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【旅行】福島旅・中編~湯野上温泉から会津若松へ~

●おいしい朝ごはんだった●

 2日目は、温泉→紫泉さんのおいしい朝ごはん で始まりました。7:30頃に「朝食の準備ができました!」と館内放送がかかり、宿泊者はそれぞれ都合の良いタイミングで食べることができます。前の日の夕飯と同じ席で、宿泊者ごとに仕切りで部屋が分かれているため(入口も全員違う)、周りを気にせず落ち着いて食べることができました。写真は見切れていますが、おつゆがほっこりおいしい味でした。

●名残惜しい●

 素敵なお宿ともお別れです。昨日温かい言葉を掛けていただき、たった1人なのに駅まで送迎をしていただきました。本当に感謝です。いつかまた泊まりたい!

●かわいい駅ともお別れ●

 茅葺屋根の湯野上温泉駅に到着です。電車が来るまで時間があったので、駅のすぐ隣にある足湯にお邪魔しました。

●足湯●
●独り占め●
●ちょっぴり熱い●

 お湯はちょっぴり熱くて、ちょこちょこ足を出しつつ浸かりました。気持ちの良い風・青空・足湯…最高の気分です。
 そういえば、駅からすぐのところに夫婦岩と呼ばれる岩があるのだと聞いたのでした。観に行かねば!

●どうやってできたのかな?●

 夫婦岩は歩いて3分ほどのところにありました。夫婦岩と、その前を流れる川を眺めながら、私が立っている湯野上温泉駅は高いところにあるのだということに気付きます。山々に囲まれていたので低い位置だと勝手に思っていたのですが、中腹くらいにあるということでしょうか。

●あんなに低いところを川が!●

 そろそろ電車が来る時刻です。駅に戻りました。雪深い冬はこの囲炉裏が重宝されるのでしょう。冬にも来てみたいです。写真では見切れていますが、手前にご当地の桃が販売されていました。福島県と言えば桃!買いたいけれど、家に帰るのは明日なので今日は買えません。大内宿でもそんな思いをしたので、次回来るときは最終日になるよう計画します。

●駅の中までかわいい●
●ホームから撮影●

 電車が来ました。昨日乗ったピンク色の電車ではありません。同じ会津鉄道なのに、「初めて乗る感」があって少しだけワクワクしました。本当は西若松駅からはJR只見線に乗って会津若松駅に行くはずですが、基本的に乗換不要の直通電車のようです。直通じゃないと不便なのかもしれません。旅がしやすくてとてもありがたいです。

●ピンク色の電車じゃなかった!●

 40分ほど乗ると、会津若松駅に到着しました。昨日購入した「お得な切符」が西若松駅まで有効だったので、JR只見線の分190円の券を渡して降ります。
 駅を出てまっすぐに歩くと、今日乗る予定の周遊バスが待っていました。1日フリーパスを購入して乗り込みます。

●周遊バスにもあかべこ!●

 最初の目的地は飯盛山。重たいリュックを背負って登るなんてできるかなあ…と不安だったのですが、参道入口にあるお土産屋「やまが」さんで荷物を預かっていただけました。本当にありがとうございます!
 せっかく身軽になったのだから、と長い階段に挑戦し、白虎隊自刃の地へ向かいます。

●案内が出ていた●

 細い道を通っていくと、急に開けた場所に出て、会津の町を一望することができました。

●会津の町●

 しかし!残念ながら視力0.6(右目は0.4)の私にはどれが会津のお城なのかが分からないのです。なぜ白虎隊隊士たちはお城が判別できたの?

●どこにお城が…?●

 戊辰戦争の折にお城が落ち、その後再建しているから分かりにくくなったのかも!現在は建物が増えたから分かりにくいだけかも!などと勝手に理由を付け、自分を励まします。

●あの森あたりにあるのかなあ…?●

 瀕死のところを救助され、無事に生き延びたという飯沼貞吉さんのお墓もありました。

●少し高いところに眠っていた●

 隊士たちのお墓をお参りしてから階段を降りると、そこでは御朱印を販売していました。なんで御朱印があるの?…あっ、ここは墓地だ!そうか、お寺さんだったのか。…と独り合点し御朱印を購入。しかしそこにはお寺の名前ではなく「白虎隊」の文字。
 後で調べて分かったのですが、お寺ではないため”記念印”の意味合いが強いようです。なんとなく、たくさんの方々がお参りに来ていたので、飯盛山自体に力が宿っていそうな気もしますが。
 素敵な御朱印だったので、御朱印帳に貼ることにしました。

