AIは、しごとの未来をどう変える?
拝啓、現代人のみなさま
AI、使ってますか?
最近では、知らず知らずのうちに、仕事や身の回りでAIが普及するようになりました。
今回は、コンサルのプロにゲストにお越しいただきまして、ゲスト回を配信しました。
今回は、その補足記事になります。
知らず知らずのうちに、大衆利用が進むAI
自分は、約10年ほど前にAIに出会いまして、以後、学生、社会人と、AIの研究や開発などをやったことがあります。
そんな自分でも、ここ1年の急速なAIの大衆利用には目を見張るものがあります。
まさか、こんなにも、ChatGPTという言葉を、ニュースや知人から聞くようになるとは思ってもみませんでした。
しかしながら、それはAIとして広く一般に認知されたということが、驚きなのであって、AI自体は、これまでもさまざまな領域で、利用されています。
例を挙げると、きりがありません。
・翻訳
・かな漢字変換
・メールの自動返答
・YoutubeやSNSの推薦
・自動運転
そんなAIを超えて、大衆化していたものがすでにある中で、"AI"として認知されたことが、やはり驚きです。
他にも、最近よく見るようになったものとしては、Adobeの機能にもありますが画像生成や画像フィルター、ファミレスの猫ちゃんロボット、音声分野では、自動書き起こし(Podcastもまさにそうですよね)なども挙げられるかと思います。
クリエイティブから奪われているようにも見える
AIの大衆利用によって、便利になったり、人に代替されるようになったものが増える一方で、個人的に懸念していることもあります。
それは、画像やデザイン、小説等、クリエイティブなものから、AIによって職の一部が奪われているようにみえることです。
以下は、文化庁で公開されている、著作権セミナー「AIと著作権」に関する資料です。
https://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/pdf/93903601_01.pdf
日本の法律により、著作物に表現された思想または感情の享受を目的としない利用については、柔軟な権利制限規定が設けられており(30条の4)、享受しない目的の行為については、著作権者の経済的利益を通常害するものではないと考えられている(いた)ため、AI開発における学習段階での著作物利用が著作者の許諾なく実施できるものとなっていました。
ただ、ここで問題になるのは、生成の部分です。
最近では、Stable Diffusion をはじめとした画像生成などの進歩もあり、より人間の表現に近い生成物が出来上がるようになりました。
それらによって生成された画像等のなかに、既知の有名クリエイターの著作物に類似するものが散見されています。
一応、著作物侵害の判定過程で「表現上の本質的な特徴」を直接感じ得ることができるかという類似性や、既存の著作物に接して、それを自分の作品の中に用いているかという依拠性があれば、AI生成物のアップロードや販売を許諾なしで行うことは、著作権侵害になります。
ただし、現状はというと、発効された当初の法案が、AIの急速な進歩においていかれているようにも見えていて、SNS等で散見する、いくつかの実例では怪しいものがあったりします(特に、悪用している例は見るに耐えないです…)。
これは、AIツールの利用者も学ぶべき、利用者倫理も含むはずなので、ぜひ一度目を通しておくべきだと思います(上の二つ目)。
このように、AIによって社会生活の利便性が向上しているものの、「そこじゃないんだよなぁ」という部分から進歩しているようにみえる側面があり、使う人間としても、利用にあたって気をつけるべき点だなぁと思っています。
逆に、人間がAIに任せるべき仕事はあるだろうか?
では、人間がAIに任せるべき仕事はあるんでしょうか?
ぼく個人としてはあると思います。
現実的にAI利用を考えたときに、任せるべき仕事にはどんなものがあるでしょうか。
人それぞれの立場によって回答は異なるかもしれませんが、自分としてはやはり、人間の心身に重大な危険を与えるような仕事でしょうか。
人間の肉体に負担やダメージを与えるような環境での力仕事や、不特定多数の他人からのクレーム処理など、重大な結果を招きやすいような仕事は、AIに任せるべきではないかな、と個人的には思います。
心身に影響の与える環境で、一瞬で正しい判断をすることは、並大抵の人間では難しいので、事故も起こりやすいです。
これらの仕事を全て代替する、というよりは、ロボットを操作することで、現場での危険性を減らした立ち回りをしたり、相手と電話で直接やり取りする窓口業務をするのではなく、集約された苦情データの分析報告や改善、といった、仕事の過程で人間が携わる部分を変えていく、というように、AIが活用されていけばいいなぁ、と思っています。
AIという言葉がもたらす"幻覚"に気をつける
実例として、AI活用が進む一方、AIという言葉が、どんどん現実と乖離しているようにも思います。
これまで登場してきた、ビッグデータやDXといった用語に代表されるように、ビジネスでは一種のパワーワードになり過ぎている気がしています。
確かに、AIができる部分も増えてきていますが、何でもAIができるわけではないし、現実として、何ができるかを正しく理解することも大切です。
番組の中でもご紹介いただきましたが、20の職業の方にAIは人間の仕事を奪うのかを尋ねた動画あります。
各職業の皆さんは、どう回答するでしょうか?(ぜひご覧ください)
人間だからこそAIに勝る部分は何なのか。
改めて考えてみる必要がありそうです。
未来の仕事は誰がやる?
人間が仕事を生み出す側である以上、未来も仕事はなくなることはないでしょう。
それに、AIは仕事を設立することはないと思ってます。
AIには、起業をしたいという志や理念が(現状では)ありませんし。
そういう意味では、未来の仕事も、きっとAIと共に取り組むことになるでしょう。
その過程での役割分担として、仕事を0から1という形で生み出すのが人間で、1から10、そして100にしていくというのが、AIの役割になっていく状況が今後も続いていくのではないかなと思っています。
それに、AIだけじゃなく、人間とも仕事したいですもんね。
まとめ
今回は、ゲストにお越しいただき、「仕事とAIの未来」について、妄想してみました。
番組の中では、お越しいただいたゲストの方から、仕事現場で見かけたAI活用や、仕事への思いについて語られていますので、ぜひお聴きください!
我々AI利用者も、AI利用に関する倫理をアップデートしながら、今後もAIとうまーく付き合っていきたいなと思っています。
楽しんでいただけましたら、スキや番組フォローいただけると嬉しいです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?