ルサンチマンを乗り越える方法
ルサンチマンとはなんでしょうか。
ChatGPTに質問してみました。
〈ルサンチマンとは、自分の不満や劣等感が解消されず、他者や社会への恨みや嫉妬として蓄積される心理状態です。〉
らしいです。
ルサンチマンとは悪意です。
ルサンチマンが行為として現れると、いじめや嫌がらせになります。
最悪、通り魔やテロなどの犯罪へ繋がる感情です。
犯罪はなくなりません。
世界から悪意が消えることはないでしょう。
裕福な人がいれば、貧しい人もいるのが世界です。
人生が思い通りになっている人がいれば、そうでない人がいる。
虐げられた人間は、ルサンチマンを抱きます。
ルサンチマンは必ず生まれます。
犯罪はなくなりません。
だからって、ひらきなおってはいけません。
みんながひらきなおって、みんなが悪意をばら撒いている世界が、いい世界なわけがありません。
乗り越える努力をすること、努力をさせること、それが重要です。
ルサンチマンは、乗り越えなければならないのです。
では、ルサンチマンを乗り越えるとはどういうことなんでしょうか。
感情が胸に湧いている状態を想像して下さい。
胸に、熱いものが広がっていく感じですよね。
いい感情でも悪い感情でも同じです。
恨みや嫉妬を滾らせている時、胸に熱いものが広がっていきます。
たまらなくなると、人はそれを行為として表現してしまいます。
それは、個人的なものです。感情は、あなただけの個人的なものです。
同じサッカーの試合を観て、一緒に盛り上がっていたとしても、一人一人の感情は個人的なものです。
少し脱線します。
一体化は危険です。それがいい感情の一体化ならばいいのですが、悪意で一体化した集団を思い浮かべて下さい。ヨーロッパのニュースなんかでみる、暴徒化した人々。
話を戻します。
感情は個人的なものです。恨みや妬みは、個人的なものです。ルサンチマンは個人的なものです。
ルサンチマンを乗り越えるとは、自分のことばかりに囚われている状態を乗り越えるということです。
つまり、言葉で自分を整理するということです。難しいことですが、状況自体を変えることが難しいのなら乗り越えるにはそれしかありません。人生みんなが思い通りにはできないから。
言葉には普遍性があります。
自分を自分といった時、指し示した自分は個人的ですが、自分という言葉自体は普遍的です。別の誰かも自分を自分というからです。
「自分」がいっぱいいるのが世界です。自分以外も、自分なのです。
そう考えるだけでも、少し自分を乗り越えられている感覚があると思います。
言葉で自分を整理しつくして、自分を丸ごと普遍化してしまうのです。自分だけにとどまらず、身の回りの社会も、世界も整理しつくして普遍化してしまいましょう。すると、個人的な感情ではなく、理性でものごとを考えられるようになります。
行動も、個人的な感情ではなく、理性に基づいたものになる。
テロとデモの間には、大きな差があります。
感情を暴力で押しつけるのではなく、理性で社会を変えましょう。
言葉の力に頼ること。
それだけが本質的な処方箋です。
ルサンチマンを、抱かなければならないような状況を、変えることが困難だからといって、悪意に甘えていてはいけません。他人に悪意をぶつけ、暗い快感にほくそ笑んでいてはいけません。