●白虎がいる●
●山の上から町を眺める●

 脇道に逸れ、さざえ堂にも行きました。同じタイミングでここを訪れていた方々は「こんな小さな建物に400円は高いから中は観なくていいかな。」「高い!(子どもたちだけで)行ってきな。」と皆さん躊躇していらっしゃいました。確かに、登って降りるのに5分もかかりません。
 ただ、斜めの、しかもデコボコした変わった床を登ったり降りたりする経験はあまりないので楽しかったです。中の様子も言葉では上手く表せませんが素敵でした。それから、「入口からお入りください。」と受付で示された”入口”が、本当に土足で踏み入って良いものなのか悩むところ(おそらく、拝殿に似ていたからだと思います)だったのもドキドキして良かったです。貴重な体験でした。

●さざえ堂●
●床の感触がおもしろかった●

 さらに脇道に逸れ、戸ノ口堰洞穴へと向かいます。

●きれいな水!●
●暗くて怖い洞穴に見えた●

 猪苗代湖から水をひくために作られたのだそうで、隊士たちはここを通って逃げてきたのだと知りました。どんなに命がかかっていたとしても、水がとめどなく流れており、さらに中がどのようになっているか想像もつかない(きっと真っ暗でしょう)この小さな洞穴を歩くことは、私にはできません。「会津のために最後まで!」という隊士たちの思いに触れたような気がしました。

●正面から見てもちょっぴり怖い●

 お昼時になり、小腹が空きました。休憩できる場所はないかな、と坂道をくだっていくと、「さが餅屋」さんがありました。中は広くて、ゆったりしています。ごまのお餅を注文しました。山登り(というほどでもない整備された道ですが)をして火照った体に、冷たいお水が染み渡りました。お餅はつきたてだそうで、とてもおいしかったです。勝手に「ごま=甘い」と思っていたのですが、そんなことはなく、お昼ご飯として丁度良かったです。
 ごま好きなのと、お品書きの先頭に書かれていたので条件反射でごまを選択しましたが、他の味も気になります。きっとどれもおいしいのでしょう。また食べたいです。

●幸せな味だった!

 休憩をした後は、お店の目の前にあった白虎隊記念館に行き(撮影し忘れ)ました。展示はそこまで多くなかったので、ゆっくり見て回りました。2階では白虎隊のアニメが流れていたので、それも視聴してから次の見学場所へ行きます。

●旧滝沢本陣●

 旧滝沢本陣は、歩いて5分ほどのところにありました。受付には誰もおらず、お金を入れたら自由に見学して良いそうなのでお金をチャリンチャリンと入れます。お釣りなどないので、ちょうどぴったり持っていて良かったです。

●当時の生活の様子が分かる●

 当時の生活の様子が良く分かりました。そしてなぜだか分かりませんが、クーラーなどないのに風が心地良く吹いていて、涼しい場所でした。

●刀の傷もそのまま●

 柱に残された刀の傷を見て、当時は帯刀した人が普通に街中にいたことを思い出させられました。こんな威力のある武器を持つ人たちがいるなんて…怖いです。一般市民には関わりなどないのかもしれませんが、ちょっぴりヒヤッとしました。

●庭園も美しかった●

 庭園から吹いてくる風が心地良く、しばらく佇んでいました。良い屋敷です。旧滝沢本陣を見学した後は、白虎隊伝承史学館へ行きました。約5,000点の資料が展示されているとのことだったので楽しみにしていたのですが、小さな建物の中に雑多に展示物が飾られており、15分程度で見終えました。
 そういえば、なぜこの近い距離に白虎隊に関する建物が2つあるのでしょう。運営する方々が別だから仕方がないのかもしれませんが、資料を1つの建物にまとめ、ディスプレイや説明表示等に少し工夫をすると素敵な観光名所になるのでは、と感じる内容でした。事情を知らない人間が口を出すのは見当違いになりますが、どちらも「博物館」としてはもったいない内容で、せっかく素晴らしい資料がたくさんあるのに、と感じました。

