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いわゆるグレーゾーンの学生は企業にとっても魅力的な存在のはず。「できないこと」ではなく、「できること」にフォーカスを

生産年齢人口(15-64歳)も年々減少

岡山県の人口は、平成17年の約196万人をピークに、それ以降は人口減少局面となってお り、国立社会保障・人口問題研究所によると、令和22年には約168万人になると推計され、本格的な人口減少社会への対応が求められています。また、生産年齢人口(15-64歳)も年々減少を続けており、産業を支える人材確保が喫緊の課題となっています。

福祉的支援の領域ではない、学生は全体の1 割以上

一方で、現在、岡山県内の大学生(4年制)は約3 万9千人。そのうち、障がい等の理由で大学に支援を求める学生は約1%。しかし、実際には発達障害などの見えない障害で何らかの支援が必要と思われる、福祉的支援の領域ではない、いわゆるグレーゾーンの学生は全体の1 割以上在籍していると言われています。その学生すべてが就活で躓くわけではありませんが、就活中、あるいは就職後に上手くいかず、結果として「ひきこもり」や「ニート」になるという事例も多く報告されています。

雇用する側から見ても魅力的

発達障害のグレーゾーンの学生は、長所と短所の差が激しい、能力の凸凹が大きいと言われています。言い方を変えれば、長所が突出している、とも言えます。また、突出した長所がなくても、労働人口が減少し続ける地域社会において、僅かな支援や気配りで戦力化できる学生は雇用する側から見ても魅力的ではないでしょうか。

活躍できないのは教育に問題

このような学生が活躍できないのは教育に問題があるのかもしれません。できることをほめないで、できないことを注意する。発達障害の子供は、できないことを頑張ってできるように努力しますが、それが一番苦手なことなのですから、かなわず、自己嫌悪に陥ってしまいます。また、自分の長所、素晴らしいところに気づかぬままに成長してしまうでしょう。
そして、そういった教育を受けてきた子供たちは、自分だけでなく、他人の欠点に目を向けるようになり、それを攻撃し、いじめる側になってしまうのかもしれません。
そういった攻撃を受けると、子供は自分自身の長所を伸ばすどころではなく、自分を守ることに精一杯です。自分が何をしたいか、ではなく、何とか周りに嫌われないようにするには、どうしたらいいか、だけを考える、主体性のない子供に育ってしまいます。

私たちは何をすべきか?

先ずは「障害特性」ではなく、誰もが持つ「特性」に対する理解を進めること。そのためには学校・企業・行政など地域社会の協力が必要です。「凸凹のある学生を地域人財に」ご協力をお願いします。

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