学校にいけない子にとって「必要な情報」はみんなと一緒ではないことの方が多いのかもしれない
子供が学校に行かないことを選択して、いつもこの時期に忘れてしまうことがあります。それは、「夏休みがいつ終わるのか」です。
夏休みであろうと、なかろうと、学校のはじまりの時期が私たちの生活にあまり関係なくなってしまっているからだとは思います。
それに、最近、夏休みがおわるのって8月の終わりのことが多いのと、コロナの影響で始まりの日が変わっていることもあり、わからないんですよね。
学校から連絡のプリントもらっているでしょ?
と思うかもしれませんが、基本的に子供に関係のあることしかいただかないようにお願いしているので。あ、夏休み終わりは関係ありますけどね。
関係あるんですが、正直にいうと、学校からもらうものってあまり欲しくないんです。それを、担任の先生も察してくださって、伝える情報をグッと狭めてくれています。
いやいや、ちゃんと伝えないとだめでしょ!!!
と思いましたか?
私にとっては、今でも多いと感じるくらいなので、情報量しぼってもらって、本当に助かっています。それに、必要な情報は自分から聞いた方が、精神的に楽なんです。
なぜ、学校からの連絡を欲しくないのか?
ですが、他の子の活動情報も、もれなくくっついてくるので「子供のペースでいいんだ!」といくら親が決意していても、その情報によって崩されるんですよね。つまり、
心理的安全性を崩されるんです。
でも、情報を渡している方は、良かれと思ってやっていますから、精神的に親や子供が追い込まれるなんて、想像すらできないと思います。
みんな一緒の情報を伝えなくちゃ!
という気持ちはわかるのですが、それは時と場合による。つまり、TPOですかね。子供が学校にいけなかったり、困り感があったりする場合、とても重要だと感じています。
なぜ、時と場合によって変えることができないのか?
ですが、デジタル庁のホームページにこんな言葉があります。
誰一人取り残さない、人に優しいデジタル化を。
この言葉の下に、
デジタル庁は、デジタルの活用により、一人一人のニーズに合ったサービスを選ぶことができ、多様な幸せが実現できる社会を目指します。
という説明があるんですけどね。でも、多くの人は、
誰一人取り残さない
という言葉を、みんな一緒の情報を一緒の使い方でと、捉えることが多いんです。
だから、学校からの情報もみんなと同じ情報を。そして、ITツールもみんなと同じ時間や場所で、みんなと同じ使い方が基本。
そうなると、本当にITツールが必要な人が使えなかったり、必要な情報がなくて、いらない情報ばかりが届くということが起きます。
その結果、「これはいりません」「こういうことが必要なので、使えるようにしてください」といった、交渉が必須になってきます。
これは、私と子供たち。つまり、学校にいけなかったり、見た目からはわかりにくい学びに困り感があったりする場合、必要なんです。
情報って大事だし、ないと困るのですが、だからと言って、どんな情報でもというわけではありません。
それぞれ状況が違うので、一人一人に合った情報が必要なんです。そういうことが学校でできるようになるためには、先生の精神的なゆとりの確保は大切だと思います。
そして、それだけではなく、当事者側からも伝える力も必要です。
どちらか一方に責任があるのではなく、子供を中心に協力し合うことで、一人一人に合った情報が行き渡るようにあると思っています。
そんな理解のある人が、少しずつ増えて欲しいと、夏休みの終わりがいつなのかを振り返って気づきました。
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