隙を埋めるなら、この一冊で決まりだ。
第2位
麻雀 魔神の読み / 渋川難波
この順位は少し過大評価かもしれない。それでも、この本を2位にしたのはある打ち手を豆特から八段に押し上げてくれたからだ。
その方から、コメントが届いているので紹介しよう。
私が買った初めての麻雀本―― それは『魔神の読み』で私は四段でした。
その本は驚くほど守備的で、こんな素晴らしい本を読んだ私はきっと特別な存在なのだと感じました。 -灼熱ノ波動-
彼は高2で麻雀を覚え、2年後の大学合格からアカウントを作成し元日に七段、1/24に八段に昇段した。
この本の守備、そして読みを実践することは速効性があることの証明だ。
僕も読んだとき「ここまで守備的に打つのか!?」と凄く驚いた。
コラムや実践編も秀逸。ぜひ『魔神の読み』を体感してほしい。
第1位
麻雀 傑作「何切る」300選 ・ 麻雀 定石「何切る」301選 / G・ウザク
知っている人はお気づきだったかもしれない。
1位は当然、ウザク氏の傑作&定石何切る本だ。
持ってない人はまず買おう。
まず”定石”を買って擦り切れるまで解き、読めなくなったら”傑作”を買うといい。
ゴリ推しする理由は、一番成績に直結すると言っていい牌効率をこの2冊だけでほぼ網羅できるからだ。牌効率問題のほぼ全てがこの2冊に凝縮されている。
牌効率に不安を感じたら弱点に付箋をしておき何度も解こう。
だから買おう。布教用、保存用にも持っておこう。
総評
麻雀は、思考力や客観的な判断力を養うことができる欠陥ランダムゴミカスゲームである。運ゲーであるとは言え、これらの本の内容を習得しているかいないかで長期的には差が出ることは間違いない。
30冊弱の麻雀戦術本を読んだわけだが、つまらないと思う本は1つもなかった。ライトノベルとは大違いだ。
このことからも麻雀戦術書を書ける人は、面白い本を書けて頭がいい人なのだと筆者は考えている。なろう作家とは大違いだ。
麻雀を好きになっ(てしまっ)た人、憎んでいる人、天鳳でキチガイになってしまった人、
そして何より、麻雀戦術書を買ってみようと思っている人のお役に少しでも立てればと思う。
以上、neppaでした。
これでやっと、麻雀から足を洗える・・・
本当にさよならだ・・・
(´・ω...:.;::..
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