●白虎隊伝承史学館●

 荷物を預かってくださった「やまが」さんにお礼を伝え、飯盛山を後にします。周遊バスで近藤勇のお墓に寄りつつ、会津武家屋敷へ行きました。

●表示があった●

 近藤勇のお墓に寄ったあたりから真っ黒な雲が空に現れ、怪しいなあと思っていたのですが、会津武家屋敷に到着し、中に入ったところで豪雨になりました。いや、なかなか見ないよ、というくらい激しいゲリラ豪雨でしたが、建物内だったのでセーフです。飯盛山だったら大変なことになっていたでしょう。夏の旅行は午後に建物見学を入れておくと安全 -- また一つ学びました。

●黒い雲が…●
●武家屋敷入口●
●丸に九曜星●

 武家のお屋敷内を見て回ることができ、旧滝川本陣同様ここも風通しが良くて涼しいなと思いながら展示を通して歴史を学びました。恥ずかしながら西郷頼母という名前を聞いたのは初めてで、会津藩の悲劇が伝わってくる展示でした。武家屋敷に隣接したミュージアムショップが立派で、かわいい包装紙に入ったりんご茶を見付けて購入しました。

 ミュージアムショップを見て回っている間にすっかり雨はあがったので、周遊バスで七日町駅まで向かいます。
 七日町駅では、新撰組記念館と斎藤一のお墓を見学しました。

 新撰組記念館は、今日見学した博物館(と呼んで良いのでしょうか)の中で一番楽しかったです。記念館は2階のそんなに広くない(今日見学した中では一番小さい)スペースでしたが、展示の仕方・説明書き・写真の添え方などがとても分かりやすくて、さらに「八重の桜」とも絡めながらの説明書きだったのですごく楽しかったです。ただ、これは近年新しくできた「素敵な美術館・博物館」というものに慣れすぎ、過度に期待してしまう私の方に問題があるだけかもしれません。とにかく新撰組記念館はたくさん銃が並んでいて、歴史情報も添えられていたので勉強になり、とても楽しかったです。こじんまりしたスペースだったのに30分以上滞在し、じっくり鑑賞させていただきました。

 ここから5分ほど歩いたところに、斎藤一のお墓があります。七日町駅すぐの阿弥陀寺内です。

●阿弥陀寺●

 写真左は鶴ヶ城本丸にあった「御三階(おさんかい)」だそうです。4階建てだけれど3階建てに見えるという不思議な建物なのだとか。中を拝見できないのは残念です。”本物の鶴ヶ城”の一部だとのことで、戊辰戦争の跡がたくさん感じられるお寺でした。

●斎藤一のお墓は説明もあった●

 さて、ここから30分ほど歩き、予約していたお店「彩喰彩酒 會津っこ」さんへ向かいます。レンガ?タイル?が敷き詰められたおしゃれな道を歩きました。

●街灯もおしゃれ!●

 お店に着いた、と同時に隣に大きな石垣があり、お店よりもそちらが気になってしまいました。行ってみると…。

●若松城跡●

 そこには立て看板があり、「この石垣は、郭外より若松城の郭内に入る門の石垣で、ここを界として内側を侍の屋敷とし、外側を町民の住居としていた。」と書かれていました。かつてはここもお城だったのだ!!
 ここは「甲賀町口門」というのだそうで、「大手門として他の郭門より厳重な構えをとったとされている。」とのことでした。

●石垣●

 ずいぶん大きな石と小さな石が組み合わさっているのだなあと感じました。御三階に続き、時代を超えて戊辰戦争前の若松城に触れたような気分になりました。

●これも門のなごり?●

 石垣を楽しんだところで、お店にお邪魔します。

●隠れ家的な雰囲気●

 今日は郷土料理を食べるんだ!と前から決めていました。
 日本酒は飲めないので地元・末広酒造さんの梅酒(お湯割り)と、こづゆ、鰊の山椒漬け、会津地鶏の卵かけご飯を注文しました。卵かけご飯をかき込みつつ、味がしっかり染みた鰊を頬張ります。こづゆでホッと一息ついて、2日目も楽しい旅になったなあとのんびり振り返りました。

●おいしかった!●

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