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人生観を作ることと自己分析のメリット:後編

いよいよ人生観のテーマの最終章となります。

人生観を作るうえで最も重要なのがズバリ、
「自己分析」
です。

前回までは人生観における「What」や「How」をご紹介しました。
ただ、
何事においても、何よりも大切なのは「Why」です。

・”なぜ”そうしたいのか?
・”なぜ”そうありたいのか?
・”なぜ”そう思うのか?

「Why」は内発的動機であり、
つまり自分の言動や選択の源泉です。

人生観だけではなく、
日々の仕事やプライベートも含め、
様々なことにおいて”Why”が最も大切です。

この”Why”を自分自身が深く理解するために必要なことが「自己分析」です。

そして自己分析とは、


自分の人生における、”Why”のヒントやストーリー、つまり”原体験”を探すことです。

原体験を知ることで、
何が今の自分を形成していて、
何故このような感情や考えを持ち行動しているのか、
が分かります。


例えば私のケースでは、
前編でも記載しましたが、
早生まれであったため、幼少期は他の同学年の子たちと比べて、
何をやっても劣っていて、評価や成績も同様でした。
私は3月生まれですが、
4月生まれの子と比べたらほぼ1年も違うのでそりゃそうと言えば、
そりゃそうです。

自分に甘く弱かった私は
「1番にこだわる事」、「勝ちにこだわる事」、
ひいては「他人と競争すること」を毛嫌いする様になりました。

この心情を深く解釈していくと

・本当は悔しくてしょうがなかった

・でも打ち勝つ勇気がなかった

・1番や勝つことを否定することで、
 挑戦するということから逃げる口実を作った

・つまり楽な道を選ぶ弱い心があった

・結果、薄っぺらい人生を送ってしまった


「もうそんな風に人生を無駄にしたくない!」

という原動力につながっています。

今勤めている企業のフィロソフィーに、
“驕り、甘さ、他責無し”
というイズムがあるのですが、
「君はこれの体現者だよね」
と言っていただける程に、今では原動力が行動に活かされています。
(この発言が驕り、甘さ、他責ありだとネタにされそうですがw)


自己分析を実施する際に最も重要なポイントは、

「自分にトコトン正直になること」

です。

誰かに話すことを想像して、
「かっこ悪いからやだな」
とか
「これはバツが悪いから」
などと考えて、
その事実を歪めたり修正しては全く意味がありません。

嘘を入れてしまうと、
何より自分自身にとって無価値なものになりますので、
トコトン正直にやってください。

自分のことを
「やな奴だな」とか「性格が悪いかも」とか卑屈にならず、
それはそう感じた事実として客観的に捉えてください。

可能なら、
できる限り自分の心の奥底の最もドロドロした感情を抉り出す
くらいの気持ちで実践していただきたいです。


例えば私で言えば、
幼少期の他人と比べて何も評価されないという事に対し、
そもそも悔しいと思っていた事に気付いたことも、
自己分析をしたからです。

思い返せば、
他人と比べられるのはイヤだと言っておきながら、
バカにされる事に対して、過剰に反応していました。

ある時期から、
知識武装をして相手を論破しようとしたり、
あたかも何事も分かっているという態度を取ることが多くなっていましたし、
人の上に立ちたいという思いが強くなっていました。

これは、先ほど記載した幼少期の原体験が、
ネガティブな感情として根深く私の一部を形成していました。

お恥ずかしながら、この根深い感情は未だに私の心に潜んでおり、
「人の上に立ちたい = バカにされることを極度に嫌う」
という方程式があることは否めない事実です。

“上昇志向”というと聞こえは良いですが、
実際には、こう言った原体験が原動力になってたりします。

このネガティブなことを炙り出すことはとても貴重です。
何故なら、それが自身の内省につながるからです。


このネガティブな感情のままでいたら、私はただのしょうもない奴ですが、
大切なのは、
ネガティブも含めた自分の原体験を知ることで、
それをどうポジティブな原動力に変換していく
かという、

「自分を成長、変革させるきっかけにする」

ことです。

ですから、
「トコトン自分に正直に取り組む自己分析」
が大切なんです。

すると、
人生観に意味づけがなされ、深みが出て、根拠が出来ます。

これで、
より軸のブレない人生観が出来上がる訳です。


自己分析を実施する際に有効な手法は様々あります。

強み弱みなどをひたすらブレストした後、
今度はひたすら何故を深掘りロジカルに整理する方法もあれば、
人生の浮き沈みから原体験を探る、ライフラインチャート/モチベーション曲線/キャリアアルゴリズム(※呼び方が色々ある)などを活用することも手です。

また、
人生観も自己分析も自分自身で作成した後は、
誰かに話すことが非常に有効で、アウトプットすることで

・自分の理解度が深まる
・フィードバックがもらえる
・アップデートの機会が生まれる

などの効果が得られ、より人生観が充実したものになりますので、
是非実践してみてください。

みなさんに対して率直な意見をくださる方や、
みなさんが尊敬している方に壁打ちするのが特に望ましいです。

ちなみに、
チームコンテンツとして実施すると面白いです。

この年末年始に、
&Co. 代表取締役の横石 崇さんが執筆された「自己紹介2.0」
を参考にさせていただき、
実際にチームコンテンツを開催しました。

■自己紹介コンテンツ
①フレームワークをエクセルに落とし込みメンバーに配布

②まずは各自で取組んでもらう

③時間を取って皆で自己分析結果の共有

④その内容を踏まえてお互いに自己紹介し合う


すでにある程度関係性が出来上がっているメンバー同士での実施でしたが、
意外な一面が発見出来たり、知らなかった面白いストーリーが聞けたりと、
結構盛り上がり、よりお互いの理解が深まって良かったと感じています。

もし良ければみなさんも実施してみてください!


最後に余談ですが、
私はよく自分の人生観を人にお話させて頂くのですが、
最近伝えることって難しいなと思うことは、
人生観とそれに一貫した言動は時に人に強烈な印象を与えるようで、
「個が強すぎる」
とひかれてしまうことがある様です。

私の強みは客観的視点を持っていることで、
柔軟な考え方をする方だと思っているのですが…

人生観を持つことで”芯が強くなった”ことは実感していますが、
その強さが”クセの強さ”と捉えられるのかもしれません。

皮肉も込めて”日本人らしい反応だな”と思いますが、
私としては、
人の印象に残る方がラッキーだなと思いますし、
グローバルな社会を想定すれば、
丁度良いくらいなハズだと思ってます。


全3編にわたって人生観に関して投稿しました。

もしこんな私なんかでも壁打ちしてみたいという方がいらっしゃいましたら
「こんな人生観を作ったよ」
とお声がけいただけると幸いです。

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